オフィスの照明選びは、従業員の快適さや企業イメージに大きな影響を与える重要な要素です。適切な照明を選ぶことで、従業員がより働きやすく感じ、企業のイメージも向上します。
しかし、オフィスの照明をどのように選べば良いか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、オフィスにおける照明の重要性や選び方を紹介します。
また、オフィスの照明を選ぶ際には、他社の事例を参考にするのも手段の一つです。他社の事例を見ると、どのようなオフィス空間を実現できるかをイメージしやすくなります。後半では当社の納入事例も紹介するので、ぜひ役立ててください。
オフィスの照明選びが重要な理由
オフィスの照明は、適切な明るさを維持できるものを設置すれば良いというわけではありません。設置する照明によっては、企業や従業員に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、オフィスに照明を設置する際には、重要性を理解しておくことが大切です。
オフィスの印象を左右する
ステークホルダーは、商品やCMなどのさまざまな要素で企業をイメージする傾向にあります。照明は、オフィスの印象を左右する要素の一つです。
通常よりも暗い照明を設置した場合、オフィスを訪れた人は暗いイメージを持つでしょう。一方で適切な明るさでおしゃれなデザインの照明を設置すれば、オフィスを訪れた人に良い印象を与えられる可能性があります。
照明を選ぶ際には、オフィスのコンセプトを決めておくことも大切です。
たとえば「清潔感を重視したい」「デザイン性を強調したい」といったように、オフィスのコンセプトに沿った照明を選ぶと、空間の雰囲気とマッチし、ステークホルダーにポジティブな印象を与えられます。
業務効率がアップする
オフィスの照明選びが重要な理由の一つは、従業員の業務効率に影響を与えることです。
オフィスの照度は、法律で一定の基準を満たすよう求められています。2021年12月に事務所衛生基準規則が改正され、一般的な事務作業の照度基準が150lxから300lx以上に引き上げられました。lxとは照明の明るさを示す単位で、数値が高いほど明るさを示します。
たとえばオフィス全体は十分な明るさでも、従業員の手元が暗いケースがあります。照度が不足すると、眼精疲労をはじめとする健康リスクが高まるため、注意が必要です。
オフィスに適切な照度の照明を設置すると、パソコンのモニターや書類がはっきりと見えるため、目が疲れにくく、作業効率の向上につながります。
※出典元:厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署「ご存じですか?職場における労働衛生基準が変わりました」
コストを削減できる
照明の選び方次第では、コストの削減につながります。
近年は、燃料価格の上昇や世界情勢の悪化により、電気代が高騰しています。この影響で、組織全体のコスト増加を課題に抱える企業も増えているのが現状です。
資源エネルギー庁の「節電アクション」によると、オフィスビルの電力消費のうち、照明が24%を占めています。
※出典元:資源エネルギー庁「節電アクション」
照明の電力消費を抑制できれば、大幅な節電につながる可能性があります。
蛍光灯や白熱電球を使用している場合は、LEDへの交換を検討しましょう。LEDは、蛍光灯や白熱電球に比べて電力消費が少ないことが魅力です。電球の寿命も長いため、電力消費を抑制しつつ、交換コストも削減できます。
オフィスにおける照明の選び方
オフィスの照明を選ぶ際には、照明の色と明るさを基準にしましょう。ここからは、オフィスにおける照明の選び方を紹介します。
照明の色で選ぶ
照明には、複数の色があります。代表的な照明の色は、電球色・昼白色・昼光色の3種類です。
照明の色 | 特徴 |
---|---|
電球色 |
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昼白色 |
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昼光色 |
|
電球色は、温かみのあるオレンジ色です。色温度を示すK(ケルビン)の数値は、3,000K程度です。3,000Kは、白熱電球ややや暗めのLEDが該当します。電球色は落ち着いた色合いなので、休憩室やリフレッシュスペースなどのリラックスを目的とした空間に適しています。
昼白色は、自然光に近い色合いです。Kの数値は5,000K程度で、白色のLEDが該当します。昼白色は太陽の下にいるような明るさを維持できるため、オフィスのどのような場所にも使用できます。
昼光色はやや青みがかった白色で、3種類のなかで最も明るい色です。Kの数値が高く、明るいため、細かい作業に適しています。オフィスでは、ワークスペースやプレゼンテーションルームなどで使用されています。照明の色によって雰囲気が変動するため、使用するスペースの用途に合うものを選びましょう。
明るさで選ぶ
オフィスの明るさは、事務所衛生基準規則で基準が定められていますが、これはあくまでも最低基準です。従業員が仕事をする際、最低照度では不十分なケースがあります。
