- 概要
- ラインアップ
非常灯(LED非常用照明器具)とは
不特定多数の人が集まる場所での火災や地震、その他の災害や事故…。非常用照明器具は、そのような場合に生じる停電の際に、その場にいる人々が安全に避難できるように室内や通路を照らす照明器具です。
非常灯と誘導灯の違い
非常灯(非常用照明器具)は、建築基準法にて3階以上で延床面積が500㎡を超える建築物、延床面積が1,000㎡を超える建築物や無窓の居室を有する建築物での設置が義務付けられています。また、劇場・映画館・病院・ホテル・百貨店などの特殊建築物が対象です。避難の実行を支援するため室内や通路を照らす目的としており、30分間非常点灯状態で照度を確保します。
誘導灯は、消防法にて原則として20分または60分以上有効に非常点灯しなければならないよう規定されており、初期段階の避難誘導を目的として避難経路を指し示すために点灯する照明器具です。
非常灯の点灯方式の種類
種類
電源内蔵
- 非常用白熱灯組込型
(LED組込型) - 平常時には一般蛍光灯(LED)を使用し、
非常時には別に組み込んだ
非常用白熱灯(LED)を点灯させる方式 - 非常用LED・蛍光灯併用型
- 蛍光灯(LED)を平常時および非常時、
両用に点灯させる方式 - 非常用LED・白熱灯専用型
- 平常時には、消灯して
非常時(停電時)に点灯させる方式
電源別置
- 非常用LED・白熱灯専用型
- 非常用白熱灯を非常時に点灯させる方式
非常灯の寿命
非常灯(非常用照明器具)の適正交換時期は8~10年です。10年過ぎた非常用照明器具は外観だけでは判断できない器具の劣化が進んでいます。安全性の面からも早めの交換をご検討ください。
また、バッテリーにも寿命があります。交換の目明日は4~6年です。点検時に規定の時間、非常点灯しないバッテリーは速やかに交換してください。
非常灯(非常用照明器具)の
建設省告示改正
従来の建設省告示*1では、非常用照明器具は「白熱灯」と「蛍光灯」に限られていましたが、建設省告示*1が改正され、非常用照明器具に「LEDランプ」の項目が追加されました。
*1 非常用の照明装置の構造方法を定める件 昭和45年12月28日 建設省告示1830号改正より
LEDは従来光源と比較して
55%の節電が可能
従来光源と比較して消費電力を55%削減。また省電力化により、 交換用蓄電池もお求めやすくなり、交換に伴うコストを抑えられ ます。1回の蓄電池交換を考慮したトータルコストで11,100円 削減できます。
※LED非常用照明専用型埋込方φ100(IREL-DL3H/100-W)の場合
リモコン自己点検機能を標準装備*2
法令により、6ヶ月から1年の間隔で特定行政庁が定める時期に定期点検・定期報告が定められています。*3
定期点検報告義務違反には非常用照明器具の場合、管理者へ100万円以下の罰金となる場合があります。*4
*2電源別置除く *3 建築基準法施行規則 第6条 *4 建築基準法施行規則 第101条
リモコン自己点検機能での点検方法
従来まずらわしかったバッテリー容量の定期点検の負担を大幅に軽減。リモコンのボタンを押すだけで「自己点検」が行えます。
点検の際は脚立などに登って、作業が必要です。
脚立がなくともリモコン操作でかんたんに点検が可能です。
※電源別置は除く
電源内蔵形と電源別置形の採用基準
- 中小規模施設の場合
- 電池内蔵型はリモコンで自己点検が可能なため、かんたんにメンテナンスができ、中小規模の施設におすすめです。
- 大規模施設の場合
- 電源別置型は、電池交換の手間が軽減されるため、一括でのメンテナンスが可能で多くの器具を設置する大規模の施設におすすめです。
設置基準についてはこちら
非常用照明器具は6ヵ月に一度の点検をしてください
●防災用照明器具に内蔵している電池は、蓄電池ですので寿命に限りがあります(平均4~6年)。
6ヵ月に一度、外観点検と機能点検(非常点灯持続時間と切替動作)を行ってください。 建築基準法では、30分または60分以上(消防法は20分または60分以上)非常点灯しなければならないよう規定されていますので、もし非常点灯時間が30分または60分(消防法は20分または60分)以下になった場合には、電池をすみやかに交換してください。
