移動できるエアコンはここまで進化!最新モデル「IPP-2226SV-W」を家電ライターがレビュー

移動できるエアコンはここまで進化!最新モデル「IPP-2226SV-W」を家電ライターがレビュー

2026年の夏は、気象庁によると日本全国で猛暑日級の暑さが続くという長期予報が出ています。いまや夏場のエアコンは、健康を守るための必需品です。しかし、部屋によってはルームエアコンを設置できない場合があります。そんなときに活躍するのが、工事不要で使えるポータブルクーラーです。窓やドアのすき間から熱を排出することで、手軽に部屋を冷やせます。今回は実際に最新のポータブルクーラーを設置し、部屋がどのくらい冷えるのか試してみました。

移動できるエアコンはここまで進化!最新モデル「IPP-2226SV-W」を家電ライターがレビュー

コヤマタカヒロ

デジタル&家電ライター。家電総合研究所「カデスタ」主宰。大学在学中よりファッション・カルチャー誌で執筆を始め、その後はPCやデジタルガジェット分野を中心に活動。2005年頃から白物家電にも領域を広げ、現在は家電やデジタルガジェットをテーマに、雑誌やWebなど幅広い媒体で執筆している。記事執筆のほか、監修や企画協力などにも携わる。

ポータブルクーラーとは? エアコンとの違い

アイリスオーヤマのポータブルクーラー
「賃貸で工事ができない」「キッチンだけ、書斎だけ涼しくしたい」——そんな悩みを解決できるのがポータブルクーラーです。基本的な仕組みは一般的なエアコンと同じです。室内の暖まった空気を吸い込み、内部で熱交換を行い、冷たい空気を排出します。

室外機のない一体型で本体から直接排熱するため、設置場所を固定しなくていいのがルームエアコンとの違い。熱交換によって暖まった空気はホースを通して部屋の外に排出できます。なお、「クーラー」なのでできるのは冷房、送風、ドライなどで、暖房には対応していないのもエアコンと異なる点です。

実際にポータブルクーラーを設置してみました

今回使用したのは、アイリスオーヤマの「インバーターポータブルクーラー IPP-2226SV-W」です。同社のポータブルクーラーとして初めてインバーターを搭載し、低騒音運転を実現したモデルです。

従来モデルに対してユーザーからの不満で最も多かったのが運転音だったそう。同社のアンケートでは、使用場所として寝室が約3割と最も多い一方、不満点は静音性に関する回答が最も多かったことがわかっています。IPP-2226SV-Wはまさにこの声に応えた進化モデルです。

本体サイズは幅30.0×奥行31.6×高さ70.4cmの直方体。本体正面上部に冷気の送風口があり、背面に排気口を搭載しています。操作パネルは本体上部パネルに配置しています。適用畳数は約4.5〜7畳で、冷風能力は2.0/2.2kW(50/60Hz)です。

1.排気ダクトを準備する

使い方は非常に簡単です。付属の排気ダクトを用意し、本体背面にアタッチメントとともに取り付けます。アタッチメントをクルクルと回すと排気ダクトに固定できる仕組み。ネジ止めなどは不要です。

2.窓パネルを設置する

排熱を窓から外に排出したい場合は、付属の窓パネルを使用します。約750〜1450mmの窓に設置できる窓パネルが標準付属しているので、それを窓に固定します。掃き出し窓に取り付ける場合は、別売りのロング窓パネルが必要です。

3.排気ダクトを接続して設置完了

クーラー本体と窓パネルの間を排気ダクトで接続すれば設置は完了です。本体上部の操作パネルの「運転」ボタンを押して、スタートできます。

4.ドアのすき間から排気する

排気中のポータブルクーラー
窓から外に排気できなかったり、窓パネルが取り付けられない場合は、すき間用アタッチメントを使ってドアなどから排気することができます。玄関や廊下などに排熱が溜まりますが、窓を開けるなどして換気しましょう。

