デマンドコントローラーとは?デマンド監視装置との違いやメリット・デメリット

コラム

デマンドコントローラーとは企業の電力使用状況を監視・制御する機器のことです。デマンドコントローラーを適切に活用することで、電力消費のピークを効果的に抑制し、電力料金の最適化が期待できます。この記事では、デマンドコントローラーとは何か、デマンド監視装置との違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

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 「LiCONEX」「エナジーセーバー」とは?

そもそもデマンドコントローラーとは

工場やオフィスといった事業所の電気代を抑えるにはデマンドコントローラー(デマコン)の導入が有効です。まずはデマコンとは何か、電気代とどのように関わるのかを説明します。         

企業の消費電力を見える化して監視・調整する装置

デマンドコントローラーとは、デマンド値をリアルタイムに監視、調節する機能をもつ機器のことです。デマコンとも呼ばれます。デマンド(demand)とは英語で「需要」や「要求」という意味で、電気では30分間の平均使用電力(kW)をデマンド値(30分デマンド値)といいます。
 
一般的にピーク時の電力使用量を押し上げてデマンド値が上がる大きな要因は、空調機器です。デマンドコントローラーは、接続した空調の温度を自動調節し、デマンド値が事前設定した値から上がらないように自動制御します。
 
▼内部リンク「デマンド値とは?」
 

電気代と関係が深くニーズが高まっている

デマンドコントローラーは企業の電気代と関係が深いため、ニーズが高まっています。1ヵ月間のデマンド値で最も高いものを最大デマンド値と呼びますが、直近12ヵ月での最大デマンド値(最大需要電力)が契約電力に反映されます。これをデマンド料金制度と呼びます。
 
電気代の基本料金 = 単価×契約電力(最大デマンド)×力率割引
 
電気代を削減するには契約電力を抑える、すなわち最大デマンド値を抑える(デマンドコントロール)ことが重要です。
 
※ただし高圧受電500kW未満の場合。高圧受電500kW以上では協議により契約電力が決められます。

デマンドコントローラーとデマンド監視装置との違い

デマンドコントローラーと似た役目を果たすものには、デマンド監視装置があります。デマンド監視装置もデマンドコントローラーと同じく、最大需要電力や使用電力量などを常時監視して企業の電力使用状況を「見える化」できる装置です。デマンドコントローラーとデマンド監視装置は似ていますが、機能面やメリット・デメリットが異なります。2つを比較してみましょう。

機能の違い

デマンドコントローラーはリアルタイムでデマンド値を監視・制御する装置です。一方、デマンド監視装置は、リアルタイムでデマンド値を確認し、事前に設定したデマンド値に近づくと、アラート(警報・メールなど)を送る機器。

デマンドコントローラーとデマンド監視装置の違いは、電力の自動制御を行えるかどうかです。デマンドコントローラーでは設定したデマンド値を超えないように機器の自動制御を行いますが、デマンド監視装置はあくまでもアラートを出すだけで、機器の制御は行いません。

メリット・デメリットの違い

デマンドコントローラーとデマンド監視装置のメリット・デメリットを比較します。

  メリット デメリット
デマンドコントローラー 自動制御なので調整の手間がかからず、効率良くデマンド値を抑制できる 導入にコストがかかる
無理な電力調整により悪影響が出る可能性がある
デマンド監視装置 デマンドコントローラーに比べて導入費用が安価 装置の監視やデマンドの記録、空調や電気機器類の調整要員が必要
現場の状況に応じて柔軟に調整の判断が行える 最大デマンドの通知から調整までにタイムラグが発生する
人的に電気機器を制御するので、予期せぬ電源停止といったトラブルが起こりにくい 人的ミスのリスクがある

 

デマンドコントローラーとデマンド監視装置とどちらがおすすめ?

デマンドコントローラーとデマンド監視装置は、それぞれにメリット・デメリットがあるので、事業所の規模や管理体制によって適した方を選んでください。

アラートの度に手動で調整するのが難しい規模の大きなオフィスや工場といった多数の空調機器を使用している企業は、自動調節を行うデマンドコントローラーが良いでしょう。逆に小規模な事業所で人の手による制御も可能な状況であれば、デマンド監視装置がおすすめです。

アイリスオーヤマの空調管理システム「エナジーセーバー」

「効率良くデマンド値を抑えて電気代を節約できるデマンドコントローラーは、コストと空調機器への負担が気になる……」

「デマンド監視装置は、管理が面倒……」

そんなデマンドコントローラーとデマンド監視装置のデメリットをカバーするのが、既存の空調に取り付けてAIで管理する、アイリスオーヤマの空調管理システム「エナジーセーバー」です。エナジーセーバーについて詳しく紹介します。

既存の空調に取り付け可能

一般に空調の入れ替え作業は大規模な工事が必要ですが、エナジーセーバーは既存の空調に取り付けるだけ。エアコンの吸気口と給気口の2ヵ所に高性能な温度センサーを取り付け、本体を空調機の横に設置するだけで完了です。

空調機メーカー各社に対応しているのでメーカー問わず、導入費用を抑えて取り付け可能です。自治体によっては、省エネルギー設備等導入支援事業補助金などの補助金や助成金の対象です。      

AIが空調の運転を最適化

温度センサーで室温とエアコン稼働をモニタリングし、室温を保ちながら、AIが温度の上下変動を最適化します。温度ムラを無くし、エアコンの暖めすぎ、冷やしすぎ等の無駄な稼働を抑える事で省エネ効果を発揮します。

空調機に負担をかけず、快適な空間を保ったまま消費電力の無駄を削減。20~40%の省エネを実現※します。

※アイリスオーヤマ調べ

導入までの流れ

エナジーセーバー導入の流れは以下の通りです。

1 資料請求・お問い合わせ
2 削減効果のご案内
状況をヒアリングし、導入でどれくらいの削減効果が見込めるのか試算の上、最適な設置案をご提案します。
3 現場確認
4 設置工事・初期設定
導入施設にて設置工事を行い、初期設定後、お引渡しです。

多彩な利用プラン

利用については、機器の一括購入・リースと「あんしん空調省エネパック」を用意しています。
 
あんしん空調省エネパックは、年1回の定期・空調点検や毎年夏冬1回ずつの運用設定・サポートを受けられます。保証期間や無料訪問サポートは、利用期間の7年間の間ずっと。手厚いアフターサポートを希望するならサブスクリプションがおすすめです。
 
<エナジーセーバーの詳細はこちら>
https://www.irisohyama.co.jp/b2b/air/products/energy-saver/
 

 デマンドコントローラーの特徴を知り、適切な省エネ対策を

デマンドコントローラーとは、電気代のもとになるデマンド値をリアルタイムで監視・制御するものです。効率良くデマンド値を抑制できる一方、導入コストがかかることや無理な調整による悪影響が出る心配も。

アイリスオーヤマのエナジーセーバーなら、既存の空調に取り付けが可能で、お客様の空調の運用方法やコストに合った節電を叶えられます。節電の実現のために、エナジーセーバーの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

※こちらに掲載されている商品情報・価格・キャンペーンは掲載日時点での情報です。

※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。