LED照明と蛍光灯との違いとは?明るさや電気代の比較、節電のコツも解説

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コラム

リード文:オフィス照明には蛍光灯が多く使われていますが、今後、LEDへの切り替えを検討している企業や担当者の方も多いでしょう。本記事では、LED照明と蛍光灯の明るさや電気代の違いを比較し、LEDに切り替えるメリットデメリットに迫ります。照明の電気代を節約するコツについてもチェックしてみてください。

 LED照明とは

LEDライトを持つ手

 


LED照明とは、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を使った照明器具のことです。LEDは半導体の1つであり、電気エネルギーを光エネルギーに変換することで発光します。従来の電球や蛍光灯に比べ、LED照明は消費電力が少なく、寿命が長いという特性から、近年、LEDを採用した照明器具が普及しています。

LED照明と蛍光灯の明るさの比較

 

蛍光灯をつける手


LED照明と白熱電球を比較すると、LED照明の方が暗いと感じることがあります。LED照明と白熱電球では光の広がり方が違うのが原因です。


蛍光灯はほぼ360度、全方向に光が広がります。LED照明は一方向を照らす力は強いのですが、まんべんなくすべての方向を照らす力は弱いのが特徴です。LED照明の場合、光の照射される正面は60W(ワット)といった表記通りの明るさが出ますが、角度が変わると表記通りの明るさは出ません。


商品によって光の広がる角度(配光角)が異なります。LED照明を使う場所に応じて適切な配光角の商品を選びましょう。

 

LEDと蛍光灯の電気代の比較

電球と電卓

LED・蛍光灯の電気代を1時間、1日に、1ヵ月、1年間で比較します。60形(E26口金)、810lm(光束)の条件で計算しています。

 

照明の種類 LED(1個) 蛍光灯(1個)
消費電力 6.9W 11W
1時間 約0.2円 約0.3円
1日(8時間使用) 約1.5円 約2.4円
1ヵ月(30日) 約46円 約73円
1年(365日) 約555円 約885円

※電気代 = 消費電力 (kW) × 使用時間 (時間) × 電力単価 (円/kWh)
※平均電力単価27.55円(税抜)で試算(2022年度時点)

LEDは、同程度の明るさでも消費電力が少なく、電気代を大幅に削減可能です。年間で見ると差は大きく、複数使用する場合はさらに差が開くでしょう。

LED照明のメリット

オフィスのLEDの照明



LED照明は蛍光灯と比較して消費電力が少ない、寿命が長く交換の手間がかからない、
環境保全活動の一環となるといったメリットがあります。それぞれについて解説します。

消費電力が少ない


LED照明は蛍光灯と同レベルの明るさでも、消費電力が少ないのが特徴。電球60W形相当の明るさの場合、LED電球の定格消費電力は、電球型蛍光灯と比較して3分の2です。オフィスでは照明の電力消費量が多く、資源エネルギー庁「節電アクション」によると、照明が占める電力消費量の割合は24%です。消費電力量が多い照明をLEDに切り替えることで、大きな電気代の削減効果が期待できます。


出典:資源エネルギー庁「節電アクション」
https://mitte-x-img.istsw.jp/roushikyo/file/attachment/304542/3.pdf
 

寿命が長く交換の手間がかからない


LED照明は蛍光灯に比べて寿命が長いのもメリットです。蛍光灯の寿命は、6,000~12,000時間程度。毎日10時間使用した場合、2~4年程度で寿命を迎えます。



LEDの寿命は約40,000時間です。毎日10時間使用しても、10年程度は使い続けられる計算です。LEDに切り替えの際に導入コストはかかりますが、長期的に考えるとトータルコストは安くなります。


出典:経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/lighting/ 

環境保全活動の一環となる


LED照明は蛍光灯に比べて消費電力が少なく寿命が長いため、環境負荷が少ないでしょう。省エネ性能が高く、廃棄の回数を減らしゴミの最終処分量を低減可能です。またLED照明には、蛍光灯のように水銀や鉛といった有害物質が含まれていないので、環境負荷が少ないといえます。オフィスのLED化は環境保全活動の一環となります。

