水銀灯からLED照明への切替工事│安定器はそのままで良い?手順・メリットを解説

コラム

日本政府が「2030年までに100%LED化」を掲げたことによって、水銀灯や蛍光灯からLED照明への切り替えが進んでいます。この記事では、切り替えが必要な理由、水銀灯からLED照明へ切り替えるメリット、切替工事をする際の手順、工事をする際の注意点とポイントを紹介します。

2027年問題について詳しく知りたい方へ
◆この資料でわかること
・3年後に蛍光灯が生産中止…?2027年問題について
・LED照明導入の流れと、メリット・注意点
・アイリスオーヤマの「LiCONEX LiTE」でできる省エネ

水銀灯からLED照明への切り替えが必要な理由

手にのったLED電球と蛍光灯

水銀汚染防止法により、2020年には水銀灯の製造と輸出が禁止になりました。さらに2027年末までに、蛍光灯の生産と輸出入が禁止になることが決定しています。そのため蛍光灯が寿命を迎えても、新しいものを入手できません。

 

今後は蛍光灯の生産が減少するため、価格の高騰が見込まれます。蛍光灯が寿命を迎えたのに、新しいものと交換できない、となる前にLEDへの切替工事を検討しましょう。

 

水銀灯からLED照明に切り替えるメリット

 

メリットと書かれた木のブロック

故障しない限り水銀灯を使い続けることはできますが、一般照明用の高圧水銀灯については、2021年から製造、輸出又は輸入が禁止されています。そのため故障した場合、交換用ランプが入手できない可能性が高いでしょう。急に照明が使えなくなると業務に支障をきたすため、早めにLEDへ切り替えるのがおすすめです。

 

加えて、LED化には多くのメリットがあります。特に工場などの大きな場所では節電やコスト削減の効果が期待できるでしょう。

【メリット①】大幅な節電が可能

LEDと高圧水銀ランプを比較すると、最大8割ほどの節電が可能です。さらに時間帯や状況に合わせて調光できるタイプなら、より節電効果が期待できるでしょう。照明をLEDへ交換することで、長期的なコスト削減が図れます。

【メリット②】寿命が長い

水銀灯の定格寿命は6,000~12,000時間とされているのに対し※1、LEDの定格寿命は40,000時間以上です※2。LEDの寿命は、水銀灯の3.3~6.7倍ほど長いといえます。毎日10時間使用した場合、LEDの寿命は10年以上と言われているため、交換の頻度が少なくコスト削減につながります。

※1 社団法人 日本電球工業会|HIDランプガイドブック

※2 一般社団法人 日本照明工業会|高品質照明用LED光源の性能要求指針

 

【メリット③】瞬時に点灯する

蛍光灯や白熱電球の場合、スイッチを入れても全灯するまでに時間がかかります。LEDはスイッチのON/OFFの切り替えが早く、瞬時に点灯するのが特徴です。頻繁に点灯・消灯を繰り返しても消耗が少ないのもメリットといえるでしょう。

 

安定器はそのままで良い?LED照明への切り替え方法

LEDの取り付け工事

水銀灯は電流を一定にして点灯させるために安定器を使用しています。水銀灯の安定器はLEDに対応していないため、安定器を取り外す工事が必要です。ただし水銀灯の種類によっては、工事が必要ないケースがあります。

 

①電気工事が必要なケース

安定器を使用している場合は、LEDに切り替えるための工事が必要です。工事には、照明器具全体を交換するか、安定器を切断しランプ部分だけを交換するかの2パターンがあります。

 

②電気工事しなくても交換できるケース

主に屋外の看板照明に使われる「バラストレス水銀ランプ」という種類の水銀灯なら、工事は不要です。この水銀灯は安定器の代わりとなるバラストフィラメントを内蔵し、安定器を使用していません。

 

消費電力が大きいタイプもあるため、LEDへ交換すれば省エネ効果が期待できるでしょう。電球をLEDに交換するだけで使用でき、工事費用を抑えられます。ぜひ早めの交換をおすすめします。

 

LED照明へ切替工事をする際の注意点とポイント

工場屋内天井に設置されたLED照明

LEDには多くのメリットがありますが、設置する環境や明るさの違いなど注意点もあります。ここからは、水銀灯からLEDへ切り替える際の注意点やポイントを紹介します。

 

