国民生活センター商品テスト結果に関するご報告
独立行政法人国民生活センターによるシュレッダーの安全性テストの結果が本日発表されました。同テストの報告書中に、「乳幼児の模擬指が投入口に引き込まれ、切断されるもの」として7機種が掲載されており、うち2機種は当社の製品です。
【テスト対象機種 】
機種名 | 参考価格 | 最大 裁断枚数 |
製品サイズ 幅×奥行×高さ |
紙投入 口幅 |
投入口から 刃までの奥行 |
累計 出荷台数 |
SCA410D | 20,000円 | 10枚 | 36×24×60cm | 8mm※ | 25mm | 31千台 |
キュビオ・PE5C | 8,000円 | 5枚 | 20×35×32cm | 5mm | 35mm | 20千台 |
※SCA410D:テスト対象機は8月10日以前出荷の未改良品
国民生活センターのテスト方法についての当社見解
同センターでは、模擬指に見立てたゴム片(厚さ5㎜、長さ44㎜、幅10㎜)1本を紙に貼り付けて細断の引き込みテストを実施しています。このテスト条件は、CPSC(米国消費者製品安全協会)の報告書を参考にセンターが独自に設定したものですが、このテスト方法が製品の安全性を正しく評価するものかどうかは十分な検証が必要と考えています。
実際の事故事例では、乳幼児が細断用紙をつかんだまま複数本の指が引き込まれています。事故事例を再現し模擬指のゴム片を2枚貼付したテストを社内で実施した場合、内部への引き込みや切断は見られませんでした。
本日出された、(社)ビジネス機械情報システム産業協会・シュレッダ部会ならびに(社)全日本文具協会の連名の見解においても、「この度のテストにより得られた評価については、試験方法、技術基準への対応など妥当性について十分な検証が行われていない現状から、今回のテスト結果に基づく評価について誤解を与えかねないと危惧する」とのコメントが記載されています。
テスト製品に対する当社対応について
- SCA410D:同機は業務用として紙の細断能力を上げる目的で紙投入口を8mmとして設計しました。2006年3月に発生した事故の対応として2006年5月に投入口のサイズを8mmから3mmに変更し、2006年8月10日からは改良品が出荷されています。また、当社ホームページを通じて旧品をお使いのお客様に対する部品交換対応の告知をおこなっています。
(詳しくはこちら) - キュビオ・PE5C:同機は家庭用の製品で、電気用品安全法ならびに当社内で定めている家庭用シュレッダーの安全基準(下記)を満たしています。
今回の国民生活センターのテスト結果は安全性テスト方法の差による評価の相違であり、当社では通常使用における製品の危険性はないものと判断します。したがって商品回収や部品交換などの対応はおこないません。
[キュビオ・PE5C]の安全基準について
当該製品は電気用品安全法を満たしていることはもちろん、さらに安全性を高めるため、下記の基準に則ったシュレッダーの設計および安全性テストを実施しています。
- 投入口の幅について…玩具安全基準(ST-2002)で定めた幼児の指のサイズ(3歳未満児で直径5.6mm)が入らないこと。
- 投入口の強度について…米国の情報処理機器用規格(UL60950)で定めた力(30ニュートン:約3kg)をかけても、5.6mmの模擬指が入らないこと
今後の当社の対応について
- シュレッダー使用者に対する注意喚起の徹底 8月28日以降に出荷されている全商品について、
(詳しくはこちら)
- お子様に使用させないでください
- 安全のために使用後は電源コードを抜いてください
- と記載した警告シールを紙投入口付近に貼付しています。また、販促物でも同様の注意分を記載し、店頭でもお客様に注意を促しています。
(更新日:2006/09/15)