企業側は、法律で定められた最低照度に達していれば、自由に明るさを決められます。明るさを決める際には、日本産業規格が示している推奨照度を参考にすると良いでしょう。
推奨照度は、作業領域や活動の種類によって異なります。日本産業規格が推奨している照度は、次のとおりです。
作業領域または活動の種類 | 推奨照度 | |
---|---|---|
作業 |
|
750lx |
|
500lx | |
執務空間 |
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750lx |
|
500lx | |
受付 | 300lx | |
共有空間 |
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500lx |
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300lx | |
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200lx | |
階段 | 150lx | |
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100lx |
オフィスの適切な明るさに関しては、次の記事で詳しく紹介しています。明るさを見直すメリットや見直す際の注意点なども紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
オフィスの適切な明るさは?必要照度の基準や照明の選び方を紹介
オフィスの照明を選ぶ際の注意点
オフィスの照明を選ぶ際には、照明器具と配線器具に互換性があるかを確認しましょう。照明器具と配線器具の種類が異なる場合、無理に接続すると故障や漏電などの事故につながる可能性があります。
コストを抑えるには、既存の配線器具と同じ種類の照明器具を選ぶことが一つの方法です。
ただし、希望するデザインや明るさの照明器具が既存の配線器具と合わない場合は、業者に配線工事を依頼する必要があります。配線工事には費用がかかるため、事前に見積もりをとり、コスト面を十分に検討しなければなりません。
オフィスへの法人向けLED照明の納入事例
照明は、オフィスの印象を大きく左右する要素の一つです。これから照明を選ぶ際には他社の事例を参考にし、どのような印象になるかをイメージすることも大切です。ここからは、当社のLED照明の納入事例を紹介します。
アイリスオーヤマ 大阪R&Dセンター
当社の大阪R&Dセンターでは、スケルトン天井を活かし、LEDスポットライトローグレアタイプを設置しました。LEDスポットライトローグレアタイプは、従来品よりも光源部を深く設計することで、明るさを損なわず、不快な眩しさを抑えています。
照明器具のカバーには、存在を感じさせない鏡面リフレクターを採用しています。特定の方向を照らせるため、オフィス空間全体に落ち着いた雰囲気を演出しつつ、従業員の手元は明るく、作業しやすい環境を構築できます。
株式会社テクノル 八戸支店 様
株式会社テクノル様は、PC・サーバーの販売やインターネット用セキュリティサービスの提供など、多様な事業を手がける企業です。
オフィスのスペースが持つ機能に応じて、埋め込み型LED・LEDベースダウンライト・大型埋め込み型LEDなどを導入しました。
ワークスペースには、埋め込み型LEDのラインルクスを設置しています。ラインルクスシリーズは照明器具にソケットがなく、連結時にユニット同士が隣り合っても継ぎ目がほとんど気になりません。画像のように、1本の長いLEDを設置しているように見えます。
薬王堂 新本部 オフィス 様
株式会社薬王堂様は、381店舗(※2023年2月期末現在)のドラッグストアをチェーン展開する企業です。岩手県盛岡市にある新本部オフィスでは、デザイン性の高いオフィスに合わせた照明を導入しました。
導入した照明は、当社のラインルクストラフ型40形とスポットライトスタンダードタイプなどです。ラインルクストラフ型40形は、照明器具と光源が同サイズなので、照明をライン状に配灯できます。照明の色は全体的に暖色系を選び、空間全体が落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
オフィスの照明はスペースごとに適したものを選ぼう
適した照明はワークスペースやリフレッシュルームなど、スペースごとに異なります。照明を選ぶ際には、色や明るさなどを考慮し、スペースに適したものも選びましょう。
近年は、さまざまなタイプのオフィス向け照明が登場しています。
たとえば、ワークスペースのデザイン性を重視し、照明器具を目立ちにくくしたい場合は、当社の埋め込み型LEDのLX edgeがおすすめです。埋め込み型LEDのLX edgeは、一般的なライン照明のような造作が不要で、少ない開口面積でも設置できます。
複数本を接続して1本のライン状にすれば、狭いスペースでも空間を広く見せることも可能です。当社では照明のご相談も承っておりますので、ぜひ一度こちらからお問い合わせください。