店舗の安全性と運営効率を高めるには、防犯カメラの導入が効果的です。本記事では、通信方式や形状の違い、主要な機能、選び方、設置時の注意点までをわかりやすく解説します。万引き防止や遠隔監視に加え、マーケティングにも役立つAIカメラも紹介します。
店舗向けの防犯カメラとは?

店舗向けの防犯カメラは、万引きやトラブルを防止するために設置されるカメラシステムです。近年では、スマホやパソコンから遠隔で映像を確認できるネットワークカメラが主流となっています。さらに、AIによる顔認証や動体検知機能を活用することで、不審者の特定や証拠映像の記録をより効率的に行うことが可能です。
加えて、来店客の行動を分析することで、商品の配置やスタッフの動線を最適化するなど、マーケティングにも活用できます。防犯対策と店舗運営の改善を同時に実現できる点が、店舗向け防犯カメラの大きな特徴です。
店舗向け防犯カメラの種類【通信・データ方式別】

防犯カメラは、映像データの伝送方式によって性能やコストが大きく変わります。アナログ・ネットワーク・クラウドなど、それぞれに特徴をチェックしましょう。
アナログカメラ
アナログカメラは、映像信号をアナログ形式で伝送し、レコーダーやモニターに接続して録画する従来型の防犯カメラです。
<メリット>
構造がシンプルで導入コストが安く、ネット環境がなくても使用できます。また、ランニングコストがほとんどかからないため、長期的に見ても維持費を抑えられるのが利点です。
<デメリット>
カメラ単体では動作せず、DVR(デジタルビデオレコーダー)やモニター、配線工事が必要になります。レコーダーが破損すると映像データが失われるリスクがあり、画質も低いため広範囲の監視には不向きです。
ネットワークカメラ(IPカメラ)
ネットワークカメラ(IPカメラ)は、クラウド録画する場合、ランニングコストが発生します。
インターネットに接続する場合、サイバー攻撃や情報漏えいを防ぐためのセキュリティ設定や運用管理が欠かせません。
<メリット>
高画質で映像の遅延や劣化が少なく、遠隔監視や通知機能、人物検知などの機能拡張が容易です。クラウド保存を利用すれば、機器が破損しても映像データを保管できます。
<デメリット>
利用にはネット環境が必須であり、クラウドサービスの利用料などランニングコストが発生します。サイバー攻撃や情報漏えいを防ぐためのセキュリティ設定や運用管理が欠かせません。
クラウドカメラ
クラウドカメラは、ネットワークカメラの一種で、撮影した映像をクラウド上に保存できるタイプの防犯カメラです。
<メリット>
録画機器やHDDが不要なため、省スペースで設置でき、初期費用を抑えられます。データはクラウドに保存されるため、カメラが破損したり盗難に遭ったりしても映像が失われにくいのが特徴です。
<デメリット>
クラウドサービスの利用料など、ランニングコストが発生します。通信環境に依存するため、ネットワーク障害が起きると映像の遅延や確認が難しくなる場合があります。
店舗向け防犯カメラの種類【形状別】

店舗の防犯カメラは、設置場所や目的に合わせて最適な形状を選ぶことが大切です。ドーム型・ボックス型・PTZ型など、それぞれに特徴を紹介します。
ドーム型
ドーム型カメラは、天井や壁に設置できる丸い形状の防犯カメラです。広範囲をカバーできるうえ、カメラの向きが外からわかりにくいため、高い抑止効果を発揮します。見た目もスマートで威圧感が少なく、店舗やオフィスなど人が多く集まる場所にも自然になじむのが特徴です。
ボックス型(バレット型)
ボックス型(バレット型)カメラは、筒状や箱型の形状が特徴で、主に屋外の防犯対策に用いられるカメラです。防塵・防水性能が高く、ズーム機能にも優れているため、出入口や駐車場など離れた場所でも鮮明に映像を記録できます。
PTZ型
PTZ型カメラは、パン(左右)・チルト(上下)・ズームの機能を備えた可動式の防犯カメラです。1台で広範囲をカバーでき、遠隔操作によって特定の人物や場所を追跡できるのが大きな特徴です。
カメラを動かしている間は一時的に死角が生じるため、固定カメラと併用することでより効果的に監視できます。広い店舗やイベント会場など、多くの人が出入りする場所での監視に適したタイプです。
店舗向け防犯カメラの設置場所

