防犯カメラの選び方|基本スペックや機能、設置する際の注意点も解説

更新日:2026年01月26日
コラム

防犯カメラの選び方を知ることは、安全な環境づくりの第一歩です。犯罪抑止だけでなく、企業や店舗の安心を守る重要なアイテムで、設置場所や目的に応じて多様な機種があります。この記事では、基本スペックや便利な機能、設置時の注意点とともに、カメラ選びのポイントをわかりやすく解説します。

 

防犯カメラの効果

設置された防犯カメラ

 

防犯カメラは、犯罪の「記録」と「抑止」の両面で効果を発揮します。「見られている」と感じることで犯行をためらう心理が働き、犯罪を未然に防ぐ力があるのが特徴です。実際に、防犯カメラを設置した地域では刑法犯の認知件数が大幅に減少したというデータもあります。

 

録画された映像は犯行後の重要な証拠となり、犯人の特定や逮捕の迅速化にもつながります。こうした効果の積み重ねにより、「捕まるリスクが高い」という意識が広まり、地域全体の犯罪抑止力が高まります。

防犯カメラの選び方

様々な種類の防犯カメラ

 

防犯カメラを選ぶ際は、「どこに」「どんな目的で」設置するのかを明確にすることが重要です。設置場所や形状、機能、録画方式によって最適な機種は異なります。ここでは、店舗やオフィス、自宅など、利用環境に合わせた防犯カメラの選び方を紹介します。

設置場所で選ぶ

防犯カメラを選ぶ際は、まず「どこに設置するのか」を明確にしましょう。屋内であれば、コンパクトで目立ちにくいドーム型や小型タイプがおすすめです。店舗やオフィス、家庭でも活躍します。

 

屋外の場合は、雨風に強い防水・防塵性能を備えたカメラを選ぶことが重要で、広角レンズや夜間対応機能があるとより安心です。インターネット回線がない場所では、工事不要で設置できるSIM対応カメラが便利で、工事現場や駐車場などでも活用できます。設置環境に合ったカメラを選ぶことで、映像の質と防犯効果を最大限に発揮できます。

形状で選ぶ

防犯カメラは、設置場所の雰囲気や目的に合わせて「形状」で選ぶのが基本です。主な形状には以下の2種類があります。

 

<ボックス型>

存在感があり、強い威嚇効果を持つタイプです。出入口やレジ周辺など、特定の場所をピンポイントで監視したい場合に適しています。屋外でも使いやすく、防犯カメラの存在を「見せる」ことで犯罪の抑止効果を高められます。

 

<ドーム型>

半球状の形をしており、天井に設置するタイプです。照明のように空間になじむため、店舗やオフィスでも威圧感を与えにくいのが特徴です。広角レンズを搭載したモデルも多く、1台で広範囲をカバーできます。

機能で選ぶ

防犯カメラは、「どんな機能が必要か」によって使いやすさと防犯効果が大きく変わります。Wi-Fi対応モデルなら配線工事が不要で設置が簡単に行え、動体検知機能付きなら不審な動きを感知して即座に通知を受け取ることができます。

 

PTZ機能を搭載したカメラは、遠隔操作で首振りやズームができ、広い範囲を効率的に監視可能です。夜間の監視が必要な場合は、赤外線LEDを搭載したモデルを選べば、暗闇でも人の動きをしっかり記録できます。用途に合った機能を選ぶことで、監視の精度と安心感をより高められます。

データの録画・保存方法で選ぶ

防犯カメラは、「録画・保存方法」によって使いやすさやコストが大きく変わります。SDカード録画タイプは設置が簡単で手軽に利用できますが、容量が限られているため長期保存には不向きです。

 

HDDやNASを利用するタイプは大容量で長期間の映像保存が可能。複数台のカメラをまとめて管理する場合にも適しています。クラウド保存を選べば、外出先から映像を確認でき、機器の増設も不要ですが、月額の利用料が発生します。利用環境や録画目的に応じて、コスト・容量・アクセス性のバランスを考えて選ぶことがポイントです。

防犯カメラの基本スペック

壁に設置された防犯カメラ

 

防犯カメラを導入する際は、基本スペックを理解しておくことが大切です。画質や画角、耐久性を示すIP・IK等級は、設置場所や目的によって最適な選択が変わります。ここでは、防犯カメラ選びの基礎となるスペックの見方を紹介します。

