オフィスの節電方法10選|節電で得られるメリットや注意点を紹介

2023.10.23
省エネ

オフィスの経費削減のために効果的な節電方法を探している方がいるかもしれません。ただし、照明や設備の節電を誤ると、オフィスの快適性に悪影響を及ぼすため、節電方法を慎重に選択する必要があります。

本記事では節電を検討している企業の担当者に向けて、オフィスの節電方法を10選紹介します。また、オフィスの節電で陥りやすい注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

オフィスの節電で企業が得られるメリット

オフィスの節電をした場合、企業が得られるメリットは内部と外部の双方にあります。まずは具体的なメリットを整理してみましょう。

■経費を削減できる

オフィスの節電には、何より経費削減という大きなメリットがあります。

オフィスの運営には空調や照明、設備など、多くの電力が必要です。特に空調は電気代のほぼ半分を占め、高額な経費がかかります。

効果的な節電方法を実践することで、経費負担を減少させ、実質的な利益を増やすことが可能です。

■自社のイメージアップにつながる

オフィスの節電は企業のイメージ向上にも寄与します。近年では、SDGs(持続可能な開発目標)などにより、エネルギーの無駄な消費を抑え、環境への配慮を重視することが求められています。

企業が節電を実践することは、環境への貢献と社会的な評価を高める手段となるでしょう。

【照明編】オフィスの節電方法

まずはオフィスの照明部分の節電に有効な方法を紹介します。

人感センサー付きの照明を導入する

照明の節電方法として、人感センサー付きの照明がおすすめです。人感センサー付き照明は人の動きを感知して、自動的に照明を点灯させてくれます。

特に常時人が滞在しない場所や使用頻度が低い場所、照明の消し忘れが起きやすい場所の節電に有効です。具体的には廊下や階段、トイレ、会議室、自動販売機スペース(休憩スペース)などがあげられます。

当社では、人感センサー付き照明を多く取り扱っています。ぜひチェックしてみてください。

■新しいLED照明に変える

オフィスの照明が古い場合、新しいLED照明に切り替えるだけでも節電が可能です。導入コストはかかりますが、長期的なランニングコストを考えると大きな経費削減になることを期待できます。

当社では、ご要望に合わせて最適な照明プランをご提案しています。照明変更をご検討の方はぜひお問い合わせください。

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■明るさセンサーを活用する

明るさセンサーは、周囲の光量を検知するセンサーです。明るさセンサー付き照明は、自動的に照度を調整し、常に快適な照明環境を保つことができます。

当社のLiCONEX(ライコネックス)は、人感・明るさセンサーと連携できる無線制御システムです。

タブレットやスイッチなどから、状況や用途に合わせて照明の明るさや光色を調節できます。常に最適な明るさに設定することで、快適性を保ちつつ消費電力を削減します。

ぜひ導入を検討してみてください。

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【空調編】オフィスの節電方法

次はオフィスの空調の節電方法を見ていきましょう。

■空調フィルターの掃除を定期的に行う

オフィスの空調フィルターを定期的に掃除しましょう。

空調フィルターが汚れたままだと空調システムの効率が低下し、余計な電力消費が発生する可能性があります。

空調フィルターを定期的に清掃し、効率の良い状態を保つことで、節電を実現できます。

■扇風機やサーキュレーターを導入する

節電効果を高めるために、扇風機やサーキュレーターの導入も検討してみましょう。

扇風機やサーキュレーターを使用して空気を循環させることで、オフィス内にエアコンの空気が行き届きやすくなります。結果としてオフィス内の温度差が緩和され、快適な環境を維持できます。

なお、サーキュレーターのほうが空気をより広範囲に供給できるため、広いスペースではサーキュレーターがおすすめです。

■季節ごとに就業時間を変える

季節ごとに就業時間を変えるのも、節電につながります。

空調は室内温度と外気温の差が大きいほど、室内の快適な温度を保つために多くの電力を消費します。つまり、気温が極端に高い(夏)または低い(冬)ときに電力消費が増加するということです。

