時代とともにライフスタイルが変われば、当然その暮らしの中で使われる家庭用品も変わり、価値観の多様化に合わせて機能やデザインも進化する必要があります。用途そのものは変わらなくても、付加価値の有無や価格設定が生活者の時代感覚にマッチしているかどうかという「生活センス」に敏感であれば、すでに成熟した市場にもニーズを発見できるのです。また、新たな市場を創りだすためにも「生活センス」は大切です。個人情報の保護や防犯に意識が高まる時代の風潮をいち早くキャッチし、家庭用のシュレッダーや低コストの防犯・防災用品というヒット商品を生みだすことができたのも、時代感覚を多くの生活者と共有していたからだといえるでしょう。
これからの時代、さらなる未知の分野や市場にチャレンジしていくときにも、私たちは「変化対応型企業」として、生活者のライフスタイルの変化を的確にとらえたユーザーイン発想でホームソリューションを追求していきたいと考えています。
アイリスオーヤマは、2006年に起こったオフィス用シュレッダーの事故を契機として、安全対策を施したシュレッダーの開発に全力で取り組みました。「事故を防ぐ製品を市場に出すことが一番の事故対策」という考えのもと、経済産業省や業界団体が安全基準を発表するよりも早く、業界基準を上回る安全性を持った商品を発売しようと決意したのです。その結果、2006年の内に発売に至ったのが「安全対策シュレッダー」でした。
開発に際しては、米国製品安全規格などを参考に厳しい自社安全基準を策定し、社長の大山健太郎を交えて安全性を徹底的に検討しました。幼児の指でも入らない投入口のサイズ設計や、万一入ってしまった場合も刃に届かない距離の設定など、オフィス用・家庭用ともにさまざまなソリューションをおこなっています。また、ネクタイなどが巻き込まれた場合にも備え、引き込み力が強いオフィス用の機種は緊急停止スイッチを設置した安全機構となっています。






































