

設置はカンタン?本当に涼しい?ポータブルクーラーを実際に使ってレビュー!
公開日:2025.05.21
最終更新日:2025.05.21
年々厳しくなる夏の暑さ。地球温暖化の影響により今年も多くの地域で高温が予想されています。熱中症のリスクも増加し、重症化すると命に関わることも。クーラーを設置して部屋の気温を下げるのが最善の回避策ですが、工事ができない賃貸マンションや、設置費用の面で諦めている方もいるのでは?そこで、リーズナブルかつ工事不要で設置できるポータブルクーラーを紹介します。設置はカンタン?本当に冷える?実際に使ってみてレビューします。
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キャンプ&家電大好きライター 澄田 直子
家電をはじめ、アウトドアアイテムなど細々としたギアが好き。WEBや雑誌でアウトドアギアを中心に執筆。
ポータブルクーラーってどんなもの?

通常のエアコンは、室内の空気を吸い込み、内部で冷却して冷たい空気を部屋に送り出します。同時に、取り除かれた熱は室外機に送られて屋外に排出されます。暖房時はこの仕組みが逆になり、外気から取り込んだ熱を室内に送り込む構造です。このようにエアコンは、冷暖房をスイッチ一つで切り替えられるよう、室内機と室外機が分かれた設計になっています。
一方、ポータブルクーラーは、室内機と室外機が一体化しているのが特徴です。室外機が不要なため、自由に設置できる点が大きな魅力です。
一方、ポータブルクーラーは、室内機と室外機が一体化しているのが特徴です。室外機が不要なため、自由に設置できる点が大きな魅力です。
実際にポータブルクーラーを設置してみよう
今回使用するのは、リニューアルしたアイリスオーヤマのポータブルクーラー2.8kwモデル(IPP-2825U)。7~10畳の部屋の冷却能力を持ち、従来品と同じ性能ながら、ひとまわりコンパクトなサイズになりました。

サイズは高さ69.9㎝、幅31.5㎝、奥行き31.3㎝。シンプルなデザインなので部屋の一角に置いても圧迫感がありません。さっそく設置してみましょう。今回はベランダの窓に設置したかったので、ロング窓パネルを使用しました。
1. 雨よけカバーを取り付ける
まず、室外側のダクト出口に雨よけカバーを取り付けます。ネジや工具は不要で、カチッとはめ込むだけでOK。屋外での使用でも雨の侵入を防げます。
2. シャッターを取り付ける
雨よけカバーの上に、スライド式のシャッターを取り付けます。これで使用しないときもダクトを閉じて、虫や外気の侵入を防げます。
3. 排気ダクトを取り付ける

本体側の排気口に、付属の排気ダクトをくるくると回しながら取り付けます。

ダクトエンドを本体に差し込みます。こちらも工具不要で、しっかり差し込めば完了です。

4. 使用する窓パネルを選ぶ

排気される熱い空気は外へ逃がす必要があります。窓に専用のパネルを設置し、そこから排気するのが基本的な方法です。アイリスオーヤマのポータブルクーラーには、75~145㎝までに対応する窓パネルが付属しています。窓の高さに応じて、付属の標準パネル(75〜145cm)か、別売りのロング窓パネル(143〜200cm)を選びます。今回は窓の大きさに応じて、ロング窓パネルを使用しました。
5. 窓パネルを窓枠に設置する

ロング窓パネルを窓のレールに合わせて差し込み、左右のネジで固定します。パネルは上下に伸縮可能で、窓のサイズにぴったり合わせて設置できます。
6. 隙間シールを貼る(ロングパネルの場合)
窓パネルの設置によりできた隙間に、付属の隙間シールを貼ります。虫の侵入や外気の逆流を防ぎ、冷房効率がアップします。
7. 窓を閉める
窓パネルとシールがきちんと設置できたら、窓をしっかり閉めます。
8. 排気ダクトを窓パネルに接続する

排気ダクトのもう一方を、窓パネルにある丸い排気口に差し込みます。しっかりとはめることで、熱い空気を外に排出できるようになります。
9. 補助鍵を取り付ける
窓の防犯対策として、付属の補助鍵を取り付けることで、夜間なども安心して使用できます。
初めてでしたが、開封から設置完了まで30分もかからずに作業が終わりました。
ポータブルクーラーの窓パネルの取付方は、こちらの動画でも詳しく説明しているので、参考に。
初めてでしたが、開封から設置完了まで30分もかからずに作業が終わりました。
ポータブルクーラーの窓パネルの取付方は、こちらの動画でも詳しく説明しているので、参考に。
ポータブルクーラーの使い勝手をチェック!