防犯カメラは、設置場所によって得られる効果が大きく変わります。店舗では「何を防ぎたいのか」「どのエリアを重点的に監視したいのか」を明確にしたうえで、配置することが重要です。
<代表的な設置場所>
店舗の出入口:不審者の侵入や万引きを防止し、来店客の動線や人数の把握にも役立ちます。
レジ周辺:釣銭トラブルやクレーム対応の証拠を残せるほか、接客の改善にも活用できます。
店内全体:死角をなくして万引きや事故を早期に発見でき、客層や滞留状況の分析にも有効です。
搬入口:人目が少なくトラブルが起きやすいため、侵入防止や搬入車両の記録におすすめです。
駐車場や屋外:車上荒らしや不審者の確認、夜間の安全確保に効果を発揮します。
店舗向け防犯カメラの主な機能

店舗向け防犯カメラには、防犯だけでなく業務効率化やマーケティングにも役立つ多彩な機能があります。録画・遠隔監視・顔認証など、用途に応じて活用できる機能を確認しましょう。
録画機能
防犯カメラの基本となるのが録画機能です。24時間365日録画を続けることで、万が一トラブルが発生しても確実に証拠を残すことができます。スケジュール録画機能を活用すれば、営業時間や夜間など必要な時間帯だけを記録する設定も可能です。これにより、無駄なデータを省き、保存容量を効率的に活用できるのが特徴です。
デイナイト機能(赤外線撮影対応)
デイナイト機能は、昼夜を問わず鮮明な映像を撮影できる機能です。明るい昼間はカラーで、暗い夜間は赤外線によるモノクロ撮影に自動で切り替わります。照明が少ない駐車場や夜間営業の店舗でもクリアな映像を確保できるため、防犯効果を高めるうえで非常に有効です。
遠隔監視機能
遠隔監視機能は、ネットワークを通じてスマホやパソコンから映像を確認できる仕組みです。店舗にいなくてもリアルタイムで状況をチェックできるため、外出先からでも安心して管理できます。PTZ対応カメラの場合は、パン・チルト・ズーム操作によってカメラの向きを自由に調整でき、複数店舗の管理や出張時の確認にも便利です。
動体検知機能
動体検知機能は、映像内で動きを感知すると自動で録画や通知を行う機能です。人の動きや不審な挙動を検知すると、スマホへ警告を送ることができます。無駄な録画を減らし、重要な瞬間だけを効率的に記録できるため、監視効率の向上にもつながります。
Wi-Fi接続機能
Wi-Fi接続機能付きの防犯カメラは、配線工事が不要で簡単に設置できるのが特徴です。有線を引けない場所でも導入しやすく、家庭や小規模店舗での利用に適しています。設置後も位置の変更がしやすく、レイアウトの自由度が高い点も魅力です。
ただし、通信環境が不安定な場合は映像の遅延や途切れが発生することがあるため、Wi-Fiの品質を事前に確認する必要があります。
PTZ機能
防犯カメラのPTZ機能は、1台で広範囲をカバーできるのが最大の特徴です。Pan(水平方向)・Tilt(垂直方向)・Zoom(拡大縮小)の操作を遠隔で行えるため、死角を最小限に抑えることができます。スマホやパソコンからカメラの向きを自由に動かせるため、リアルタイムで柔軟な監視が可能です。広い駐車場や大型施設など、複数台の設置が難しい場所で特に効果を発揮します。
顔認証機能
AI顔認識機能は、AI技術を活用して登録した人物の顔を自動で識別する機能です。常連客の来店通知や従業員の入退室管理、不審者の特定などに活用でき、店舗や施設のセキュリティ向上に役立ちます。
従業員の出入り状況を確認して在籍管理を行うことも可能です。人検知機能と組み合わせることで、侵入者を即時に検知して警告を発することができ、防犯精度を大幅に高められます。
混雑検知機能
人数カウント機能は、指定したエリア内の人数を自動で検知し、あらかじめ設定した人数を超えると通知を行う機能です。混雑状況をリアルタイムで把握できるため、レジ待ちの解消やスタッフの配置調整など、店舗運営の効率化や顧客満足度の向上に役立ちます。
人数カウント&ヒートマップ機能
人の出入りを自動でカウントしたり、滞在時間や人が多く集まった場所を色の濃淡で可視化するヒートマップ機能を搭載したモデルもあります。顧客の動線や行動を分析し、商品の陳列やレイアウトの改善など、マーケティング施策に活用することができます。
店舗向け防犯カメラの選び方

