オフィスをよりきれいにするために「定期清掃」を検討し始めた方もいるでしょう。定期清掃と普段行っている「日常清掃」との違いが気になる方も多いかと思います。
本記事では定期清掃について、日常清掃との違いを含めわかりやすく解説します。定期清掃を導入することで期待できるメリット、導入するときの注意点も紹介するので、検討中の企業の方はぜひ参考にしてください。
定期清掃とは?
オフィスの定期清掃は、日常の清掃で落としきれない内部の汚れや、処理できない汚れを落とすための清掃です。専門の外部サービスを利用して、オフィスを清潔に保ちます。
主な清掃箇所は、照明器具やエアコン、トイレなどです。床のワックスがけなどの仕上げも含まれます。
清掃の頻度は、2〜3カ月に1回、1カ月に1回、半年から1年に1回など、オフィスの条件や広さ、清掃箇所によって異なります。
なお、定期清掃はハウスクリーニングサービスなど、プロの清掃業者に委託するのが一般的です。日常清掃とは異なり、社内で担うのは難しいとされています。
■日常清掃との違い
定期清掃と日常清掃の違いは、清掃の深度にあります。
日常清掃は、掃除機や家庭用洗剤を用いて行う清掃です。一日一回家で掃除機がけなどをするように、オフィス内で簡単に行う「日常的な清掃」と言えます。
一方で定期清掃は、専門的な清掃機器や専用の洗剤を用い、数カ月から数年に1回程度行われます。たとえばエアコンの内部ファンやトイレのタンク内など、通常は手の届かない箇所まで徹底的に清掃されることが特徴です。
定期清掃の具体的な清掃範囲
オフィス内で定期的な清掃を依頼する際、一般的な依頼箇所は主に3つです。
■フロアクリーニング
オフィスフロアは多くの人が行き交うため、日常の清掃だけでは土や埃、その他の汚れを完全に取り除くことができません。このため、多くの企業が専門業者にフロアクリーニングを依頼しています。
プロの清掃業者に依頼すると、床材に合わせた専用の清掃機器や方法を使用して、徹底的な清掃が可能です。さらに清掃後にワックスをかけると、日常清掃のサポートにもなります。
床材に劣化や損傷が見られる場合、一部の業者は補修作業も提供しています。このようなサービスを利用することで、フロアの長寿命化や美観維持にも貢献できます。
■エアコン
エアコンは内部に汚れが蓄積しやすく、特に内部ファンなどの掃除は素人には難しいもの。また、オフィス内のエアコンは多くが業務用であり、専門的な知識や技術が必要になるため、専門業者に依頼するのが一般的です。
プロの清掃業者に依頼すると、エアコン構造に知見がある専門スタッフが清掃してくれるため、故障リスクが少なくなります。
さらに、定期的にエアコンを清掃することで、カビや埃による健康被害を防ぎ、エアコンの効率を向上させられます。エアコン効率が上昇すれば、空調が効きやすくなり、電気代を節約効果も期待できるでしょう。
■駐車場含む外回り
駐車場やビルの外壁、窓、植木や花壇などの外回りも定期清掃を依頼する企業が多い箇所です。外回りは来客や通行人などから見られる場所であり、企業のイメージ形成にも直結します。
専門業者に依頼すると、業務用の高圧洗浄機や適切な洗剤を使って清掃してもらえるため、日常の清掃では綺麗にすることが難しい箇所や落とせない汚れにも対処できます。
オフィスにおける定期清掃のメリット
オフィスで定期清掃を導入したときのメリットを紹介します。
■日ごろの清掃作業がしやすくなる
定期清掃を実施することで、プロの清掃業者が手の届かない箇所や落としにくい汚れを取り除くため、汚れが蓄積しにくくなり、オフィス内の日常清掃がスムーズになります。
たとえば、トイレの黄ばみ汚れは落とすのに手間がかかりますが、プロの定期清掃を入れることで黄ばみそのものが蓄積しにくい状態になります。普段は手軽なブラシ掃除や洗浄剤の使用で対処できるようになるでしょう。
オフィス内のフローリングやカーペットなどに付着するさまざまな汚れも同様です。広範囲に手間をかけて清掃していた箇所も、定期的な清掃によって日常の掃除機での簡単なお手入れで十分になる可能性があります。
■オフィスを長持ちさせられる
オフィスの設備には寿命がありますが、メンテナンスしながら使用することで耐久性を向上させ、長期間利用できるようになります。また、設備を長持ちさせると、劣化や故障を予防し、設備にかかる費用を節約できます。
オフィスの維持には多くのコストがかかります。効果的な運営をするには維持費削減も重要な要素です。設備を定期的に清掃することで、設備の耐久性が向上し、維持費の削減にもつながるでしょう。
■企業のイメージアップにつながる
定期清掃を実施することで、企業のイメージアップを目指せるのもメリットです。オフィス内の清潔感は、企業全体のイメージに直結します。整理整頓され、清潔な印象を与えられる企業は好印象を持ってもらいやすい傾向があります。