そのため、季節ごとに電力消費が少ない時間帯に就業時間を調整することで、節電効果を得られます。夏には就業時間を早めにし、冬には遅めにするなど、工夫を凝らして節電を検討してみましょう。

■エアコンを適正温度に設定する

エアコンの設定温度を適正に保つことも重要です。

エアコンの設定温度を極端に高くまたは低く設定すると、室温を設定温度に合わせるためにエアコンが余計に動作し、不必要な電力消費が発生します。

そのため、エアコンの設定温度は適正に設定するのがよいでしょう。

しかし適正温度は状況によって異なり、判断が難しいケースがあります。

当社の「エナジーセーバー」は既存の空調システムに取り付けるだけで、AIが自動的に温度を最適化してくれます。

空調設備を交換することなく、節電を実現できるため、設備の入れ替えが難しい企業におすすめのソリューションです。

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【OA機器編】オフィスの節電方法

オフィス内のOA機器も工夫することで節電できます。実行しやすい節電方法を詳しく解説していきます。

■スリープモードを活用する

OA機器を節電するために、効果的な方法はスリープモードを活用することです。通常の稼働状態よりも消費電力を抑えられます。

デスクトップパソコンやノートパソコンはもちろん、プリンターなどの周辺機器にもスリープモードの設定が可能です。機器によっては、スリープモードに切り替えることで消費電力を90%削減できる場合もあります。

■省エネ機能付きのOA機器に買い替える

省エネ機能付きのOA機器に買い替えるのも一つの方法です。

古いOA機器は消費電力が高く、節電が難しい場合があります。しかし省エネ機能付きのOA機器を導入すれば、無理なく節電が叶うでしょう。

■コンセントをこまめに抜く

多くの機器はコンセントにさすだけでも、待機電力として電力を消費しています。つまり、電源を入れていない状態でも、常に電力を消費しているのです。

使用頻度の低いOA機器は、コンセントを抜いておくと無駄な電力消費を防げます。

また、節電タップを導入するのもよいでしょう。節電タップをかませてコンセントをさすと、スイッチ一つで待機電力を遮断できます。

オフィスの省エネに利用できる補助金

オフィスやほかの既存建築物において、省エネルギーの改修工事やバリアフリー化にかかる費用を一部補助してもらえる「既存建築物省エネ化推進事業」があります。

補助金を利用するには、省エネ工事で20%以上の削減が実現できること、工事費用:500万円以上が条件です。条件を満たしている場合は、改修工事費用を1/3まで補助してもらえます。

国の制度をうまく活用して省エネ化を検討してみましょう。

参考:国土交通省「既存建築物省エネ化推進事業

:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ関連情報―各種支援制度―

オフィスで節電を実施する際の注意点

最後にオフィスの節電を実施する際に注意したいポイントをご紹介します。

■業務に支障が出ない程度の節電対策にする

オフィス内で節電対策を導入する際には、業務に支障が出ないように慎重に配慮しましょう。たとえば、過度に空調を削減したり、不十分な光量にしたりするのは、従業員の業務効率を低下させるおそれがあります。最悪の場合、従業員の健康に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。

そのため、オフィスの快適性や業務効率を損なわない範囲で、適切な節電対策を行うことが重要です。また、段階的に節電対策を計画し、従業員の負担にならないよう工夫しましょう。

■省エネOA機器は正しく使用する

省エネ対策の一環としてOA機器を導入する場合、正しい使い方が重要です。

省エネOA機器を導入しただけでは、省エネの効果を発揮できていないことがあります。

導入する際は説明書をよく読み、適切に設定されているかどうかを確認しましょう。

オフィスでも節電対策を実行しよう

経費削減を実現するには、オフィスでの節電が重要なポイントです。

オフィスの運営には、照明・空調・設備など多くの電力が必要とされており、効果的な節電方法を導入することで、大幅な経費削減につながります。

また、節電は省エネや企業のイメージ向上にも寄与します。現代社会では、環境への配慮が重要視されています。節電をきっかけに、環境に配慮した改革を検討してみましょう