空調管理とは、オフィスや店舗内の空調設備を管理することを指します。空調管理システムは2種類あり、オフィスや建物の規模で分けられるのが一般的です。本記事では空調管理の意味や空調管理が重要な理由、システムの種類、効果的に管理する方法などを解説。あわせて空調管理が効率的にできる省エネ・除菌効果が見込める空調設備も紹介します。
空調管理システムとは
空調管理システムとは、居心地の良い空間を作るために温度・湿度・清浄(浄化)・気流の4つの要素をコントロールするシステムのことです。温度・湿度・清浄・気流の調整は空調と呼ばれ、部屋やフロアごと、または建物内を一元で管理することで、快適な空間を実現できます。空調を適切に管理することで快適性や生産性、コスト削減などのメリットが期待できます。
▼内部リンク:同月「空調設備」
空調管理システムの種類
空調管理システムは、個別管理できるものと建物全体を一元管理できるものと2種類あります。どちらにもメリットがあり、オフィスビルや施設の規模で分けられます。
部屋やフロアを個別に管理する「個別空調方式」
「個別空調方式」は、建物内の部屋やフロアごとに空調設備を設置して管理できる方式です。個別で温度調節・電源の切り替え、使用しない部屋の空調をオフにするなどが可能なシステムで「パッケージ方式」とも呼ばれます。
空調を使用する時間帯や、設定する温度が異なる業種が集まる中小規模のオフィスビルなどが、個別空調方式を選択している場合が多い傾向にあります。
建物全体を一元管理する「中央空調方式」
「中央空調方式」は、建物全体の空調を機械室や管理室などの一ヵ所に集約して管理する方式です。「セントラル空調方式」とも呼ばれ、主に規模が大きい施設やオフィスビルで採用されています。
「中央空調方式」を採用しているオフィスビルの場合、空調利用時間が設定されていることが多く、その時間帯に使用した電気代は共益費に組み込まれるので、電気代が抑えられるのがメリットです。
空調管理システムが重視される3つの理由
空調管理が適切だと業務・生産効率や省エネ効果のアップ、空気中の汚れを除去できるなどのメリットがあります。ここでは空調管理が重視される3つの理由を詳しく見ていきましょう。
①業務・生産効率が向上する
適切な空調管理をすると建物内の快適性が向上し、業務・生産効率も向上します。オフィスや店舗などの職場で働く場合、温度や湿度が調整されて快適性が保たれていれば業務に集中しやすくなります。適切に管理されていれば空調機器の温度調整をする手間もありません。業務に集中できるとパフォーマンスが上がり、顧客満足度もアップするでしょう。
②省エネ効果が見込める
空間に合った温度や湿度になるように空調を管理することで、必要以上の稼働を抑えられ、消費電力を効率化し、省エネが実現できます。消費電力を抑えると毎月の電気代を大幅に節約することが可能です。とくに大型店舗や大型施設は節約効果が大きい傾向にあります。省エネ化できると無駄なエネルギーを使用しないため、CO2の削減にもつながります。
③空気中の見えない汚れを除去する
目に見えない汚れた空気を空調によって清浄し、きれいな空気にすると健康に過ごせます。多くの人が集まる場所ではウイルスや菌などが空気中に漂っています。その汚れた空気をきれいにすると、菌やウイルス、ハウスダストなどで健康を害する可能性が低くなります。
現状、一般的な全館空調設備では除菌率が10~30パーセントほどしかありません。感染症対策を徹底したい場合は、除菌ができる空調設備を設けて管理すると良いでしょう。
効果的に空調管理を行う方法
窓から近い席や部屋の隅など、場所によっては設定温度との差が大きいところもあるため、空間全体の空調を管理するのは難しいものです。効果的に空調管理をする方法を紹介します。
窓ガラスに遮熱フィルムを貼る
遮熱フィルムを窓ガラスに貼ると、窓際の温度が上昇するのを抑えられます。窓際の温度を抑えることで、室内の温度が上がるのも防げます。遮熱フィルムなら数百円~と費用を抑えて導入することが可能です。
ただし、遮熱フィルムを使用すると熱割れを起こす可能性があるので、ビル所有者の許可が得られないことも。日光を受けると、遮熱フィルムを貼った部分と貼ってない部分で温度差が起き、その温度差が大きいと熱割れを起こして窓ガラスが割れることがあります。
遮熱フィルムを貼りたい場合は、ビル所有者の許可をとること、飛散防止の機能を持った加熱フィルムを選択することに留意しましょう。
温度計で数値を計測する
室温を快適な温度にするためには温度計での計測がおすすめです。労働安全衛生法によって職場内の適正温度は17度以上28度以下と定められています。しかし、空調機器の表示温度または体感温度で空調を管理しているところが多いのではないでしょうか。
温度計を複数箇所に設置し、計測・モニタリングすると職場内の温度設定を管理しやすくなります。
サーキュレーターで空気を循環させる
空調が空間全体に行き渡らず温度にムラがある場合は、サーキュレーターで空気を循環させるのも有効です。サーキュレーターは扇風機と比較して風量が強く、短時間で空気の循環が可能。オフィス内の空気が循環されることで温度ムラがなくなり、冷たい空気や暖かい空気を隅々まで届けられます。サーキュレーターで空気を循環させたいときは置き方がポイントで、暖房と冷房とで置き方が異なります。
空調とサーキュレーターを効率的に活用できる置き方などは、こちらの記事も参考にしてください。
エアコンの冷房×サーキュレーターの節電効果は?併用で電気代を節約しよう
暖房×サーキュレーターで効率良く電気代節約!併用するメリットや置き方
省エネ・除菌に効果的なアイリスオーヤマのおすすめ空調管理ソリューション
空間全体の空調管理をする場合、室内温度の調整や換気などで業務の時間を割くこともあるのではないでしょうか。アイリスオーヤマのエアコンに設置する設備は、手間がかかることなく室内温度の調整や除菌効果をアップすることが可能です。
大幅な省エネ効果が見込める「エナジーセーバー」
「エナジーセーバー」は、今使っている空調機器に設置するだけで最大40パーセントもの省エネ効果が見込めます。室温とエアコンの稼働状況を管理し、室内温度を変えずに温度ムラをなくして効率的な冷暖房を叶えます。コンプレッサーの無駄な稼働も抑えられるので、消費電力を抑えることも可能。
アイリスオーヤマなら、現場調査からアフターフォローまで一貫して管理ができるのも魅力です。
〈エナジーセーバーの詳細はこちら〉
https://www.irisohyama.co.jp/b2b/air/products/energy-saver/
取り付けるだけで空間全体を除菌「プラズマガード」
「プラズマガード」は空調ダクトに取り付けることで空間全体を除菌できる優れものです。空気を除菌する空間除菌と机や椅子、床などの表面除菌の両方を実現します。一般的な全館空調システムでは除去しきれなかった菌やウイルスにも、99.9パーセントでアプローチが可能。
独自のプラズマ除菌技術で、イオン除菌よりも効果が長時間続き、感染症対策による除菌清掃に業務時間を割かなくても良くなります。さらに、梅雨時期や高温多湿な環境でのカビ発生の抑制にも効果的です。
〈プラズマガードの詳細はこちら〉
https://www.irisohyama.co.jp/b2b/air/products/plasmaguard/
空調管理をして効率的に快適な空間を実現しよう
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