画質

防犯カメラの「画質」は、防犯効果を大きく左右する重要な要素。一般的には200万〜400万画素が標準とされており、人物の顔や車のナンバープレートを確認するには十分な解像度があります。

 

より高画質なカメラを選ぶと映像はさらに鮮明になりますが、その分データ容量やコストも増えるため、設置環境に合わせた選定が必要です。特に屋外では、逆光補正やノイズ低減機能を備えた機種を選ぶことで、天候や時間帯に左右されず安定した映像を維持できます。

画角

防犯カメラの「画角」は、どの範囲を撮影できるかを示す重要な指標です。画角が広いほど広範囲を映すことができ、狭いほど遠くの対象をズームして捉えられます。

 

画角には水平画角と垂直画角の2種類があり、設置場所や目的に応じて選ぶことが基本です。玄関や駐車場など広いエリアを監視したい場合は広角レンズが、遠くの出入口や特定のポイントを確認したい場合は望遠レンズが適しています。

IP・IK

防犯カメラの「IP・IK等級」は、屋外での耐久性を示す重要な指標です。IP等級は防塵・防水性能を表しており、数字が大きいほど保護性能が高くなります。特にIP66以上であれば、雨風にさらされる環境でも安定した動作が可能です。

 

一方、IK等級は耐衝撃性能を示すもので、IK10は約5kgの衝撃にも耐えられる高い水準を意味します。屋外に設置する場合は、この2つの等級を確認することで、長期間にわたって安心して運用できます。

 

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防犯カメラの機能

混雑検知機能のある防犯カメラ

 

防犯カメラには、夜間撮影や遠隔監視、動体検知など、安心・安全を支える多彩な機能があります。用途に合った機能を備えたモデルを選ぶことで、より効果的な監視体制を築けます。ここでは、代表的な防犯カメラの機能をチェックしましょう。

 

夜間撮影機能

夜間でも鮮明に撮影できるカメラを選ぶことで、防犯効果を大幅に高めることができます。赤外線LEDを搭載したモデルであれば、照明のない暗闇でも被写体を白黒映像で記録できます。

 

赤外線の照射距離が長いほど、遠くにいる侵入者も明確に確認しやすくなります。特に夜間の監視が必要な駐車場や建設現場などでは、ナイトモードを搭載したカメラが最適です。

遠隔監視機能

遠隔監視機能付きの防犯カメラなら、スマホやパソコンからリアルタイムで映像を確認できます。現地に行かなくても店舗や事務所の状況を把握できるため、移動時間の削減や管理コストの低減につながります。

 

PTZ機能に対応していれば、アプリ上からカメラの向きやズームを遠隔操作することも可能です。不在時に異常が発生してもすぐに対応でき、効率的で安心な監視体制を構築できます。

動体検知機能

防犯カメラの「動体検知機能」は、不審な動きや侵入を素早く察知するための重要な機能です。動体検知や人体感知を搭載したカメラであれば、人や物の動きを感知してスマホに通知を送ることができます。

 

マイク付きのモデルでは、悲鳴や異常音を検出して即座にアラートを出すことも可能です。必要な場面だけを自動で記録できるため、効率的かつ確実な防犯対策を実現します。

Wi-Fi接続機能

Wi-Fi接続機能付きの防犯カメラは、配線工事が不要で簡単に設置できるのが特徴です。有線ケーブルを引けない場所でも使いやすく、家庭や小規模店舗での導入に適しています。

 

設置後も位置の変更がしやすく、レイアウトの自由度が高い点も魅力です。ただし、通信環境が不安定な場合は映像の遅延や途切れが発生することがあるため、あらかじめWi-Fiの品質を確認しておくことが大切です。

PTZ(パン・チルト・ズーム)機能

防犯カメラのPTZ機能は、1台で広範囲をカバーできるのが強みです。Pan(水平方向)・Tilt(垂直方向)・Zoom(拡大縮小)の操作を遠隔で行えるため、死角を最小限に抑えることができます。スマホやパソコンからカメラの向きを自由に動かせるため、リアルタイムで柔軟な監視が可能です。広い駐車場や大型施設など、複数台の設置が難しい場所で特に高い効果を発揮します。