LED照明のデメリット

照明機器を設置する人


メリットの多いLED照明ですが、一方でデメリットもあります。導入検討に備えて、デメリットも確認しましょう。

導入コストがかかる


LED照明は蛍光灯に比べ価格が高い傾向にあるので、導入する際のコストがかかるのがデメリットです。ただし電気代の安さや寿命の長さを考えると、長期的に見ればコスパは良いといえます。蛍光灯は2027年末で製造、輸入が禁止されるため、LEDへの切り替えを検討しましょう。

熱に弱く故障の原因になる


LED照明は熱に弱く、内部に熱がこもると故障する原因になることもデメリットです。LEDは発光時に出す熱は少なく、またLED照明器具は効率的に熱を外部に放出するように設計されています。ただしLEDを設置する場所の温度が高い場合、十分に放熱できずに熱がこもりやすくなるので温度環境には注意が必要です。

LED照明の選び方

電球を交換する手


蛍光灯からLED照明に交換する場合、現在使っている電球や器具を確認した上で明るさと光色を選びましょう。確認したいポイントを紹介します。

口金にあっているか


電球交換をする際には口金(くちがね)を確認します。口金とは電球を差し込む部分のこと。さまざまなサイズがあるので、購入前に口金部分の直径を測っておきましょう。誤った口金の電球は取り付けできず、無理につけると故障の原因になるので注意が必要です。

照明器具にあっているか


設置する照明器具の長さや外径、口金付近の形状などの確認も必要です。口金はあっていても、電球本体が照明器具に収まらなかったり、電球の形状が合わなかったりすることも。


また密閉型器具やダウンライトなどで使用する場合は「密閉型器具対応」、門灯など屋外の照明器具に取り付ける場合は「屋外器具対応」などと記載された対応可能なLED電球を選びましょう。

明るさや光色はあっているか


LED電球の明るさはlm(ルーメン)で表記され、数値が高いほど明るくなります。蛍光灯と比較するなら、LED電球に記載されている「60W相当」といった表示を参考にしましょう。


LED照明は光の広がり方も蛍光灯とは異なります。LED照明では照明の真下は明るくても、他は暗く感じる場合も。空間全体を明るく照らすなら、全方向タイプや広配光タイプなどを選びます。またLEDは光の色を選べます。午前中は昼光色、午後は昼白色など、時間帯や用途にあわせて光色を選ぶのがおすすめです。

照明の電気代を節約するコツ

窓から陽が差し込むオフィス


照明はオフィスにおける消費電力の多くを占めるため、照明を意識することで大きな節電効果が期待できます。オフィスで照明の電気代を節約するコツを紹介します。

蛍光灯をLEDに交換する


電気代を節約するには、オフィスの照明をLEDに交換するのが最も有効です。先述のように、LEDは蛍光灯に比べて電気代がかかりません。購入価格はLEDの方が高いですが、寿命が長いため交換数も減り、メンテナンスの手間もかからずコスパが良いといえます。交換のタイミングが来たら、早めにLEDに切り替えるのがおすすめです。

照明器具を定期的に掃除する


照明器具のカバーや電球にホコリが積もっていたり、汚れていたりすると、照明本来の明るさが出せません。照明器具を1年間掃除しなかった場合、明るさが20%程度低下するともいわれています。照明器具のカバーや電球の表面は汚れやすいので、定期的に掃除をしましょう。


手の届かない位置に照明が設置されている場合、清掃業者に依頼するのも1つの方法です。

使っていない照明はこまめに消す


使用していない場所の照明を点灯していると、無駄な電力を消費します。誰もいないオフィスや廊下、玄関など、使っていない照明をこまめに消すことを意識し、休憩時間や退勤後などは必ず消すように習慣づけましょう。

人感センサーを設置する


消し忘れによる余分な電力消費を防ぐには、人感センサー付き照明が効果的です。人感センサー付きのLED照明を設置すれば、人を検知しないときには自動で消灯、人を検知したら点灯してくれます。


アイリスオーヤマでは人感センサー付きのLEDダウンライトを取り扱っています。目的や用途に応じて選べます。


〈人感センサー付きLEDダウンライトの詳細はこちら〉
https://www.irisohyama.co.jp/led/houjin/products/downlight/
 