強力な冷気でしっかり冷える

実際にポータブルクーラーで部屋を冷やしてみました。冷風モードでは7~30℃で設定可能。風量は弱・中・強・パワフルの4段階で設定できます。

今回は、クーラーのない6畳の部屋に設置し、24℃設定で使ってみました。運転開始直後から、勢いよく冷気が出てきました。ルーバーの角度を最適に調整して冷気を室内に広げます。
ポータブルクーラーのパネル
運転開始から約10分で、体感的にも部屋がはっきり涼しくなったと感じられました。排気ダクトと窓パネルによって排熱をしっかり室外へ逃がせるため、部屋全体を効率よく冷やせている印象です。

さらに「IPP-2226SV-W」は新たにインバーターを搭載したことで、高温環境にも対応しています。今回は室温30℃以下の環境でテストしましたが、直射日光が差し込むような部屋や気温35℃を超える猛暑日でもしっかりと部屋を冷やすことができます。

静音性が高いから寝室でも使える

実際に使ってみて驚いたのが静音性の高さです。
ポータブルクーラーは、室内機、室外機が一体化した構造のため、これまでの製品はどうしても運転音、特に排気音が気になるのが正直なところでした。
ポータブルクーラーのモード
しかし、「IPP-2226SV-W」は通常モードでも運転音がそれほど気になりません。さらに睡眠時に使いたい、「騒音セーブモード」を搭載。運転音は図書館レベルの約44dB未満なので、運転音を気にすることなく就寝できそうです。

そのほかにも便利な機能を搭載

「IPP-2226SV-W」には便利な機能を多数搭載しています。たとえば「おやすみモード」では運転開始1時間後から1℃ずつ設定温度をアップ。2時間後に2℃上げた状態で運転します。眠りはじめの涼しさと、省エネ性を両立することができます。

また、子どもが間違えて操作しないようにするため、3秒の同時長押しによる「チャイルドロック」機能も搭載。本体質量は約19.0kgと重く低重心で、簡単には倒れなくなっているため、小さいお子さんがいる家庭でも安心です。キャスターが付いているので室内を動かして使うことも可能。ただし、排気ダクトの再設置は必須です。

本体上部の操作パネルだけでなく、リモコンによる遠隔操作にも対応しています。「エコ低騒音」モードや「おやすみ」、「入切タイマー」などもサッと設定できます。
リモコンで操作
メンテナンス面では機器内部を乾燥させ、オフシーズンのニオイやカビを抑制する内部清浄機能を搭載しています。また、結露水の処理は本体内部で蒸発させるノンドレン方式を採用しており、基本的に排水は不要です。

ただし湿度が高い環境や除湿運転を行う場合、本体内部に水が溜まりやすくなることがあります。排水エラーが表示された場合、排水口または排水ホースを使って簡単に排出ができます。

ポータブルクーラーは取り付け工事ができない環境で大活躍

ポータブルクーラーで涼む女性
ポータブルクーラーは、工事が不要で簡単に設置できます。さらに「IPP-2226SV-W」はインバーター対応になったため、静音性や高温環境でも利用可能。具体的には以下のような空間で活用できます。

・エアコンを設置できない賃貸に住んでいる
・寝室で使いたいが、運転音が気になっていた
・キッチンや書斎など特定の場所だけ涼しくしたい
・ガレージ・作業部屋など高温環境で使いたい

手軽に設置でき、簡単に部屋を冷やすことが可能。また、除湿や送風運転もできるので多彩な使い方ができます。本体の設置場所と排気先が確保できれば、真夏の暑い日でもその空間を快適にできます。

なかでも「IPP-2226SV-W」は、ポータブルクーラーの弱点だった「運転音」を解決したモデルです。44dB未満の低騒音運転モードを搭載したことで、これまで使いにくかった寝室でも利用可能になりました。工事不要・移動自在というポータブルクーラー本来のメリットはそのままに、静音性と高温環境への対応力を備えています。
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