蛍光灯からLEDの交換に工事が不要なケースとは?
公開日:2022.10.21
更新日:2025.03.25

2027年に蛍光灯の製造・輸出入が終了
2023年10月末に開催された水俣条約の第5回締約国会議で、直管蛍光灯の製造と輸出入を2027年末までに禁止することが決定されました。
一般照明のすべての蛍光灯の製造が終了することとなります。
LED照明の交換は器具ごと行うことを推奨
照明器具には耐用年限があるにもかかわらず、見過ごされているのが現状です。10年を過ぎた照明器具は、外観だけでは判断できない器具の劣化が進んでいます。
例えば、器具内の部品(安定器・ソケット・電線など)が絶縁劣化等により、まれに発煙事故に至る場合があります。
安全性の面からも早めの点検と、器具ごと交換もご検討ください。
蛍光灯からLEDの交換に工事が不要なケースと必要なケースについて
まず、LEDの交換の際に工事が不要なケースから解説します。その後に必要なケースについてまとめますので、ぜひ参考にしてください。
工事が不要なケース
工事が不要なケースは、天井への引掛けシーリングローゼットや白熱電球の照明機器です。例えば、一般家庭でよく使われているシーリングライトやペンダントライトは、角型や丸形の配線器具が天井に設置されています。このような照明器具はLEDライトをそのまま取り付けるだけで交換することが可能です。
工事が必要なケース
工事が必要なケースは、既存蛍光灯器具に取り付けられている「安定器」がある場合です。LEDに適した電気配線にするための工事のことを『バイパス工事』とよびます。通常の蛍光灯の照明器具には、安定器という装置が使われています。バイパス工事をせずにLEDを使用してしまうと安定器に電流が流れてしまうため、安定器自体が劣化してしまうと照明が点灯しなかったり、余分な電力を消費してしまうため十分な節電効果を得られなかったりするのです。また、直接配線を触らないと交換できないものは配線工事が必要になります。自分で取り付けると漏電や火災の原因になるため、バイパス工事が必要です。
下記が照明器具の具体的な交換方法です。
- 直管蛍光灯器具 器具交換またはバイパス工事
- ダウンライト(電球型ダウンライトを除く) 器具交換
それぞれの照明器具の概要やバイパス工事、交換方法について解説します。
直管蛍光灯器具
直管蛍光灯器具は、学校やオフィスなどでよく使われています。直管蛍光灯器具には、3つのタイプがあり、種類ごとに工事が必要なものと不要なものがあります。
工事が不要なタイプは、直流電源内蔵の既設安定器接続形の直管蛍光灯です。このタイプは元々使用している安定器にLEDを取り付けることができます。ただし、仕様はお使いのメーカーによって異なるため、ご確認・ご相談の上で取り付けるのがおすすめです。
ダウンライト
ダウンライトは、天井に埋め込むタイプの照明器具です。小型のものが主流で、メイン照明の補助的な明かりとして用いられることがよくあります。ご家庭であれば、廊下や収納スペース、オフィスの場合はエントランスやエレベーターホールに設置されていることが多いです。
LED照明をご検討の方、お気軽にご相談ください
LED交換の工事業者選定の注意点

実際に工事をお願いする際、自分に合ったところを選択する必要があります。特に、はじめて依頼するという方の中には、どのような注意点に気をつけて選べばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
選び方を間違えてしまうと費用を高く見積もられてしまったり、トラブルが発生したりすることもあります。そのため、依頼する前に注意点を知っておくことが重要です。
最後に、一般的な工事業者選定の注意点について解説しますので、依頼を検討している方はぜひチェックしてください。
実績のある業者に依頼をする
1つ目の注意点は、十分に実績があるかどうか確認することです。
業者を選ぶ上で実績は非常に重要になります。例えば、導入実績にオフィスなどがある業者は、大きな建物のLED交換にも慣れているため、法人の方でも安心して依頼することができます。
工事には電気工事士の資格が必要
2つ目の注意点は、電気工事士の資格を持つ業者に依頼することです。
LEDの交換工事には、電気工事が必要になります。電気工事には電気工事士の資格が必要になるため、資格を保有しない人に依頼するとトラブルの原因になりやすいです。
見積もり内容が曖昧なら依頼しない
3つ目の注意点は、見積もり内容が曖昧で理解しないまま工事をはじめてしまうと想定していた工事内容とは違ったり、金額がとても高くなったりするケースがあります。例えば、会議室だけの工事を想定していたのに、オフィス全体の照明をLEDライトに変えられてしまうケースなどです。LEDの交換工事は箇所の数によって金額が変わるため、施工箇所が多くなればなるほど、金額が高くなります。
見積もり内容を理解せずに工事をしてしまうと後悔する原因になりますので、必ず内容を把握した上で契約するようにしてください。
また、相見積もりを取ることで、ほかの業者と比較することができ、算出された見積もり金額が高いのかどうかがわかります。
損害保険に加入しているかどうか確認する
4つ目の注意点は、損害保険に加入しているかどうかを確認することです。
損害保険に加入していない業者に依頼した場合、工事中に建物が傷ついたり、設備が故障したりした際、保証してもらうことができません。そのため、業者とトラブルになる心配があります。
基本的にLED工事に対応してくれる業者の多くは、損害保険に加入していますが、まれに加入していないところもあるため、そのような業者に依頼しないように注意しましょう。
まとめ
今回は、蛍光灯からLEDの交換をする場合、工事が不要なケースと必要なケースについて解説しました。工事が必要であるのにも関わらず、LEDライトをそのまま使用していると火災の原因になることがあります。そのため、工事の必要・不要を見極めて適切な対応を取ることが重要です。
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