【2024年】中小企業省力化投資補助金とは?導入するメリットや申請の流れを解説

コラム

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業などのために、機器導入にかかる経費の一部を補助するだけでなく、生産性を向上し賃上げにつなげることを目的としています。この記事では、中小企業省力化投資補助金の目的や対象事業、上限額・補助率、導入するメリットを解説。補助金対象の清掃ロボットを活用した事例も紹介します。

DXに取り組む製造業・物流企業のご担当者様へ
◆この資料でわかること
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【2024年】中小企業省力化投資補助金とは

中小企業省力化投資補助金とは、人手不足問題を抱える中小企業が、IoTやロボットなどの技術を導入して問題解決を図る際に、その費用の一部を補助する制度です。申請には、事業の課題や業務プロセスに合った製品を製品カタログから選び、販売事業者と共同で応募や交付申請を行う必要があります。はじめに、この補助金制度について詳しく紹介します。

【中小企業省力化投資補助金】目的

中小企業省力化投資補助金は、人手不足や生産性の課題を抱える中小企業の経済活動を活発化し、賃上げにつなげることを目的としています。この補助金は、IoTやロボットなどの導入にかかる経費の一部を支援することで、付加価値額や生産性の向上を図り、事業継続の障壁となる人手不足を解決する手段の一つとされています。

【中小企業省力化投資補助金】対象事業

中小企業省力化投資補助金の対象となるのは、人手不足に悩んでいる中小企業です。補助金を活用し、補助対象製品の販売者とともに売上拡大や生産性の向上に取り組む事業が対象です。

具体的には、提示されている中小企業者の定義に当てはまり、人手不足の状態であることが必要です。

<人手不足を示す要件>

  1. 人員が限られているため、平均残業時間が30時間をこえている
  2. 整理解雇以外での離職・退職により、前年度より5%以上従業員が減少している
  3. 求人活動をしたが人員補充できなかった(※主体となる従業員が常時使用でない者の場合は、従業員数を総労働時間で代用します。その場合、直近1年間での月の総労働時間が前年同月比で5%以上減少している必要があります)
  4. その他、省力化を進める必要に迫られている(※例外的な扱いとなり、追加書類の提示が必要な場合もあるため、採択結果が遅れる可能性があります)

【中小企業省力化投資補助金】補助上限額・補助率

補助率は1/2(導入した省力化機器の半額)。補助上限額は以下の通りです。

従業員数 補助上限額
(賃上げ達成した場合の補助上限額)
5名以下 200万円
(300万円)
6~20名 500万円
(750万円)
21名以上 1,000万円
(1,500万円)

以下の要件で大幅な賃上げを達成した企業は、補助限度額が引き上げられます。

  • 申請時より事業所内最低賃金を45円以上増加
  • 申請時より給与支給総額を年率平均6%以上増加

ただし、申請時に従業員に対し賃金引き上げを表明する必要があり、事業終了までに賃上げ未達成の場合は、補助額が減額されます。

H3 【中小企業省力化投資補助金】対象製品

中小企業省力化投資補助金の申請手続きでは、製品カタログに掲載されている省力化製品のみが補助の対象となります。主な対象製品は以下の通りです。

  • 清掃ロボット
  • 配膳ロボット
  • 自動倉庫
  • 検品・仕分システム
  • 無人運送者
  • スチームコンベクションオーブン
  • 券売機
  • 自動チェックイン機
  • 自動精算機
  • タブレット型給油許可システム
  • オートラベラー
  • 飲料補充ロボット
  • デジタル紙面色校正装置
  • 測量機 など

中小企業力化投資補助金を活用するメリット

中小企業省力化投資補助金の活用により、人員不足の解消や労働時間の削減など、さまざまなメリットがあります。ここからは、中小企業省力化投資補助金を活用するメリットについて紹介します。

①人手不足の解消

補助金を活用し、省力化機器を導入することで人手不足の解消が期待できます。補助対象製品リストには、清掃ロボットや自動倉庫など生産性向上や人手不足解消につながる製品が掲載されています。

