蛍光灯をLEDに変える工事の費用は?相場・コストを抑える方法・注意点を解説

更新日:2025年12月22日
コラム

蛍光灯からLEDへの交換費用は、1ヵ所あたり約4,000〜8,000円が相場です。LED本体に加え、工事費も考慮しなくてはなりません。器具の種類や安定器の有無によっては、高額になるケースも。本記事では、工事の費用相場からコストを抑える方法、注意点までを紹介します。

 

蛍光灯をLEDに変える工事費用の相場

工事費用の見積もりを見る社員

 

蛍光灯からLEDへ交換する工事費用の相場は、1ヵ所あたり4,000〜8,000円程度が一般的です。これはLED本体価格(約1,000〜3,000円)と、配線や器具交換を含む工事費(約3,000〜5,000円)を合わせた金額です。全体で10ヵ所を交換する場合、合計4〜8万円程度がかかると予想されます。

ただし、器具の種類や建物の規模によっては費用が大きく変動します。安定器を取り外すバイパス工事が必要な場合は、1ヵ所あたり1万円を超えるケースもあるからです。自社で使用している器具が工事必要かどうかを把握し、正確な見積もりを取ってから交換を検討しましょう。

次の記事では、LED交換に工事が必要なケース・不要なケースを紹介しているので、参考にしてください。

▼内部リンク:

蛍光灯からLEDの交換に工事が不要なケースとは?|法人向けLED照明|LED電球 ECOHiLUX(エコハイルクス)|アイリスオーヤマ
蛍光灯からLEDへの交換には工事が必要かどうか、仮に必要な場合どれくらいの費用が掛かるのかなど、蛍光灯からLED交換を行うに際して、よくある疑問への答えをまとめました。

蛍光灯とLEDのランニングコスト比較

交換予定の蛍光灯

 

蛍光灯とLEDにかかるランニングコストの比較は次のとおりです。

 

  • 対象照明:40形直管蛍光灯・40形相当のLED直管ランプ
  • 使用時間:1日10時間×365日=年間3,650時間
  • 平均電力単価:24.89円/kWh(2025年時点)
  • 年間電気代=消費電力(W)÷1000×使用時間×電力単価

 

 

項目 蛍光灯(40形相当) LED(40形相当)
消費電力 約40W 約15W
年間電気代 約3,640円 約1,363円
寿命 約13,000時間(約3〜4年) 約40,000時間(約10年)
本体価格(1本) 約1,000円前後 約2,000〜3,000円前後
交換頻度 3〜4年に1回 10年に1回

LEDは蛍光灯と同等の明るさでも消費電力が3〜4割と低く、電気代の大幅な削減が可能です。寿命も長いため、ランプ交換の頻度が抑えられ、長期的に見てコストパフォーマンスに優れています。複数本使用するオフィスや工場では、年間での差額が数万円規模になることもあります。

蛍光灯をLEDに変える工事の費用を抑える方法

工事業者と打ち合わせをする社員

 

蛍光灯からLEDへの切り替えでは初期費用がネックになることもありますが、補助金の活用や業者の見積もりを比較して選ぶことで抑えられます。

補助金・助成金を活用する

LEDへの切り替え費用を抑えるには、国や自治体が実施する補助金・助成金制度の活用がおすすめです。例えば、経産省の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」では、LED照明導入にかかる費用の1/3以内が補助されます。その他、次のような地域独自の制度もあります。


▼東京都の一例

  • 墨田区:地球温暖化防止設備導入助成制度
  • 練馬区:カーボンニュートラル化設備設置等補助金
  • 新宿区:省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度
  • 葛飾区:≪事業所用≫かつしかエコ助成金
  • 北区:「再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成(中小企業者等用)」


補助率や上限額、受付時期は制度ごとに異なるため、早めの情報収集と申請準備が重要です。活用できれば初期費用を大幅に抑えられます。


▼補助金・助成金の一覧はここからもチェック(随時更新)

補助金・助成金のご案内|法人のお客様|アイリスオーヤマ
設備の導入や更新をご検討されているお客さまへ。 導入コスト削減のチャンスとなる 補助金、助成金制度をご紹介させていただきます。


LED照明を導入する際に活用できる補助金・助成金は次の記事でも詳しく解説しています。

 

▼内部リンク:【2025年】LED照明の補助金・助成金の一覧!全国・自治体の補助金を紹介

【令和6年度】LED照明の導入に利用できる補助金とは?全国・自治体の補助金を紹介
LED照明を導入する際には、国や自治体の補助金制度を活用するのがおすすめです。省エネ化や温暖化対策を促進するさまざまな補助金制度があり、LED照明にも活用できるものもあります。本記事で...

