アイリスオーヤマの掲げる企業理念「ユーザーイン発想」は、生活者視点のモノづくりです。しかし、その対象は新商品開発だけではありません。私たちは、さまざまな環境問題・社会問題を解決し、生活者が安心して暮らせる社会への道筋を見据えています。「ユーザーイン発想」をベースに企業活動を続けることが、将来的に地球と社会全体への貢献になると考えています。いま、地球・社会全体を見ても「環境問題」「災害問題」「人権問題」など多くの問題が存在し、企業が果たす社会的責任の重要性は高まっています。小さな町工場から始まった私たちアイリスオーヤマの物語。現在、その町工場は国内のみならず海外へ展開するグローバル企業へと成長しました。しかし、時代が変わっても引き継がれてきたのは「ユーザイン発想」です。今後も全従業員がこの理念を心に置き、変化する社会に柔軟に対応しながら、課題解決に取り組んでいきます。

　現在、私たちは世界的な取り組みであるSDGsの定める17の目標の中から、当社と関係の深い「地球」「地域」「製品」「人」の項目から取り組んでまいります。例えば、新型コロナウイルス感染症への対応として、中国の大連工場と蘇州工場の2拠点において、24時間フル稼働でマスクを生産し、7月からマスクの国内生産を開始するなど、市中で入手が困難なマスクの安定供給体制を構築しています、また、AIサーマルカメラでは施設内感染や集団感染のリスクを低減する設備の充実を推進するなど「安全で安心な社会づくり」という大きなテーマが、当社の新たな道標となっています。

　本社を置く東北・宮城から、地球と社会全体へどこまで貢献ができるのか。SDGsの目標達成に向けた私たちの挑戦に、多大なるご理解とご支援をお願いいたします