近年、会議室にモニターを導入する企業が増えています。自社の会議室にモニターを設置しようと考えている担当者もいるでしょう。
本記事では、会議室にモニターを設置するメリットや企業の導入事例などをご紹介します。
何を基準に選べばよいのか悩んでいる担当者に向けて、会議室用モニターの選び方も紹介するので、自社で導入する際に役立ててください。
オフィスの会議室にモニターを導入するメリット
会議室にモニターを設置すると、会議の準備を効率化できたり、会議そのものをスムーズに進められたりするなどのメリットがあります。
自社が抱える会議に関する課題を解決できる可能性もあるため、ぜひ導入を検討してみてください。
■準備に手間がかからない
自社の会議室にモニターを設置すると、会議の準備にかかる時間を削減できるのがメリットです。
紙の資料を使用する場合、会議までに印刷して参加者に配布する必要があります。また、プロジェクターを使って大画面に資料を表示する場合、設置場所の確保やスクリーンの調整に時間がかかるケースがあります。
一方、モニターがあれば、資料を画面に映し出せるため、印刷や配布の手間がかかりません。モニターはプロジェクターよりも準備に時間がかからないため、急な会議にも迅速に対応できます。
■会議をスムーズに進行できる
紙媒体の資料を使うと、参加者は資料を見るため、視線が分散しやすくなります。参加者が話を聞いているのか不安に感じるケースもあるでしょう。
しかし会議室にモニターがあれば、すべての参加者が同じ画面を見るため、内容を把握してもらいやすく、会議がスムーズに進行できます。
■Web会議にも対応できる
自社の会議室にモニターを設置すれば、離れた場所にいる参加者とのWeb会議にも対応できます。
近年はさまざまな機能を備えたモニターが数多く登場しています。オンラインに対応したモニターの場合、通信回線が利用できる場所ならどこでもアクセス可能です。
各事業所に1台ずつ設置するだけで、オンラインで接続できるため、多拠点を対象にしたWeb会議にも活用できます。
また、多様な働き方にも対応できるため、従業員に会議に参加するための出社を促す必要もありません。
【種類別】会議室用モニターの選び方
ここからは、会議室用モニターの選び方をご紹介します。会議室用モニターには、プロジェクター・液晶ディスプレイ・マルチディスプレイなどの種類があります。
■プロジェクター
プロジェクターは、大きなスクリーンや壁などに映像を投影して映し出す装置です。プロジェクター自体は小型のものも多く、会議室以外の場所にも簡単に移動させることができます。大きなスクリーンを利用することで、広い会議室にも対応可能な一方で、基本的に暗い場所で使用するため、部屋の明るさや場所によっては見えづらくなる側面もあります。
■液晶ディスプレイ
会議室用モニターの中でスタンダードなタイプなのが、液晶ディスプレイです。液晶ディスプレイとは、家庭用テレビのように映像を鮮明に映し出せるモニターです。テレビ回線にも対応しているモニターなら、放送中のテレビ番組を視聴できます。
液晶ディスプレイはプロジェクターよりも鮮明さに長けているため、モニターから離れた場所にいる参加者にも画面が見えやすいでしょう。設置方法は商品によってさまざまですが、壁掛けや専用テレビ台に固定して利用するケースが一般的です。
■マルチディスプレイ
マルチディスプレイは1台のモニターに複数台を接続し、まるで一つの大画面のように表示できるタイプです。モニターの組み合わせ次第で画面の領域を広げられるため、さまざまな部屋の広さに対応できます。
モニター自体の彩度や輝度、視認性が高く、資料をきれいに映し出すことが可能です。プロジェクターのように、部屋の明るさや場所による見えやすさに影響しないため、会議以外にも幅広いシーンでの活用が期待できます。
【設置方法別】会議室用モニターの選び方
会議用モニターの設置方法には、壁掛けタイプとスタンドタイプがあります。種類やサイズだけで選ぶと会議室への設置が難しいケースもあるため、導入する際には設置方法も確認しておくことが大切です。
■壁掛けタイプ
壁掛けは、会議室の壁にモニターを直接設置するタイプです。モニターに接続されている配線を壁に埋め込めるため、空間の雰囲気をすっきりとした印象にすることが可能です。また、場所をとらないため、狭い会議室にも設置できます。
ただし、壁掛けタイプは壁の補強工事や電源工事を経て設置するため、工事費が必要です。オフィスの改装やレイアウトの変更などで設置場所を異動する際には、その都度工事をしなければならないため、別の壁や別の部屋に移動しにくい側面があります。
■スタンドタイプ
スタンドは、専用スタンドに会議室用モニターを設置するタイプです。キャスター付きのスタンドを選べばモニターごと移動できるため、さまざまな場所や用途に対応しやすい点がメリットの一つです。
その一方で配線がむき出しになるため、見栄えはあまり良くありません。従業員が配線に足を引っかけるリスクもあるため、設置する際にはまとめておくと安心です。
【人数別】会議室用モニターの選び方
適切なモニターのサイズは、会議室の広さや参加人数などによって変動します。広さや人数に合わないモニターを設置すると、使用しづらくなる可能性が高いため、設置場所や想定される参加人数などを考慮して選ぶことが大切です。
■【小規模】10人以下
参加人数10人以下が想定される小規模会議室では、一般的に100インチ以下のモニターが導入されるケースが多い傾向にあります。
適切なサイズの目安は、50~60インチ以上です。家庭用テレビでたとえると、12畳の部屋に設置されるようなサイズ感になります。
モニターの種類では、液晶ディスプレイやマルチディスプレイが多く選ばれています。小規模会議室は部屋のスペースに限りがあるため、設置方法としては壁掛けタイプを選ぶと良いでしょう。
