近年普及しているICT教育とは、教育に電子黒板やPC、タブレットなどデジタルツールを取り入れた手法です。わかりやすい授業が受けられ、個々のレベルに合わせた指導にも適しています。この記事では、ICT教育の基本とメリットやデメリット、今後の課題と解決法を解説。また、ICT教育の実践例5選を併せて紹介します。
ICT教育とは
CT教育とは、従来の黒板や教科書、ノートなどを使うアナログ的な手法から、電子黒板やプロジェクター、PC、タブレットといったデジタル機器を用いた教育のことです。
新型コロナウイルスの影響でオンライン授業が急速に普及したことを契機に、多くの学校で導入が進みました。コロナ収束後も、情報化社会において情報リテラシーを育むため、ICT教育の重要性は増しています。デジタル化が進む社会で、必要な情報を正しく収集し活用する力を育むことが求められているため、国全体で推進している教育方法です。
ICT教育のメリット・デメリット
ICT教育を導入する際のメリットとデメリットを紹介します。学校として生徒や教員、双方の負担を少しでも軽減できるよう事前に把握しておきましょう。
メリット
ICT教育導入のメリットは以下の4つです。
- 効率的でわかりやすい授業ができる
- 教員の授業への負担軽減ができる
- クラス全員の個別教育、複数でのグループワークも把握に時間がかからない
- 授業へのモチベーションが上がる
デジタル機器を導入することで、生徒は映像や音楽を用いたわかりやすい授業を受けられます。また「授業はつまらない」と感じていた生徒のモチベーションアップや、集中力低下も防止できます。
教師は授業中に、クラス全員の意見や答えを一斉に確認することも可能です。これにより、個々の生徒の状況や、グループワークでの意見などを迅速かつ正確に把握しやすくなるでしょう。
デメリット
ICT教育導入のデメリットは以下の3つです。
- 考える力、書く力が低下
- 機械の故障やエラーで授業が止まる
- 操作方法がわからない教員の負担になる可能性がある
PCやタブレット操作により子どもの書く力や、インターネットの普及により考える力が低下するというデメリットが挙げられます。他にもデジタル機器は不具合やエラーが出てしまうことがあり、その影響で授業が中断してしまうため、対策を考える必要があります。
また、電子黒板などを初めて使う教員も少なくありません。操作を覚えることが負担になってしまうこともあるでしょう。
ICT機器を活用して教育を行う際の課題と解決法
ICT機器を活用することで、教育現場ではどのような課題があるのでしょうか。ICT教育を導入した際の課題と解決方法について解説します。
【課題】ICT機器に対応していくこと
ICT教育の今後の課題として、授業を進める教員がICT機器を使いこなすことが不可欠です。黒板に慣れている教員の中には、デジタル機器に不慣れな場合もあるでしょう。電子黒板やPC、タブレットを効果的に活用するためには、使い方を学ぶ必要があります。
【解決法】使用方法の研修の実施
解決法として、デジタル機器の使い方が学べる研修を行うことが挙げられます。もし、研修が学校側で難しいようであれば、デジタル機器を取り扱うメーカーで操作指導が受けられるところを探すのも良いでしょう。導入の前に使用方法の研修を受けることで、準備などもはかどり、授業もスムーズに進められます。
ICT教育導入の実践例
電子黒板やAIインタラクティブホワイトボードを、ICT教育の現場に導入した事例を紹介します。導入している様子なども一緒にご覧ください。
1. 和歌山市立芦原小学校
アイリスオーヤマの電子黒板 65インチを導入し、黒板と併用して授業を進めています。子どもたちはタブレットを教科書やノートの代わりに活用しながら授業を受けています。生徒が問題の答えを直接電子黒板に記入することで、クラス全体で一緒に学ぶことが可能です。
2. 和歌山市立山東小学校
アイリスオーヤマの電子黒板 65インチを導入し、図形ツールやメジャーを使い電子黒板で解説しながら授業を進めています。ホワイトボードのペン機能を用いれば、大事なところは色や太さを変えて記入できます。電子黒板では、問題と解説を画面全体で確認できるので、生徒たちも見やすい授業となるでしょう。
3.函館白百合学園高等学校
アイリスオーヤマの電子黒板 65インチを導入した高等学校の授業風景です。生徒は手元のプリントで答えを出したものを電子黒板に記入しています。電子黒板のズーム機能を使うことで、問題部分を拡大してクラス全体で確認できます。
4. 学校法人鶴石学園さくら日本語学院
アイリスオーヤマの電子黒板 65インチと、電子黒板 75インチを導入した実践例です。ここでは外国人学生に日本語を教える中、電子黒板でイメージ画像を使って言葉の意味を伝えています。授業内容は、PCなどであらかじめ用意していた画像や図を使い拡大表示で見やすくしています。
学校法人鶴石学園さくら日本語学院のICT教育導入の実践例はこちら
5. 学校法人朴沢学園 仙台大学附属明成高等学校
新校舎の建設に際し、アイリスオーヤマのAIインタラクティブホワイトボードPROを合計8台導入。教員の負担軽減や効率的な教育が可能になる点が導入の決め手となりました。
サテライトオフィスには、生徒が見やすいように2台設置されています。授業だけではなく、特別講師や専門家のレジュメなどを映す際にも活用されています。大きな画面を活かして、手元の資料と画面の両方で学習できる環境が整いました。
学校法人朴沢学園 仙台大学附属明成高等学校のICT教育導入の実践例はこちら
高校で気付きを与え、大学で深く学ぶ AIインタラクティブホワイトボードがその一助に
アイリスオーヤマのICT教育に適した電子黒板
ICT教育におすすめのアイリスオーヤマの電子黒板について紹介します。電子黒板の導入を考えている学校はぜひ参考にしてみてください。
アイリスオーヤマの電子黒板は、Google Workspace for Educationとの連携が可能で、65型と75型の2種類から選べます。画面上では、アイコンを使った直感的な操作が可能です。
さらに、ワイヤレスでタブレットやPCとワンタッチで画面を共有・操作できる機能も備えています。基本的な書き込みに加え、2〜4人での同時書き込みも可能で、書き込んだ文字は自動でテキスト変換されるのも特徴です。授業中に便利なタイマーやスクリーンショット機能も搭載されています。
<アイリスオーヤマの電子黒板の詳細はこちら>

ICT教育の導入で授業の効率化と質の向上を
ICT教育は、デジタル機器を活用することで授業の準備負担を軽減し、わかりやすく効率的な授業を実現する教育方法です。デジタル機器の適切な取り扱いを習得することで、教育効果がさらに高まります。ICT教育の導入を通じ、教育環境の効率化と学習の質の向上を図りましょう。
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