①暗く感じる場合がある

LEDの光はストレートに1方向を照らすため、照明範囲が狭くなります。水銀灯は360度をまんべんなく照らしてくれるため、LEDだと暗く感じるかもしれません。照射範囲が広いLEDを選んだりスポット照明を設置したりするなど、使用する場所に合わせた対策を検討しましょう。

 

②作業にあった明るさを選ぶ

工場やオフィス、商業施設など、場所や作業内容によって必要な明るさは異なります。精密な作業をする場合は1500Lx(ルクス)程度、一般的な事務作業で300Lx(ルクス)以上が一般的です。袋詰めといった、文字を読む必要のない軽作業は150Lx(ルクス)以上、出口や廊下などは100Lx(ルクス)程度と、場所や作業内容によって必要な明るさは異なります。LEDを選ぶ際には、作業内容や場所に合った明るさを確保しましょう。

 

③実績のある業者を選ぶ

工場やオフィスのLED工事を検討しているなら、切替工事の実績が豊富な業者を選びましょう。工場やオフィスを熟知した業者なら、適切なLEDの設置が可能です。さらにアフターフォローが充実しているかどうかも業者選びのポイントです。

 

④イニシャルコストを抑える工夫をする

水銀灯に比べてLEDはランニングコストが抑えられるものの、導入コストは蛍光灯の数倍かかります。さらに切替工事も必要となれば、かなりのイニシャルコストが見込まれるでしょう。LEDの導入には国や自治体の補助金が受けられる場合もあるため、自社が利用できるか確認してみるのがおすすめです。

 

LED照明への切替におすすめ!アイリスオーヤマの照明商品

工場の天井の照明

水銀灯を故障したものから順次切り替えるとコストがかさむため、まとめて交換するほうが総コストを抑えられます。またLED導入には国や自治体の補助金を使える場合があるので、自社が対象になっているか確認すると良いでしょう。

 

アイリスオーヤマでは、これまでにLED照明の導入を約22.1万件※行っています。イニシャルコストを抑えたい、用途別の照明を選びたいなど幅広い希望に対応が可能です。

 

※2023年1月時点

 

初期費用ゼロで導入できる「LEDレンタルプラン」

イニシャルコストが懸念される場合におすすめのプランです。初期費用をかけずにLEDを導入でき、5年間のリース・レンタル期間終了後は、LED削減額がそのままメリットとして出ます。

 

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幅広いラインナップの「LED」

アイリスオーヤマでは、さまざまなLED照明を揃えています。施設や店舗、屋外など設置する場所や用途、環境に合わせて適切な商品を見つけられるでしょう。全国各地にあるアイリスオーヤマのショールームでは、気になる商品を実際に体感できます。

 

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アイリスオーヤマのLED照明器具のご案内。法人向け窓口はこちら。安心・安全で省エネルギー、環境性能に優れたLED照明ECOHiLUX

 

大きな省エネ効果を実現する「LiCONEX」

アイリスオーヤマのLiCONEXは、独自のメッシュリンク通信方式を採用した無線制御システムです。オリジナル通信「メッシュリンクプロトコル」によって、高速で安定した通信状態で照明の制御が可能です。レイアウトを変更しても、パソコンやタブレットで明るさや光の色を簡単に調整できます。

 

また無線のため、照明器具の交換とベースモジュールを設置するだけで工事が完了します。時間帯や用途、状況に合わせて照明環境を変えることで、LED導入を上回る節電効果が期待できるでしょう。アイリスオーヤマのショールームでは、実際にLiCONEXの機能を体感できます。

 

〈LiCONEXの詳細はこちら〉

無線制御システムLiCONEX(ライコネックス)|法人向けLED照明|ライティング事業|法人のお客様|アイリスオーヤマ
LiCONEX(ライコネックス)はお手持ちのタブレットやスマートフォン、パソコンから照明の入切や調光ができる、アイリスオーヤマの無線制御システムです。空間の状況や用途に合わせて照明の明...

 

水銀灯からLED照明へ切り替える際、安定器はそのままにしない

 

水銀灯からLEDへの切替は、コスト削減や節電効果など大きなメリットが期待できます。切替工事にはコストがかかりますが、将来的なメリットを考えると早めに交換するのがおすすめです。LEDの導入にあたっては、政府の補助金利用や、アイリスオーヤマの商品も検討してはいかがでしょう。

 

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