近年、デジタル化が急速に進み、業務効率化を図るために便利なツールの活用が増えています。なかでもデジタルホワイトボードは教育やビジネスなどさまざまなシーンで使える便利なアイテムとして注目を集めています。
本記事ではデジタルホワイトボードの概要やメリット、選び方のポイントを解説しますので、導入を考えている担当者の方は参考にしてください。
デジタルホワイトボードとは?
デジタルホワイトボードは、電子ペンや指で書き込めるデジタル仕様のホワイトボードです。電子黒板やインタラクティブホワイトボード、電子ホワイトボードとも呼ばれます。
主な機能は次の3つに分けられます。
- 書き込み機能:ボードに直接書き込む
- 表示機能:資料やデータをボードに表示する
- 共有機能:ボードの情報を共有する
デジタルホワイトボードは、カメラやマイク機能を備えており、ビデオ会議を通じた遠隔地への共有も容易です。従来のホワイトボードにはない利便性があり、円滑な会議やプレゼンテーションに貢献します。
企業がデジタルホワイトボードを導入するメリット
企業がデジタルホワイトボードを導入するメリットを紹介します。
■会議の活発化が期待できる
デジタルホワイトボードは、一つの画面を参加者全員で共有できるのが特徴です。
参加者は手元の資料を見なくてよいため、集中力が途切れず、より活発な会議が期待できます。
また、参加者が持つ端末からデジタルホワイトボードに書き込んだり、遠隔地から共有したりすることが可能です。このような集中しやすい環境により、会議参加者の理解が深まる効果も期待されます。
■異なる端末でも画面を共有できる
デジタルホワイトボードはさまざまな端末とリンク可能であり、個々のパソコンやタブレット、スマートフォンなどと画面を共有できます。
たとえば、参加者が自分のパソコンに保存した資料をデジタルホワイトボードに映し出し、全員で同じ画面を見ながら会議を行うことも可能です。
また、外部アプリ(ZOOMなど)を使えば、外出先からでも会議に参加できます。
■認識のズレを防止できる
デジタルホワイトボードには、文字やイラストを描く、画像や文字を拡大する、色を変えるなど多彩な機能が備わっています。
これらの機能を活用すれば、さまざまな情報を効率的に伝えることが可能です。リアルタイムで会議内容をまとめられるため、認識のズレが生じにくくなるでしょう。
■消耗品のコストカットが実現できる
デジタルホワイトボードの導入によって、従来のホワイトボードで必要だった消耗品が不要になります。
たとえば従来型のホワイトボードではマーカーが必要でしたが、デジタルホワイトボードでは電子ペンで多彩な機能を使うことが可能です。また、削除もワンタッチでできるため、イレーザーの手入れや交換も必要ありません。
さらに、デジタルホワイトボードでは本体や端末間で資料を共有できるため、紙媒体の資料を減らすことができます。その結果、印刷やコピー用紙、インク代などの経費削減を期待できます。
【タイプ別】デジタルホワイトボードの選び方
デジタルホワイトボードには3つのタイプがあり、設置する場所の状況や用途によって適切なタイプが異なります。
ここからはデジタルホワイトボードの3つのタイプをご紹介します。
■タッチディスプレイタイプ
タッチディスプレイタイプは、指で直接画面を操作できるタイプです。液晶画面にタッチ機能が組み込まれており、スマートフォンやタブレットと同様の感覚で使用できます。設置も比較的簡単です。
また、液晶画面が明るく、鮮明なイメージを共有できます。寿命が長く、経年劣化による交換の頻度が少ないのもメリットです。
ただし、画面が小さい製品が多いため、会議室の広さや参加人数を考慮して、画面サイズに注目する必要があります。
「直感的にホワイトボードを使いたい」「さまざまな情報を鮮明に映し出したい」「小規模・中規模での会議に使いたい」といった場合におすすめです。
■プロジェクタータイプ
プロジェクタータイプのデジタルホワイトボードは、スクリーンや壁にデータや映像を投影して表示できるタイプです。黒板やホワイトボードにも投影できるため、レイアウトを変更したり大きな機材を設置したりする必要がありません。
また、プロジェクタータイプはディスプレイタイプより表示できる画面サイズが大きいことも強みで、大人数の会議に対応しやすいです。
ただし、投影する機器の性質と表示画面の拡大によって画質が劣る、パソコンなど端末と接続して使用するため準備に手間がかかるといったデメリットがあります。
「大規模な会議室での使用を予定している」「会議への参加人数が多い(25人以上など)」「大画面に映し出したい」といった場合におすすめです。
■ユニットタイプ
ユニットタイプのデジタルホワイトボードは、既存のデジタルテレビやモニター、プロジェクターの上部に取り付けるだけで、デジタルホワイトボードとして活用できます。
新たなディスプレイを導入する必要がないため、設置や初期費用を削減できるのがメリットです。既存のホワイトボードをそのまま使いつつ、デジタル機能も利用したい場合に適しています。
ただし、既存機器との互換性に関しては注意が必要です。また、デジタルホワイトボード専用の製品と比較すると、書き心地がやや劣ることがあります。
「既存のホワイトボードを使用したい」「導入コストを抑えたい」「レイアウトに制約がある」といった場合におすすめの方法です。
【重視したい機能別】デジタルホワイトボードの選び方
デジタルホワイトボードには、製品ごとに異なる特長や機能があります。そのため、使用目的や重要視する機能に応じて製品を選ぶことがおすすめです。
次に、重視したい機能に基づいたデジタルホワイトボードの選び方をご紹介します。
■ホワイトボード機能を重視する場合
テキストや図形を書き込む際の書き心地を重視するのがおすすめです。
書き込みの感度や反応が悪いと、会議やプレゼンテーションの進行が滞る可能性があります。
書き込んだ文字が遅延なく表示され、スムーズに書き進められる製品を選びましょう。導入前に実際に試せる製品を選ぶと安心です。