特に新規取引先や顧客との初対面では、ファーストインプレッションが重要です。オフィスビルを見たり、企業の玄関を訪れた瞬間から、相手が持つ印象は形成されます。企業全体が清潔感に満ちている印象を与えることで「この企業なら信頼できそう」「この企業を利用したい」といったプラスの印象を与えることが期待できるでしょう。
オフィスにおける定期清掃の注意点
企業にプラスの効果を与える定期清掃ですが、気をつけるべき注意点もあります。
■専門性が高い
定期清掃は深い箇所の掃除を必要とするため、作業は専門性が高く、掃除道具や洗剤の選定にも注意が必要です。従業員による清掃を無理に試みると、設備の故障や業務の中断のリスクがあります。
また、定期清掃には専門性が求められるため、すでに日常清掃を担当するスタッフがいても、別途専門の清掃スタッフを雇う必要が生じるケースがあります。
設備のトラブルなどを最小限に抑えるためにも、専門知識と実績を持つ会社に依頼することをおすすめします。
■コストがかかる
定期清掃は専門の用品やスタッフのスキルなどが必要になるため、日常清掃を外部に依頼するよりコストが高くなる傾向があります。ある程度のコストがかかることを想定しておきましょう。
定期清掃を依頼する場合の相場は次のとおりです。
清掃箇所 | 相場 |
---|---|
エアコン洗浄 | 30,000円~/1台 |
床洗浄(洗浄のみ) | 80円~/㎡ |
床洗浄(洗浄+ワックス) | 100円~/㎡ |
カーペットクリーニング(ドライ) | 200円~/㎡ |
カーペットクリーニング(ウェット) | 250円~/㎡ |
ガラス清掃 | 200円~/㎡ |
また、社内で定期清掃を行う場合でも、専門の掃除用品や洗剤を購入する費用がかかります。コストを抑えるために自社で行うことを考えるかもしれませんが、必ずしも安価になるとは限りませんので注意が必要です。
清掃ロボットの活用で定期清掃の頻度を減らす
オフィス内の清潔感を保ちたいなら、清掃専門のサービスロボットを活用するのもおすすめです。
当社では、オフィス内の床清掃するロボットを取り扱っています。日常清掃にロボットを活用した床清掃を組み込むことができ、定期清掃の頻度を減らすことができます。
きれいなオフィスは従業員のモチベーション=生産性向上へもつながります。清潔な空間を実現する設備として導入してみてはいかがでしょうか。
おすすめの清掃ロボット
おすすめの清掃ロボットをご紹介します。各清掃ロボットの特徴や効果をわかりやすく解説するので、導入時の参考にしてください。
■Whiz i アイリスエディション
「Whiz i アイリスエディション」は、掃除機・モップがけの代わりとなるDX清掃ロボットです。AIが室内構造・設置物・人などを感知しながら、床をムラなく清掃。埃を舞い上げずに静かに、かつ確実に汚れを取り除きます。
また、AIを搭載しているため、事前の設定を行えば決まった時間・場所を自動的に清掃することが可能です。なお、清掃は完全に独立して自動で行うため、人員不足の解消やコストの削減が叶います。
導入した企業のなかには清掃業務の時間短縮で、年間80万円のコストカットに成功した企業もあります。
〈「Whiz i アイリスエディション」の詳細はこちら〉
■Scrubber 50 Pro アイリスエディション
「Scrubber 50 Pro アイリスエディション」は、広範囲の清掃を行う業務用全自動床洗浄ロボットです。
人や障害物が多い場所でも稼働できる高性能センサーを搭載しており、設定した清掃ルートを全自動で清掃します。必要なのは簡単な操作のみで、稼働後は自動的に充電ステーションへ戻ります。
また、内蔵される洗浄ブラシは3つ稼働しており、床面や汚れにあわせて清掃が可能です。ブラシ力を強めた強力なモードもあるため、しっかりとした清掃も叶えてくれます。
〈「Scrubber 50 Pro アイリスエディション」の詳細はこちら〉
■BROIT
「BROIT(ブロイト)」は、床洗浄にこだわった業務用床清掃ロボットです。付着している汚れや床材を分析し、適切な洗浄モードを3種類から自動的に判断。本体直下に水を放出し強力な洗浄力でほこりや塵、食べかす、液体汚れをブラシで掻き出します。浮かせた汚れは本体の後方で最後に吸い取るため、磨き上げられたきれいな床に仕上がります。
また、小回りが効きやすいサイズもポイントです。隅々まで清掃しやすく、さまざまな施設や場所へ導入できます。実際に医療・介護施設、商業施設、教育現場、倉庫など多様な場所で活躍しています。
強力な水拭きを含めた床洗浄をしたいオフィスにおすすめと言えるでしょう。
〈「BROIT」の詳細はこちら〉
清掃ロボットと定期清掃でオフィスをきれいに保とう
定期清掃は日常清掃とは異なり、集中的な清掃作業によってより品質の高い清潔さを叶えてくれます。ただし、清掃作業は専門性が高いため、専門業者の利用がおすすめです。
しかし、定期清掃を依頼するとランニングコストも高くなりがちです。清掃ロボットなどを導入して長期的なコスト削減も一つの手段として検討してみてください。
社内清掃にかけられる費用、長期的にかかるコストの全体を見通して、定期清掃を計画的に行いましょう。