それまで人が行っていた作業に汎用製品を導入すれば、さらに付加価値の高い作業に人員を回すことが可能です。それにより、限られた人材でも効果的に生産性を高めることができるでしょう。

②労働時間の削減

省力化機器の導入は、労働時間の削減にもつながります。それまで人が行っていた作業に機械を導入すれば、人の作業時間を減らせるためです。限られた人数での作業は長時間労働になるため、心身の負担も大きくなります。労働時間の削減によって、人件費を抑えられるのもメリットの一つです。

③賃上げによる従業員満足度の向上

賃上げの実現は、従業員の満足度を向上させ、人離れを防ぐ効果も期待できるでしょう。省力化機器の導入により、生産性の向上や人件費の削減ができれば賃上げにもつながります。

中小企業省力化補助金の目標の一つは賃上げです。労働時間の削減や賃上げなどにより労働環境が整備されれば、従業員の満足度も向上し、人材の定着や確保も期待できます。

④サポートや支援が受けられる

販売業者から中小企業省力化投資補助金申請の手続きや、省力化機器の活用方法などの支援やサポートを受けられます。

補助金の申請に関して不明な点がある場合や、機器の使い方に不安を感じている事業主でも、サポートがあれば安心して申請に踏み出せるでしょう。費用の補助に加え、売上拡大や生産性向上に向け、機器導入後のサポートを受けられる点も、この補助金制度の大きなメリットです。

中小企業力化投資補助金申請の主な流れ

中小企業省力化投資補助金の申請を検討している事業者は、事前に補助金について理解し、流れを確認しておきましょう。補助金の詳細や公募要領などは中小企業省力化投資補助事業ホームページに掲載されています。

<申請手続きの流れ>

  1. gBizIDの取得
  2. 省力化製品・販売事業者の選択などの事前準備をする
  3. 販売事業者と補助金申請
  4. 事務局による審査
  5. 補助事業の実施
  6. 事業の実績報告
  7. 補助金交付手続き
  8. 事業実施効果の報告

中小企業省力化投資補助金は電子申請のため、gBizIDプライムアカウントの取得が必要です。オンライン申請の場合は即日発効されますが、郵送の場合は2週間程度かかる可能性もあるため余裕をもって申請しましょう。

中小企業省力化投資補助金の活用事例:清掃ロボット

宿泊施設で清掃ロボットを導入し、清掃スタッフの労働時間削減や労働環境の改善が実現した実例を紹介します。

特に大型ホテルや旅館などでは清掃場所が広範囲にわたり、時間と労力を費やしています。人間が見落としやすい場所も、清掃ロボットの使用でより均一的で質の高い清掃ができるようになりました。清掃ロボットに裏方の作業を任せれば、従業員が他の業務に携わる時間が増えるため、サービスの向上につながります。

アイリスオーヤマの「Whiz iアイリスエディション」は、2024年4月30日付で中小企業省力化投資補助事業の対象に選ばれています。

<Whiz iアイリスエディションの特徴>

  • 対象業種:小売・卸売・宿泊・工場・飲食・その他事業サービス業・娯楽業
  • 清掃ルートの登録で自動走行
  • 障害物や動作を検知すると自動回避、環境が変わっても対応が可能
  • 専用ツールでの遠隔管理、離れていても緊急停止や清掃の終了が分かる

<アイリスオーヤマの清掃ロボットが選ばれる理由>

  1. 清掃コストを削減
  2. 清掃品質の向上
  3. 誰でも簡単操作

補助金申請業務を支援する「ロボット補助金サポートサービス」や機器導入後のサポートも充実しています。

〈補助金サポートサービスについての詳細はこちら〉
https://www.irisohyama.co.jp/b2b/robotics/products/subsidy-support/

中小企業省力化投資補助金を活用して人手不足を解消しよう

中小企業省力化投資補助金は、IoT・ロボットの導入にかかる費用の一部を負担し人手不足の解消と生産性の向上による賃上げを目的としています。導入できる省力化製品は限られていますが、上手に活用することで中小企業の付加価値額や生産性の向上につながるでしょう。

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