●過度(1〜2ヵ月に一度程度)に機能点検(非常点灯)を繰り返すと蓄電池が劣化する場合があります。
●電池の特性上、使用周囲温度により影響を受けますので、常温(5℃~35℃)でご使用ください。
●蓄電池回路にヒューズが入っていますので、接続時の短絡事故などでヒューズが溶断した場合は、必ず規定容量のヒューズと交換してください。
●ご使用の前に48時間以上充電してからご使用ください。
ラインアップ
電源内蔵型
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LED専用型
リモコン自己点検機能付き(個別制御方式自動点検機能) で、従来わずらわしかったバッテリー容量の定期点検の負担を大幅に軽減。リモコンのボタンを押すだけで「自己点検」が行えます。
「照明器具の耐震設計・施工ガイドライン」における耐震クラスS2 をクリアした設計により、安心してご使用いただけます。 ※1 (一社) 日本照明工業会「技術資料A127 照明器具の耐震設計・施工ガイドライン 2014年(平成26年)12月5日改正」による。一般照明器具において。 -
防雨・防湿型形
雨の吹き込みやすい軒下や廊下、蒸気のこもりやすい厨房や食品工場などに使用可能です。枠とパッキンで水の浸入を防止します。 ※ 断熱施工では使用できません(埋込形のみ)
※ 調光ができません。
※ 傾斜天井取付不可
※ 業務用浴室やサウナなどの高温になる場所および腐食性ガスや油煙の発生する場所、軒下以外の屋外でのご使用はできません。 -
ラインルクス 非常用照明シリーズ
平常時には一般照明として使用できる非常用照明器具です。
リモコン自己点検機能付き(個別制御方式自動点検機能)で、従来わずらわしかったバッテリー容量の定期点検の負担を大幅に軽減。リモコンのボタンを押すだけで「自己点検」が行えます。
LXラインルクスシリーズ一般タイプと同断面幅 で、すっきり連結可能。高効率で大幅省エネを実現します。
※2 直付型40形・20形、埋込型タイプのみ -
直管LEDランプ搭載型
非常用の直管LEDランプが平常時・非常時ともに点灯。1灯用は非常時もそのまま点灯、2灯用は非常時に1灯のみ点灯します。従来蛍光灯器具と比べ消費電力を34%
削減し、大幅省エネします。詳細はこちら
※3 蛍光灯器具FHF32形高出力×1灯用とLED非常用照明器具LDL40タイプ3,700lmとの比較。 -
階段灯
用途に合わせた3種の階段灯をラインアップ。
(1)人がいない時は必要最小限の明るさに抑えて節電する人感センサー付 段調光タイプ。
(2)人がいない時は消灯して節電する人感センサー付 ON/OFFタイプ。
(3)壁スイッチを4回ON/OFFすることで 100%から70%の出力切替可能な人感センサなしタイプ。
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階段通路誘導灯兼用型
天井面・壁面取付どちらにも取付可能で、軒下用に使用できる防雨形です。 ※ 防雨形のため、浴室・サウナなど高温多湿の場所ではご使用できません
電子カタログはこちら
電源別置型
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LED専用型(電源別置)
設置台数が多い大規模施設に最適です。
詳細はこちら
点灯に必要な電源は、別置きの蓄電池設備等から供給されます。非常灯の定期検査の際に器具1台ごとに蓄電池異常の点検モニタを確認する必要がなく、蓄電池設備から一括で照度の検査が可能になります。また、バッテリー交換の際も同様に蓄電池設備を一括で交換ができるため、メンテナンスの効率化が図れます。
交換用電池
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交換用電池
防災用照明器具に内蔵している電池は、蓄電池ですので寿命に限りがあります(平均4~6年)。 6カ月に一度、外観点検と機能点検(非常点灯持続時間と切替動作)を行ってください。 建築基準法では、30分または60分以上(消防法は20分または 60分以上)非常点灯しなければならないよう規定されていますので、もし非常点灯時間が30分または60分(消防法は20分または60分)以下になった場合には、電池をすみやかに交換してください。
詳細はこちら