■【中規模】11人~20人以下
参加人数が10~20人程度の中規模会議室には、100インチ以上のモニターがおすすめです。100インチのモニターは、2.5~3.7メートル程度から離れた場所でも見えやすい位置だとされています。
将来的に会議室のレイアウトを変更する可能性がある場合は、モニターのサイズだけでなく、設置方法を考慮しておく必要があります。キャスター付きのスタンドに設置すれば、レイアウトの変更にも柔軟に対応可能です。
■【大規模】21人以上
参加人数が21人を超える大規模会議室では、すべての参加者に見えるよう100インチ以上のモニターを選びましょう。大型マルチディスプレイを導入すればサイズを変更できるため、参加人数に合わせて柔軟に対応できます。
また、大規模会議室の場合、壁掛けタイプとキャスター付きスタンドタイプの両方の導入を検討しましょう。参加者がいる場所によっては、モニターが見えにくくなる可能性があるためです。壁掛けタイプとキャスター付きスタンドタイプを上手く活用することで、すべての参加者に情報を届けられます。
会議室用モニターを選ぶ際のポイント
自社に会議室用モニターを導入する際には、利用目的を明確にすることに加え、オンラインに対応できるかを確認する必要があります。
■利用目的を明確にする
まずは、会議室用モニターの利用目的を整理しましょう。利用目的を明確にすれば、どのようなモニターを選ぶべきか絞り込んでいくことができます。
たとえば複数の会議室での利用を想定している場合は、キャスター付きスタンドに対応しているモニターを、配線をすっきりさせたい場合は壁掛けタイプを選ぶと良いでしょう。
■オンラインに対応できるかを確認する
会議用モニターを選ぶ際には、オンラインに対応できるかを確認することが大切です。
近年はWeb会議の増加にともない、会議室用モニターの用途が広がっています。Web会議をする場合は、オンラインに対応したモニターであるという条件は欠かせません。
また、Web会議ではマイクやスピーカー、カメラなども必要になるため、併せて準備しておきましょう。会議用モニターのなかには、マイクやカメラが内蔵されているタイプもあります。
会議室には「AIインタラクティブホワイトボード」がおすすめ
会議室にモニターを設置する際には、AIインタラクティブホワイトボードも検討してみましょう。当社のAIインタラクティブホワイトボードは、モニターにマイクやカメラ、スピーカーが内蔵されているオールインワンボードです。
画面上には、テキストやイラストを書き込むことも可能です。会議中に参加者が発言すると声の位置を特定し、自動でクローズアップする機能も搭載しています。Android OSとWindows OS※を搭載しているため、事前にWeb会議アプリをダウンロードしておけば、スマホやタブレットを使った会議も実現できます。※Windows OSはオプション
〈AIインタラクティブホワイトボードの詳細はこちら〉
会議室にモニターを導入した企業の事例
最後に、会議室にモニターを設置した企業の事例を3例ご紹介します。
■日本NCRサービス株式会社 様
日本NCRサービス株式会社様では、会議室に当社のAIインタラクティブホワイトボードを導入しました。AIインタラクティブホワイトボードは2サイズ3種類を展開しており、利用シーンに合わせて選ぶことが可能です。
こちらの企業では、大画面かつAIオートクローズアップ機能が搭載された「ホワイトボードPRO(86型)」を導入しました。会議室の壁一面に画面を表示できるため、すべての参加者で情報を共有しやすくなります。
日本NCRサービス株式会社 様
■株式会社アサヒペン 様
株式会社アサヒペン様では、2022年に当社のAIインタラクティブホワイトボードを導入しました。画面のサイズは、10人以上の中・大規模会議室に適した86型です。
AIインタラクティブホワイトボードは、スマホやパソコンとワイヤレスで接続するため、画面共有がスムーズにおこなえます。また、オプションのミラーリングソフトを利用することで、モニターの画面を参加者のパソコンで共有することも可能です。
株式会社アサヒペン 様
■仙台大学付属明成高等学校 様
仙台大学付属明成高等学校様では、多目的教室やサテライト・キャンパスでもある大教室などに、当社のAIインタラクティブホワイトボードを合計8台導入しました。
導入の決め手になったのは、教員の業務負担軽減です。教員が自身のパソコンに授業に関するデータを入れておけば、従来の黒板のように板書する必要もありません。2023年5月6日時点では、スポーツ科学とスポーツ情報戦略といった2つの授業での活用が予定されています。
なお、仙台大学付属明成高等学校様のインタビュー記事は、こちらで詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
仙台大学付属明成高等学校 様
会議室にモニターを導入して業務効率化を図ろう
従来の会議スタイルでは資料の作成に加え、印刷や配布などの手間がかかりました。会議の数や参加者が多いほど、担当者の業務負担が増えてしまいます。
会議室にモニターを導入すれば画面に資料を映し出せるため、印刷や配布が不要です。また、参加者の視線がモニターに集中すれば、会議の内容を把握しやすくなるメリットもあります。
ただし、導入効果を高めるためには、会議室の広さや用途などに適したモニターを選ぶ必要があります。
一度購入するとすぐに買い替えが難しいため、導入前に試してみるのも良いでしょう。当社の全国の営業所では、AIインタラクティブホワイトボードをお試しいただけます。無料体験はこちらから受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。