複数業者に見積もりを取り比較する

LED工事の費用を抑えるには複数の業者から相見積もりを取って、比較検討することが欠かせません。同じ工事内容でも、見積もり額やサービス範囲は業者ごとに異なります。価格だけではなく、撤去費・保証期間・対応の丁寧さ・口コミ評価なども含めて総合的に判断しましょう。

 

格安すぎる業者には、手抜き施工やサポート不備といったリスクもあるため要注意。信頼できる業者を選ぶことで、安心・低コストの両立が可能になります。

蛍光灯からLEDに変える方法

蛍光灯からLEDに交換する工事業者

 

蛍光灯からLEDへの交換は、安定器の処理が必要なバイパス工事が基本です。安全性と節電効果を確保するためには、適切な手順と電気工事士による施工が欠かせません。一般的な交換工事の流れは次のとおりです。

 

手順 内容
1 蛍光灯とカバーを取り外す
2 安定器を撤去し、不要な配線をカットする
3 LED用に配線を結線し直す
4 LED照明を取り付け、カバーを戻す

1ヵ所あたり15〜20分程度で交換可能ですが、複数個所をまとめて依頼する場合は業者の一括対応で作業効率とコストが効率化できます。

蛍光灯をLEDに変える工事での注意点

蛍光灯を交換する人

 

蛍光灯からLEDへの交換工事を行う際は、安全性や費用面でのトラブルを防ぐためにも、いくつかの注意点を事前に把握しておくことが重要です。ここでは蛍光灯をLEDに変える工事をする際に気をつけたいポイントを解説します。

既存器具との互換性を必ず確認する

LEDランプを選ぶ際は、今使っている蛍光灯器具との相性を事前に確認することが重要です。特に古い照明器具では、口金のサイズや安定器の種類が合わず、点灯しない・発煙するなどのトラブルにつながる可能性があります。メーカーが指定するランプ以外を使用すると保証対象外になることもあるため、型番や仕様書をもとに選びましょう。

電気工事が必要な場合は必ず専門業者へ依頼する

LED化では安定器の撤去や配線の結線作業が発生し、電気工事士の資格が必要になるケースが多くあります。無資格でのバイパス工事は、法律違反に加え、火災・感電のリスクも高まります。LED照明が正常に点灯しない原因にもなるため、必ず有資格の専門業者に依頼してください。

工事に伴う追加費用の可能性を把握しておく

LED照明の設置工事では、見積もり外の追加料金が発生することもあるため注意が必要です。天井の高さによる足場設置費や、古い配線の引き直し、既存器具の撤去・廃材処分などが追加請求の対象になります。事前に見積もりの内訳を細かく確認し、総額を把握しておくことで予算超過を防げるでしょう。

蛍光灯をLEDに変えるならアイリスオーヤマの「LiCONEX」がおすすめ

アイリスオーヤマのLiCONEX(ライコネックス)

 

蛍光灯からLEDに切り替えるなら、アイリスオーヤマの無線制御システム「LiCONEX(ライコネックス)」の導入がおすすめです。独自の通信技術「メッシュリンク」により、高速かつ安定した照明制御が可能。スマホやタブレットからの操作で明るさや光色を自在に調整でき、エリアや時間帯ごとに適した照明環境をつくれます。


配線工事が不要なため、既存施設でも短期間・低コストで導入が可能です。レイアウト変更にも柔軟に対応し、トータルコストを最大62%削減した実績もあります。省エネと快適性を両立したスマート照明として、オフィスやホテル、工場など多様な施設で活用されています。


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無線制御システムLiCONEX(ライコネックス)|法人向けLED照明|ライティング事業|法人のお客様|アイリスオーヤマ
LiCONEX(ライコネックス)はお手持ちのタブレットやスマートフォン、パソコンから照明の入切や調光ができる、アイリスオーヤマの無線制御システムです。空間の状況や用途に合わせて照明の明...

 

蛍光灯をLEDに変える工事の費用を賢く抑えよう

工事に向けて会議をする社員

 

蛍光灯をLEDに変える工事は、初期費用こそ発生しますが、長期的には電気代や交換コストの削減につながります。補助金・助成金の活用や複数業者の見積もり比較により、導入費用を抑えることも可能です。オフィスや工場、店舗などのLED化を検討中の方は、コストと安全性のバランスを見極めつつ、将来的な省エネメリットも踏まえて、賢く導入を進めていきましょう。

 

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