■Web会議機能を重視する場合
Web会議を頻繁に行う場合は、カメラやマイク機能に特化したデジタルホワイトボードがおすすめです。
Web会議を見越した性能のデジタルホワイトボードなら、別途マイクやカメラを購入・設置する必要がなく、Web会議に適した機能を備えています。製品のなかには、高性能な4Kカメラや発言者を自動的にクローズアップする機能が搭載されているものもあります。
会議室の人数が多い場合や雑音の問題がある場合は、「ノイズキャンセリング機能」がある製品を検討しましょう。音質にこだわることで、遠隔会議でも快適なコミュニケーションが可能です。
当社のAIインタラクティブボードは、AI自動ノイズキャンセリングを搭載しています。雑音を遮断し、集音範囲内の声のみを拾うため、快適なオンライン会議を実現できます。
<AIインタラクティブボードの詳細はこちら>
■プロジェクター機能を重視する場合
資料や制作物を大画面で共有したい場合は、プロジェクター機能を重視しましょう。
拡大や縮小機能を活用すれば、細部まで細かく確認できます。また、彩度や画質もしっかりと確認しておきましょう。
【その他】デジタルホワイトボードの選び方
デジタルホワイトボードを選ぶ際は、そのほかにも注目したいポイントがあります。次は搭載OS・画面サイズ・操作性についても見ていきましょう。
■搭載OS
デジタルホワイトボードは、パソコンやスマートフォンと同じように特定のオペレーティングシステム(OS)を搭載しています。OSによって、利用可能なアプリや機能が決まるため、導入前に搭載されたOSを確認することが重要です。
デジタルホワイトボードに搭載されるOSとしては、Android OSやWindows OSが多く採用されています。
また、Web会議などで使用されるアプリも、OSによって互換性に違いがあるケースもあります。使用したいアプリとデジタルホワイトボードのOSの互換性を確認することが重要です。
■画面サイズ
適切なサイズを選ぶには、設置する部屋の広さや会議に参加する人数を考慮することが重要です。適切なサイズを選ぶことで、参加者が画面を見やすく、情報をスムーズに受け取りやすくなります。
画面サイズ別の推奨人数の指標は次のとおりです。
- 小規模会議室(約5~6人)・・・55型
- 中規模会議室(約10~25人)・・・65型
- 大規模会議室(約30人以上)・・・75型以上
■操作性
デジタルホワイトボードを選ぶ際は、操作性にも注目してみましょう。
操作が複雑だと効率的に活用できない可能性があります。基本的な操作から高度な機能までをスムーズに扱えるか、製品の設計を確認することが大切です。
実際に製品を使って操作性を確かめられるトライアル期間を提供している製品もあります。
おすすめのデジタルホワイトボード
当社の「AIインタラクティブホワイトボード」は、カメラやスピーカー、マイクを内蔵したデジタルホワイトボードです。
AI自動ノイズキャンセリングで雑音を遮断し、快適なオンライン会議を実現できます。
さらに、PROモデルでは、内蔵の12マイクアレイとカメラで声の位置を特定し、自動で発言者をクローズアップするため、発言者が一目でわかり、より臨場感のある会議が行えます。
従来のデジタルホワイトボードに比べて遅延が少なく、まるで手書きしているようななめらかな書き心地が魅力です。
全国のアイリスオーヤマ営業所で、実際に触ってお試しいただけるほか、レンタルも可能です。ぜひご検討ください。
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■導入事例
導入事例をご紹介します。
株式会社BBS金明 様
施工時期 | 2023年 | |
導入商品 | AIインタラクティブホワイトボード PRO86型 | |
用途 | 会議室 | |
規模 | 中・大会議室(10人~) |
※参考:https://www.irisohyama.co.jp/b2b/eizou/case-studies/detail/?id=20
日本NCRサービス株式会社 様
施工時期 | 2022年 | |
導入商品 | AIインタラクティブホワイトボード PRO86型 | |
用途 | 会議室 | |
規模 | 中・大会議室(10人~) |
※参考:https://www.irisohyama.co.jp/b2b/eizou/case-studies/detail/?id=6
矢野金属株式会社 様
施工時期 | 2023年 | |
導入商品 | AIインタラクティブホワイトボード PRO86型 | |
用途 | 会議室 | |
規模 | 中・大会議室(10人~) |
※参考:https://www.irisohyama.co.jp/b2b/eizou/case-studies/detail/?id=3
学校法人 朴沢学園 仙台大学附属明成高等学校 様
施工時期 | 2023年 | |
導入商品 | AIインタラクティブホワイトボード PRO65型 | |
用途 | 教室 | |
規模 | 小・中学校教室(20~30人) |
※参考:https://www.irisohyama.co.jp/b2b/eizou/case-studies/detail/?id=7
デジタルホワイトボードで会議を活性化させよう
デジタルホワイトボードは従来のアナログ型ではできない効果的な筆記や、さまざまな素材を活用して会議が行えるのが魅力です。より明瞭な文章やイメージを共有しつつ、参加者が参加しやすい相互性を持たせることもできます。導入をすれば、会議の活発化に大いに貢献することが期待できるでしょう。
また、デジタルホワイトボードは遠隔とのWeb会議をよくしている企業には、特におすすめです。デジタルな会議内容をリアルタイムで共有しつつ進めることができるため、遠い場所との会議もスムーズにします。
ぜひご検討中の企業の方はご紹介した選び方を参考に、社内のニーズや設置場所を確認しぴったりなデジタルホワイトボードを選んでください。