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寝具選び 気を付けたいポイント

寝具を選ぶときに気を付ける事はなんですか?

まず考えたい、「年齢」と「寝具」の関係。

ベッドやまくらなど、寝具を購入する際には、まず使用する人の「年齢」を考えて選ぶことが重要です。なぜ年齢が重要かというと、人間の成長過程で、加齢とともに、関節やじん帯の柔軟性など身体の状態に変化が起こり、身体がフレシキブルに対応できなくなってくるからです。

たとえば横になった身体を支えるマットレス。小さな子供や10代前半の頃は、身体が柔軟で体重も比較的軽いことから、極端に言えばどのようなマットレスでも構いません。20代、30代でも、身体にそれほど大きな変化は起こらないため、それぞれの「好み」でマットレスを選ぶ自由は残っています。

問題は40代以上。骨密度が下がったり、骨と骨をつなぐ間接がスムーズに動かなかったり、椎間板が肥大して固くなったりするため、身体の可動域が少なくなります。そんな「硬い身体+合わないマットレス」だと、寝ているときに神経が圧迫され、その刺激は中枢神経に伝わり痛みを覚えます。その痛みが交換神経などを緊張させ血流の悪化を招きます。血流の悪化は酸素の不足や乳酸などの代謝物質の蓄積をきたすため、「朝起きたときに筋肉が痛い…」ということになるのです。

楊 雪梅

楊 雪梅(やん・せつばい)

日本整形外科学会認定専門医、身体障害者認定医、仙台市介護保険審査員、日本整形外科学会、日本小児整形外科会員、日本東洋医学学会、日本形成外科学会会員

【学歴・職歴】上海第2医科大学入学、東北大学医学部卒業、東北大学病院形成外科勤務、東北大学病院整形外科勤務、東北厚生年金病院整形外科リウマチセンター勤務、仙台赤十字病院整形外科勤務、やん整形外科クリニック開院

加齢とともに、自分の身体に合う
寝具選びが重要となります。

  • ~10代まで
    ~10代まで

    体重が軽く、身体が柔軟。硬いマットレスでも柔らかいマットレスでもあまり影響を受けにくい。

  • 20代~30代
    20代~30代

    成人になり骨格が完成されてくる。まだ柔軟性は衰えていないが、体重や関節の状態などは個人差が大きくなり始める。成人した身体をしっかり支えるため、マットレスにある程度の硬さが必要となる。

  • 40代~50代
    40代~50代

    骨密度が低くなったり、関節がスムーズに動かなくなり始める。また「腰痛持ち」や肥満率も増加する。身体を支え、身体の圧力を吸収・分散させるための、サポート力や安定性が求められる。

  • 60代以上
    60代以上

    骨密度はさらに低くなり、関節にも障害がで始める。身体の動きにムリがきかなくなる。ちょっとしたことで筋肉や神経、関節が傷つきやすくなる。細心の注意をはらって、身体の状態に合ったマットレスを選びたい。

寝具選びは、自分の「寝方」や「身体の状態」を知ることから

仰向け寝になると、自然に骨盤や肩胛骨など、マットレスに接しているところに体重がかかります。「痛い!」と感じなければ良いのですが、痛いようであればそのマットレスは「自分に合わない」ということ。 とくに「腰痛持ち」の人の場合、硬すぎるマットレスは禁物です。逆に柔らかすぎるのも、腰の部分がたるんでしまい安定しなくなるためおすすめできません。また年齢を重ねるほどに身体が硬くなりますから、マットレスは柔らかめにしたほうが身体への負担を減らすことが出来ます。 男女別でいうと、男性には硬めおのマットレス。女性にはちょっと柔らかめのものがおすすめ。 出来れば別々のマットレスを使うのが理想ですが、寝室が狭かったり、一緒に寝たいという気持ちが強ければ「ちょっと硬め」のものを選ぶと良いでしょう。

寝具に求められる「基本」は、身体の圧力をしっかりと吸収・分散させること。そこで身体の圧力とそれをサポートする寝具の関係を調べてみました。

理想の寝心地を実現するのは「寝姿勢」を考えた「体圧分散性」

体圧分散
背骨の仕組みを理解して、正しい「寝姿勢」を確保する。

人の頭部から腰部までを結ぶ背骨は、ゆるやかなS字カーブを描く曲線になっています。これを「生理的湾曲」といいます。 人が立っているときは、筋肉の働きで「生理的湾曲」が常に維持されています。寝ている間も「生理的湾曲」を維持できる姿が「理想的な寝姿勢」といえます。

人間の身体をつかさどる神経は背骨を通っています。 これが正しいカーブにならないと様々な身体のトラブルが起きやすくなると言えるでしょう。

体圧分散性
正しい寝姿勢
理想的な寝姿勢を実現するために、「体圧分散性」が大切。

たとえば、フローリングの床の上に仰向けに寝てみてください。後頭部、背中の肩胛骨、そしておしりの部分に強く体重を感じませんか?この3点に圧力が集中しているのです。このまま長時間寝ていると、痛みを感じて寝返りをしてしまうはずです。「体圧分散」とは、こうならないように、自分の体重を、身体の背面全体で均等に受け止め「理想の寝姿勢」を実現すること。首や腰などの部分も含めて、同じ圧力で身体を支えることです。このことによって、背中や腰の痛みが軽減されます。この「体圧分散」の役割を担うのがマットレスです。

寝る時の姿勢は、背骨のS字カーブが直立した状態と同じようになるのが最も望ましいとされています。ふかふかで柔らか過ぎたり、へたったマットレスのように腰が落ち込んで「く」の字型になってしまうようなマットレスは良くないのです。

仰向けの場合 横向きの場合
体圧分散のしくみ

人間は全体重を「腰で44%」「胸部で33%」で支えています。硬いだけでは身体を凸部分だけで支えてしまう為に、身体に無理がかかり、寝返りが必要以上に増えて、眠りが浅くなってしまいます。いかに「満偏なく、広い範囲で加重が分散されるか」が大きなポイントになるのです。

満遍なく、広い範囲で分散される加重