防犯カメラを選ぶ際は、設置目的・画質・費用の3つを軸に考えることがポイントです。防犯対策だけでなく、運営効率やコスト面も踏まえて比較することで、自店舗に最適なカメラを選びましょう。
設置目的で選ぶ
防犯カメラを選ぶ際は、まず「何を防ぎたいのか」という設置目的を明確にすることが大切です。目的によって求められる機能や性能は大きく異なります。
たとえば、万引き防止には広角レンズや高画質モデル、不正防止には音声録音機能やクラウド保存、夜間の警戒には赤外線対応カメラが効果的です。店舗の課題に合ったタイプを選ぶことで、防犯対策だけでなく、業務の効率化や顧客満足度の向上にもつながります。
画質と解像度で選ぶ
防犯カメラを選ぶ際には、画質と解像度も重要なポイント。映像が鮮明であるほど、不審者の顔や車のナンバープレートなどを正確に確認できます。
フルHD(1920×1080)や4K(3840×2160)といった高解像度カメラであれば、細部までくっきりと記録でき、証拠映像としての信頼性も高まります。ただし、高画質になるほどデータ量も増えるため、保存容量や通信環境とのバランスを考慮して選ぶことが大切です。
費用で選ぶ
防犯カメラを選ぶ際は、費用と機能のバランスを考慮することが重要です。アナログカメラは導入コストを抑えたい店舗に適しており、シンプルな構成で低予算でも設置できます。
一方、ネットワークカメラやPTZ型カメラは、遠隔監視やズーム機能など多機能な分、価格帯が高くなる傾向があります。初期費用だけでなく、保守費用やクラウドサービスの利用料といったランニングコストも含め、長期的なコストパフォーマンスを踏まえて選びましょう。
店舗向け防犯カメラの注意点

防犯カメラを導入する際は、法令遵守やプライバシー保護を徹底することが欠かせません。設置通知やデータ管理のルールを整え、安心して利用できる環境を整備しましょう。
法令遵守やプライバシーに配慮する
防犯カメラを設置する際は、個人情報保護法などの関連法令を遵守し、プライバシーへの配慮は欠かせません。更衣室やトイレなど、私的空間を撮影する場所への設置は避ける必要があります。
カメラで撮影していることを店内の掲示や公式サイトなどで明示し、来店者に安心感を与える工夫も大切です。映像データは目的外での利用や第三者への提供を避け、適切に管理することで、信頼性の高い運用ができます。
カメラの設置を通知する
防犯カメラを設置する際は、顧客や従業員に対して「撮影を行っていること」を明示しましょう。通知を行うことで、プライバシーへの配慮と防犯効果の両立が可能になります。
店舗内には「防犯カメラ作動中」などの掲示を設け、従業員にはあらかじめ設置目的や撮影範囲を説明しておくと良いでしょう。不安や誤解を防ぐことで、従業員の理解と協力を得ながら、より安心感のある環境づくりにつながります。
データの保存期間を設定する
防犯カメラの映像データは、必要な期間だけ保存し、不要になったら速やかに削除することが重要です。一般的な保存期間は7日から30日程度とされており、過度な長期保存はプライバシー侵害のリスクを高めるおそれがあります。保存期間や削除手順を明確に定め、自動削除機能やアクセス制限を設けることで、安全かつ適正な運用ができるでしょう。
高精度AI解析で店舗運営をサポートする「アイリスオーヤマのAIカメラ」

アイリスオーヤマのAIカメラは、防犯対策だけでなく、店舗運営や業務効率化にも活用できる多機能モデルです。高精細な映像とAI解析技術により、顔認識・動線分析・人数カウントなどを自動で行い、マーケティングデータの収集にも役立ちます。車両認識に対応した「Tシリーズ」や、夜間撮影に強い「Sシリーズ」など、用途に応じた豊富なラインアップも魅力。セキュリティ強化と業務改善を同時に実現したい店舗におすすめです。
店舗に合った防犯カメラを導入して、安全と効率を両立させよう

店舗向け防犯カメラは、目的・設置環境・費用のバランスを考慮して選ぶことが重要です。アナログ、ネットワーク、クラウドなどの方式や形状の違いに加え、録画・遠隔監視・AI分析といった機能を比較検討し、設置場所や保存期間などの運用ルールも整えることがポイントです。店舗に適した防犯カメラを導入して、安全で安心な店舗運営を実現しましょう。
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