調光とは、照明の明るさを調整できる機能のこと。作業内容や時間帯に合わせて最適な光環境を実現できます。さらに、調光に加えて調色機能を搭載した照明も登場しています。本記事では、調光の基本的な機能やメリット・デメリット、さらに調色機能についても解説します。快適で生産性の高い環境作りの参考にしてみてください。

調光とは
調光(ちょうこう)とは、光の明るさを調節する機能のことです。照明器具などから出る光の量をコントロールし、その場の状況や部屋の使用用途にあった明るさにできます。調光機能が付いている照明は、段階的に明るさを調整できるのが一般的。照度を下げることで消費電力を調整し、全体的な省エネにつながります。
調光のメリットとは
照明の調光には節電効果や生産性を高め、体内リズムを整えられるといったメリットがあります。それぞれについて説明します。
メリット1. 節電効果がある
必要に応じて、照明の明るさを調節することで節電効果が得られます。作業中など手元を明るくしたいときには明るさを出し、その他の時間は照明を落とすなどが可能。センサーを内蔵し、無人の場合は自動的に明るさを下げる機能をもつ照明もあります。1日中明るい照明をつけるより、消費電力を抑えられます。
メリット2. 生産性を高められる
照明の明るさにより、生産性の向上に期待ができます。オフィスの照明が暗いと、手元が見えづらく仕事がはかどりません。一方、明るすぎると目が疲れやすくなります。
作業内容に合わせて適切に明るさを調節すれば、手元が見えやすく目も疲れにくくなり生産性が向上できるでしょう。昼の時間帯で事務作業やPC操作などの仕事を行う場合は、明るめの照明がおすすめ。交感神経を活発にし、作業に集中しやすく効率アップが期待できます。
メリット3. 体内リズムを整えられる
時間帯によって照明の明るさを変化させると、体内リズムを整える効果が期待できます。
人には約24時間周期の体内リズム(サーカディアンリズム)が備わっています。体内リズムは睡眠の周期や体温、自律神経、ホルモン分泌などの調節に関わり、体内リズムの乱れは体調不良にもつながるのです。
体内リズムを整えるには光が重要です。朝に太陽の光を浴び、夜暗くなったら眠るという規則正しい生活が大切。現代では室内で長い時間過ごす人が多いので、昼間は光を浴びる量が少なく、夜は照明の光を浴びすぎる傾向にあります。体内リズムを整えるには、午前中は照明を明るく、夕方から夜にかけて少しずつ暗くしていき、自然光と同じような1日の流れにすることが有効です。
調光のデメリットとは
照明の調光にはメリットがある一方で、価格が高い、工事が必要な場合があるといったデメリットがあります。それぞれについて説明します。
デメリット1. 価格が高い傾向にある
調光機能が付いている分、調光機能がない照明と比べると価格が高い傾向にあります。ただし、必要なときに調光して使用すれば節電でき、電気代の節約につながります。照明器具を購入する際は長期的なコストを考慮しましょう。
デメリット2. 照明器具によっては工事が必要になる
照明器具によっては、電源線とは別に調光機能を行う信号線の工事が必要です。設置する照明器具に工事が必要かどうかを事前に確認するのがおすすめです。
近年は無線で調光を制御できる製品も増えています。このような製品は専門的な工事が不要なので手軽に導入可能です。
調光だけでは不十分?調光調色について
より快適に過ごすなら、調光機能だけではなく調光調色機能が付いた照明がおすすめです。ここからは、調光調色機能とはなにか、またそのメリットについて説明します。
調光調色とは
調光調色とは、照明などの明るさを調節する「調光」と光の色を調節する「調色」の機能のこと。一般的に調色機能では、寒色系の光(青みがかった光、白い光)から暖色系の光(赤みがかった光)に調節できます。調光調色により「明るさ」と「光の色」を同時に調節可能です。
調光調色のメリット
調光調色機能で簡単に部屋の雰囲気を変えられ、快適に過ごせます。人は光の明るさだけではなく光の色によっても心理的な影響を受け、明るさと色のバランスで快適さは変わります。
例えば、暖色系の光では、明るさを抑えると焚火のように穏やかで温かい印象ですが、明るさが強いと暑苦しく感じます。一方、寒色系の光では、明るさが強いと日中の自然光のように快適ですが、暗めだと冷たい印象に。
1日の始まりである朝は明るくさわやかな寒色系(昼光色)、日中の勉強や作業時には明るく手元が見えやすい白い光(昼白色)、就寝前には明るさを落としてくつろげる暖色系(電球色)など、場面に応じて変更できるのがメリットです。
調光調色が可能!アイリスオーヤマのLiCONEX
アイリスオーヤマのLiCONEX(ライコネックス)は、当社独自開発の通信プロトコルを採用した無線制御システムです。LiCONEXのメリットを紹介します。
省エネ・コスト削減を実現
LiCONEXで時間帯や空間の用途、状況に合わせた照明環境を整えることで、快適さを損なわずに省エネを実現できます。照明にかかる電気代を抑えられるだけではなく、配線工事が不要な無線方式のため施工費もおトク。トータルでコスト削減が可能です。
一般的な店舗(400坪)の場合、非調光LED照明に比べトータルで62%削減を実現※。2020年度省エネ大賞を受賞しました。
※1日あたり14時間、年間稼働日数365日で7年間使用した場合
※アイリスオーヤマにて想定・試算したシミュレーション
大がかりな工事が不要
無線方式の制御システムなので、調光信号の配線工事が不要です。有線の照明制御システムと比較すると、初期投資を大幅に抑えられ工期も短縮。新築はもちろん、既設の建物にも簡単に導入できます。
独自開発のプロトコルにより高い安定性と高速通信を実現
アイリスオーヤマ独自の通信プロトコル「メッシュリンク」により、照明器具がバケツリレー方式で信号を伝達します。
照明は制御対象の数が多いため、汎用の通信プロトコルでは不十分。また多くの機器が利用する2.4GHz帯域の電波帯域は不安定です。
アイリスオーヤマは混線の少ない周波数帯と空きチャネルを自動的に検知、接続変更できる混線に強い「チャネルホッピング」を採用しました。これにより指定の照明器具まで信号を伝える最適ルートをそれぞれの照明器具が自動で選択するため、安定した通信が可能です。
フレキシブルにレイアウト変更が可能
無線方式なので、設置後に空間レイアウトをフレキシブルに変更可能です。
有線方式の場合は施工前に調光の回路設計が必要なので、設置後にレイアウト変更が生じてもグループ変更はできません。
LiCONEXはウェブアプリを通して操作できるので、グループ設定やスケジュール設定を管理用PCやタブレットなどから容易に変更可能。チームメンバーの増減や座席替えにも柔軟に対応します。
<LiCONEXの詳細はこちら>

照明の調光機能を活用し、生産的で快適な環境を整えよう
照明の明るさを調節できる調光機能を活用すれば、節電につながり、快適に過ごせて生産性の向上も期待できます。調光調色機能のある照明ならば、光の明るさと色を同時に調節できるので、さらなる効果が期待できます。オフィスなど、空間や作業シーンに合わせて照明を調節し、快適な空間に整えてみませんか。
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