照明の切り替えにおすすめ!アイリスオーヤマのLED製品

 

アイリスオーヤマのLICONEX



 
蛍光灯からLED照明へ切り替える際におすすめの、アイリスオーヤマの製品を紹介します。アイリスオーヤマでは多彩なタイプのLEDを通して省エネをサポート。お得なプランやサービスを取り揃えています。

LiCONEX(ライコネックス)
「LiCONEX」はパソコンやスマホ、タブレットなどから照明の入切や調光ができる無線制御システム。用途に応じて照明の明るさや光色を調節できるため、大幅な節電が可能です。また独自通信方式「メッシュリンク」を採用し、安定した高速通信を実現します。

〈「LiCONEX」の主なメリット〉

 

・省エネ・コスト削減


 用途や状況に応じた照明管理により、
トータルコストを最大62%削減可能です
。照明を1台ずつコントロールし間引き点灯や調光もできる、フレキシブルに節電できるのが魅力です。エリアごとや日時に合わせて調節もできます。

 

・省施工・短工期


 配線工事が不要な無線方式で、施工負担と工期を短縮できます。シンプルな構造で既設の建物でも導入できます。照明器具交換→ベースモジュール設置→取付作業完了の3ステップです。

・安定通信


 オリジナル通信プロトコル「メッシュリンク」により、信号を伝える最適ルートを照明器具が自動で選択、安定した通信が可能です。

・レイアウト変更対応


 無線方式のため、設置後の空間変更にも柔軟に対応可能です。管理用PCやタブレットから設定変更もできます。


〈LiCONEXの詳細はこちら〉
https://www.irisohyama.co.jp/led/houjin/liconex/
 
LiCONEX対応LEDラインアップ
アイリスオーヤマでは、無線制御システム「LiCONEX」だけではなく、LED一体型ベースライトやダウンライト、投光器といった幅広い対応照明器具や周辺機器を取り揃え、さまざまな施設のニーズに応える環境を提供します。

〈LiCONEX対応LEDラインアップ〉


・LED一体型ベースライト
・LED一体型ベースライトグリッド照明用
・直管LEDランプ
・LEDダウンライト
・LEDスポットライト
・高天井用LED照明
・LED投光器

LED節電パック/節電パッケージプラン


オフィスの照明をできるだけ早くLED化するには、アイリスオーヤマのLED節電パックがおすすめです。

 
LED節電パックは、LEDと工事をセットで依頼できるサービス。通常はLEDを購入後、別途工事の依頼が必要です。購入と工事はそれぞれ打ち合わせが必要になるため、時間がかかりやすいでしょう。


LED節電パックは「ネット完結!スタンダードプラン」と「LED交換スタンダードプラン」の2種類があります。「ネット完結!スタンダードプラン」の場合、LEDの切り替え工事が完了するまでの目安は3週間程度です。特殊な照明器具もLEDに交換できる方法を提案します。


オフィスの照明をLED化する際には、当社のLED節電パックをご検討ください。


〈LED節電パックの詳細はこちら〉
https://www.irisohyama.co.jp/led/houjin/led-pack/


各業種に合わせた提案で電気代の大幅削減を実現するパッケージプランも用意しています

プラン 節電効果
商業施設・店舗プラン 既存の直管LEDランプからLiCONEXに切り替えた場合、55%節電が期待できる
オフィスプラン 蛍光灯からLiCONEX対応LED照明に交換した場合、69%節電が期待できる
工場・倉庫プラン 蛍光灯からLiCONEX対応LED照明に交換した場合、78%節電が期待できる

 

蛍光灯との明るさの違いを理解してLED照明に切り替えよう

LED照明が輝く部屋


LED照明は蛍光灯と比較して、消費電力が少なく寿命が長いというメリットがあります。光の性質が違うため、明るさはLED照明の方が暗く感じることもあります。使う場所に合わせて適切な配光角のLEDを選ぶことが大切です。電気代の節約や環境保全を目指して、自宅やオフィスの照明にLEDを検討してみませんか。

 
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※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。