では、さっそく使用感を見ていきましょう。冷風モードは7~30℃に設定でき、しっかりと冷たい風が出てきます。キッチンや子ども部屋、ガレージなど熱がこもりがちな場所で活躍しそうです。
また、送風モードや除湿モードも搭載。梅雨の時期のジメジメした空気を快適にしてくれるのが嬉しいポイントです。
また、送風モードや除湿モードも搭載。梅雨の時期のジメジメした空気を快適にしてくれるのが嬉しいポイントです。
さて、気になるのが排水です。室外機のあたりが濡れているのを見たことがありませんか?これは空気を冷やす過程で取り除かれた湿気が水となり、室外へ排出されたもの。ポータブルクーラーはその結露水(ドレン水)を外に排出せず、内部で蒸発させて処理するノンドレン方式を採用しているため、通常の運転ならば排水が不要です。これは便利!
ただし、湿度が高い梅雨時などには内部に水がたまり、排水が必要になることがあります。その際はエラー表示が出るので、本体のゴム栓から排水するか、排水ホースを取り付けて処理します。
ただし、湿度が高い梅雨時などには内部に水がたまり、排水が必要になることがあります。その際はエラー表示が出るので、本体のゴム栓から排水するか、排水ホースを取り付けて処理します。

その他の便利機能
誤作動を防止する「チャイルドロック」や、睡眠中に快適な温度に自動調整する「おやすみモード」、内部を乾燥させカビやニオイを抑える「内部清浄機能」、24時間スケジュールに合わせて設定できるオン・オフタイマーなど、便利な機能も搭載されています。リモコンが付属しているので遠くからでも操作ができて便利です。

窓パネルはメッシュ式なので、排気ダクトから虫が入ってくることがないのも使ってみて気がついた嬉しいポイントです。

キャスター付きで移動がラクなので、使いたい部屋に移動できるのも便利。ちなみに排気ダクトの長さは最大で155㎝。それ以上のところに移動する場合は、窓パネルを設置しなおす必要があります。
防犯面については、付属の補助鍵を付けることで窓に簡易的な鍵を取り付けることはできますが、外出時などは窓パネルを外し、窓を閉めて鍵をかけるのが安心です。
防犯面については、付属の補助鍵を付けることで窓に簡易的な鍵を取り付けることはできますが、外出時などは窓パネルを外し、窓を閉めて鍵をかけるのが安心です。
ポータブルクーラーのメリット
実際に使ってみて感じたのは、
・設置がとてもカンタン
・しっかりと冷える
ということ。
工事不要なので、これまで諦めていた場所にも設置できるのがメリットです。さらに、ロング窓パネルを合わせても10万円以下というコスパの良さも魅力的。
ポータブルクーラーを購入する際に気をつけたいのは、排気ダクトの設置場所が確保できるかどうか。熱をしっかり屋外に排出できないと、冷却効果が十分に発揮されません。この点にさえ注意すれば、手軽に部屋を冷やせる最強のアイテム!この夏の猛暑も快適に乗り切れそうです。
・設置がとてもカンタン
・しっかりと冷える
ということ。
工事不要なので、これまで諦めていた場所にも設置できるのがメリットです。さらに、ロング窓パネルを合わせても10万円以下というコスパの良さも魅力的。
ポータブルクーラーを購入する際に気をつけたいのは、排気ダクトの設置場所が確保できるかどうか。熱をしっかり屋外に排出できないと、冷却効果が十分に発揮されません。この点にさえ注意すれば、手軽に部屋を冷やせる最強のアイテム!この夏の猛暑も快適に乗り切れそうです。