業務用エアコンの寿命・耐用年数は何年?長く使うコツと買い替え時期の目安

更新日:2026年01月19日
天井に埋め込まれた業務用エアコン
コラム

業務用エアコンの寿命は、快適な職場環境の維持や設備投資の計画に大きく関わる重要な指標です。冷暖房の効きが悪くなったり、故障や不具合が増えてきたりすると、修理か更新かの判断が求められます。本記事では、業務用エアコンの耐用年数の目安や修理・買い替えの判断基準、さらに寿命を延ばして運用コストを抑えるためのポイントについて解説します。

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業務用エアコンの寿命に影響する3つの耐用年数

天井に埋め込まれた業務用エアコン

 

業務用エアコンの寿命と耐用年数は混同されがちですが、両者は異なる意味を持ちます。耐用年数は税法上、減価償却の対象となる年数を表す法定耐用年数の他に、物理的耐用年数といってメーカーによる設計上の耐用年数、さらに経済的耐用年数の3種類があります。まずは、それぞれの耐用年数の違いを理解しておきましょう。

法定耐用年数

法定耐用年数とは減価償却の計算に使われる年数で、実際の機械的な寿命とは一致しないものです。製品によっても法定耐用年数は異なり、一律ではありません。

 

また空調設備の構造により区分が異なるため、法定耐用年数も変わります。天井に埋め込むタイプのエアコンは設備の区分が「建物付属設備」、壁掛けタイプや天吊り型のエアコンは「器具及び備品」に該当します。それぞれの耐用年数は次の通りです。

 

 

設備区分 法定耐用年数
建物付属設備(ダクトあり) 出力22kW以上 15年
出力22kW未満 13年
器具・備品(ダクトなし)   6年

 

物理的耐用年数

物理的耐用年数とは設計上の耐用年数で、メーカーが設計段階で想定する使用可能年数を指します。多くは10〜15年程度に設定され、過酷な環境で使用する場合はもっと短くなるでしょう。反対に設計寿命を超えて稼働できることがありますが、不具合が発生するリスクが高まります。物理的耐用年数を「安心して使える目安」として考えるのが現実的です。

経済的耐用年数

経済的耐用年数とは、使用環境に応じた耐用年数を指します。同じ業務用エアコンでも、使用時間や環境で何年使えるかは大きく変わってきます。1日中稼働する店舗や油煙の多い厨房では10年未満で交換になる例もあるでしょう。清掃や点検がしっかり行われていれば15年以上持つケースもあります。耐用年数の数値だけでなく、使用環境をふまえて考える必要があるといえます。

一般的な業務用エアコンの寿命

業務用エアコンには3つの耐用年数があり、一般的な寿命は10〜15年だとされています。しかし一概に耐用年数イコール寿命とは言い切れません。使用環境によって物理的耐用年数に満たなくても使えなくなってしまったり、何度も修理して法的耐用年数を過ぎても使用を続けるケースがあったりと、実際の寿命には違いが出ます。

業務用エアコンの寿命を縮める原因

エアコンの室外機

 

業務用エアコンの寿命を縮める要因には、日常の使い方や設置環境、定期メンテナンスの有無などが大きく関わっています。ここでは、故障や劣化を早める主な原因を整理し、長く安定して稼働させるための注意点を解説します。

メンテナンスの不足

フィルターや送風ファンの掃除を怠ると、内部にホコリや油汚れがたまり熱交換効率が低下してしまいます。汚れがたまった状態で運転を続けると、モーターやコンプレッサーに過負荷がかかり故障リスクが高まる原因に。ドレン(結露水を排出するホースやトレイ)の詰まりや水漏れの発見も遅れ、カビや異臭の原因になってしまいます。

好ましくない使用環境

例えば湿気の多い場所では内部部品が錆びやすく、電気系統の故障につながりやすくなります。厨房や工場など油煙・粉塵の多い環境では、熱交換器やファンに汚れが付着し効率が低下しかねません。室外機が直射日光にさらされたり、周囲に障害物があったりする場合は排熱効率が落ちて内部に負荷がかかってしまいます。このように設置環境が悪いと、通常よりも早く部品交換や買い替えが必要になることがあります。

過度な使用

1日中フル稼働する店舗やオフィスでは部品の摩耗が早く、コンプレッサーの寿命も短くなりがちです。高負荷運転を続けることで冷暖房効率が落ち、電気代も上がってしまいます。長時間運転による温度上昇は、制御基板やセンサーの劣化を早める原因になります。適切な運転モードや休止時間を設けるだけで、エアコンの負荷を減らせるでしょう。

長期間にわたる未使用

エアコンを使わずに放置していると、可動部が固着して再稼働時に異音や動作不良が起こりやすくなります。また内部の冷媒オイルが劣化してコンプレッサーに負担がかかることも。加えて電気部品の絶縁性能が低下すると、思わぬトラブルにつながることも少なくありません。そのため長期間使わない場合でも、年に1回程度は試運転や簡単な点検をするのが望ましいでしょう。

 

業務用エアコンの寿命を延ばすポイント

業務用エアコンを点検する業者

 

業務用エアコンは、設置環境や使用頻度によって寿命が左右されます。定期的な点検や日々のメンテナンスを怠ると、故障リスクが高まり、修理費用もかさみやすくなります。ここでは、エアコンを長持ちさせるために押さえておきたいポイントをご紹介します。

専門業者による定期点検を行う

年1〜2回は専門業者に依頼して、内部洗浄やガス漏れ、ファン・モーターを点検することをおすすめします。こうした定期点検により、見えない部分の汚れや部品劣化を早期に発見でき、突発的な故障を防ぐことが可能です。また専門家の目で状態を把握することで、交換部品や清掃のタイミングを適切に判断できます。長期的に見れば、定期点検を継続することで修理費用の軽減にもつながるでしょう。