顔認証機能

AI顔認識機能は、AI技術を活用して登録した人物の顔を自動で識別する機能です。常連客の来店通知や従業員の入退室管理、不審者の特定などに活用できるため、企業や店舗での導入に特に有用です。あらかじめ登録した人物を即時に検知して警告を出すことも可能で、防犯体制の精度を大幅に高められます。

混雑検知機能

指定したエリア内の人数を自動でカウントし、一定数を超えると通知する機能です。主に店舗などで使用する場合に有用です。

 

混雑を把握することで、レジ待ちの解消やスタッフ配置の最適化など、店舗運営の改善につながります。

人数カウント&ヒートマップ機能

人の出入りを自動でカウントしたり、滞在時間や人が多く集まった場所を色の濃淡で可視化するヒートマップ機能を搭載したモデルもあります。顧客の行動データを分析することで、商品の陳列や導線の改善につなげるなど、マーケティングへの活用が可能です。こちらも主に店舗での運用に有用な機能といえます。

防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラを設置する人

 

防犯カメラを設置する際は、防犯効果だけでなく、周囲への配慮やデータ管理の徹底も欠かせません。プライバシーの保護や設置の明示、録画データの安全な取り扱いを意識することで、トラブルを防ぎながら安心して運用できます。ここでは注意すべきポイントを紹介します。

プライバシーに配慮する

防犯カメラを設置する際は、プライバシーへの配慮が欠かせません。映像に他人の敷地や顔が映り込むと個人情報の取り扱いに該当し、法的トラブルにつながる可能性があります。私的空間を撮影しないよう、カメラの位置や角度、台数を慎重に調整することが重要です。

 

特定の個人を識別できる映像は「個人情報保護法」の対象となるため、法律の趣旨を踏まえた適切な運用体制を整えましょう。

録画データは安全に管理する

防犯カメラの録画データは、外部への流出を防ぐために厳重な管理が必要です。管理体制が不十分だと、映像の漏えいや不正利用によってトラブルにつながるおそれがあります。

 

パスワードの設定やアクセス権の制限、保存期間を定めた自動削除など、明確な運用ルールを設けることが重要です。安全なデータ管理を徹底することで、プライバシーを守りながら信頼性の高い防犯体制を維持できます。

防犯カメラの設置を明示する

防犯カメラを設置する際は、「撮影していること」を明示することが重要です。表示がないと「隠し撮りされた」と誤解され、近隣とのトラブルにつながるおそれがあります。

 

「防犯カメラ作動中」などの看板を見やすい位置に掲示することで、プライバシーへの配慮と防犯抑止の両立が可能です。さらに、設置者の名称や連絡先も併せて記載することで、透明性を高め、信頼される運用につながります。

高精度AIで「防犯+運営改善」を実現するアイリスオーヤマのAIカメラ

アイリスオーヤマのAIカメラ

 

アイリスオーヤマのAIカメラは、防犯対策だけでなく、店舗運営の改善にも役立つ高性能モデルです。AIが顔認識や人数カウント、動線の可視化などを自動で解析し、マーケティングデータとしても活用できます。夜間撮影に強い「Sシリーズ」や車両を識別できる「Tシリーズ」など、現場のニーズに応じた多彩なラインアップも魅力。店舗の安全性を高めつつ、効率的な売場づくりを目指す経営者に最適なカメラです。

防犯カメラの導入事例:株式会社 東京ドーム (東京都)

駐車場に設置された防犯カメラ

 

東京ドームシティ内の駐車場では、AIカメラを導入したことで映像確認の効率と検知精度が大幅に向上しました。AIによる動作検知機能により、事件や事故発生時の映像検索時間を大幅に短縮。さらに、魚眼レンズの採用で死角が減り、駐車場全体の状況を一目で把握できるようになりました。オンプレミス運用により通信費がかからず、ランニングコストを抑えながら効率的な管理を実現しています。

 

設置環境と目的に合った防犯カメラを選ぼう

倉庫に設置された防犯カメラ

 

防犯カメラは、設置する場所や目的によって最適なタイプが異なります。屋内外の環境や必要な機能、録画方式を踏まえて選ぶことで、防犯効果を最大限に発揮できます。安心して使える監視体制を整え、店舗や施設の安全を守りましょう。

 

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