メンテナンスを欠かさない

エアコンのメンテナンスは、日々の小さな習慣が大きな効果を生みます。フィルターにたまったホコリは掃除機で吸い取り、水洗いしてしっかり乾燥させましょう。室内機や室外機の周りも定期的に掃除することが大切です。これらの作業は、自分達でも十分に行えます。

 

こうした日常的な清掃を習慣化することで、異音や異臭、水漏れといったトラブルを未然に防ぐことが可能です。さらに清掃によって冷暖房効率を維持できるため、エアコンの寿命を延ばす効果も期待できるでしょう。小さな手間の積み重ねが、長期的にはランニングコストの削減にもつながります。

 

業務用エアコンの故障が疑われる時のチェックポイント

エアコンのある天井

 

 

業務用エアコンの冷暖房が効きにくくなったとしても、故障ではないケースもあります。まずは以下の点をチェックしてみてください。

ブレーカー

多くの場合、業務用エアコンのブレーカーは通常の配電盤とは別の場所に設置されています。停電の後などは特にブレーカーが落ちやすいので、確認しましょう。

フィルター

室内機のフィルターにホコリや汚れがたまると、風が通りにくくなり、エアコンの効きも悪くなります。さらに、フィルターが汚れて目詰まりを起こすと、エアコンから大きな音が鳴ったり、振動が生じたりすることもあります。特に飲食店では、調理によって発生した油や煙、水蒸気による汚れが付着しやすいため、こまめな清掃が欠かせません。もしフィルターがきれいでも異音がする場合は、モーターやファンに異常がある可能性があります。

室外機の周り

室外機の周りが落ち葉や雑草、荷物などでふさがれていないかも確認しましょう。吹き出し口がふさがれてしまうと、風が通りにくく冷暖房が効きにくくなります。室外機の周りはなるべく広く空間を空け、半径1メートル以内には物を置かないのが理想です。

リモコン

リモコンの不具合も、エアコンが動かない原因のひとつです。電池が切れると赤外線の発信が弱まり、操作ができなくなります。新しい電池に交換しても動作しない場合は、リモコン自体の故障が考えられます。また、設定温度や運転モードが正しく設定できるかも確認しておきましょう。

 

業務用エアコンが故障した時の修理か買い替えかの判断ポイント

エアコンにかかる費用のイメージ

 

突然のエアコン故障は、店舗やオフィスにとって大きな打撃です。すぐに対応が必要ですが、修理で済ませるべきか、思い切って買い替えるべきかは状況によって異なります。次のポイントをふまえて、買い替え時期の目安にしてください。

保証期間

メーカーによる保証とエアコン購入時に加入した延長保証の2種類があり、保証内容や期間はメーカー、販売店によって異なります。どちらかの保証期間内なら、無料修理もしくは大幅に安い価格での修理対応が可能です。まずは使用しているエアコンが保証期間内かどうかを確認しましょう。

エアコンの使用年数

エアコンの使用年数が長くなると不具合が起きやすくなり、修理のコストがかさむことがあります。法定耐用年数を超えていなくても、修理の回数が増えている、光熱費が大幅に増しているといった場合は、エアコンが寿命を迎えているかもしれません。

不具合が起きている場所

軽微な修理なら数千円程度で済むこともありますが、下記のような場合は修理費が高額になる傾向にあります。

 

<修理費が高額になりやすい故障の例>

・基盤や制御ユニットの故障

・コンプレッサーや熱交換器の故障

・冷媒ガスの漏れ

・ドレンポンプの故障

・ファンやモーターの故障

 

 

機種によっては修理代が10万円、20万円を超える可能性もあります。部品の交換や軽い修理で済むなら修理を検討し、大がかりな修理になる場合は買い替えも選択肢に入れたほうが良いでしょう。

省エネ機器で業務用エアコンの寿命を延ばす選択肢

修理か買い替えかを判断する前に、電気代の負担や寿命を少しでも延ばしたいと考える人も多いでしょう。そんな時に役立つのが、空調機の運転を最適化するアイリスオーヤマの省エネ機器です。

冷暖房を効率化すればエアコンの寿命を延ばせる

業務用エアコンの寿命を延ばすには定期清掃や点検などのメンテナンスに加えて、省エネが重要なポイントです。使用年数が長くなってきたエアコンでも、稼働を最適化すれば寿命を延ばせます。

 

省エネの方法としては、省エネ対応の新しいエアコンに買い替える、温度設定や運転モードを工夫する他に、今使っているエアコンに省エネ機器を取り付けることでも省エネ対策が可能です。いずれも稼働を最適化することでエアコンへの負担を減らし、寿命を延ばす効果が期待できます。

 

アイリスオーヤマの空調管理システム「エナジーセーバー」

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「エナジーセーバー」は、今使っているエアコンの室内機に取り付けるだけでAIが運転を最適化する省エネ機器です。エナジーセーバーの利用により、電気代を最大30%省エネできます。過剰な冷暖房を抑制し、空調に負担をかけずに消費電力の無駄を削減でき、室内の快適さはそのままに、エアコンに負担をかけず寿命を延ばせます。

 

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業務用エアコンの寿命を理解して賢く運用しよう

天井に埋め込まれた業務用エアコン

 

業務用エアコンの寿命は設置環境や使用頻度、日々のメンテナンス状況によって大きく左右されます。定期的な点検やメンテナンスに加え、運転の工夫や省エネ機器の活用によって稼働を最適化することが、エアコンへの負担を減らし、長く安心して使用するためのポイントです。日々の小さな工夫を重ね、修理費用や光熱費の削減につなげましょう。

 

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