有限会社うしちゃんファームとの取り組み パックごはんを飼料に!
アイリスグループは、SDGs認定企業の「農業生産法人 有限会社うしちゃんファーム」(本社:宮城県石巻市、取締役会長:佐藤 賀一)と手を取り、本来廃棄してしまうアイリスのパックごはんを飼料化させる取り組みを始めました。
アイリスグループの精米事業への取り組み

東日本大震災の被害を受けた東北の農家の皆様の支援として、2013年に精米事業に参入しました。契約農家からお米を直接、全量買い取ることで安定した農業経営と適正な利益の支援をしています。
買い取ったお米は、自社工場で精米し、小分けの生鮮米やパックごはんに加工して全国で販売しています。
また、当社独自の「低温製法」を採用し、工場全体を15℃以下の低温に保ち、精米から袋詰めまでを行います。低温にすることでお米の鮮度の低下を防ぎ、お米本来のおいしさを保ち「かんたん・便利・おいしい」を実現しています。

有限会社うしちゃんファームの取り組み
うしちゃんファームは、1970年創業の農畜産業を行う企業で、主に黒毛和牛の肥育事業・販売等を行っています。
SDGsにも熱心に活動しており、食品メーカーと協力することで本来廃棄してしまう食品や有機物を飼料化、堆肥化させることで地球に還元させる取り組みをしています。
この取り組みでは、アイリスグループから出荷期限切れのパックごはんをご提供します。
他の材料と一緒に混ぜ合わせ加工することで、うしちゃんファームが飼育している牛たちのの飼料として活用されます。
ごはんが飼料に入ることで、牛たちの食いつきがよくなり、お肉の質が向上します。
精米事業を行う食品メーカーとして、うしちゃんファームに食品を提供することで、サスティナブルな社会の実現に少しでも貢献できればと思います。


パックごはん飼料化の流れ
①回収
出荷期限が切れてしまったり、フィルム部分の接着不良などで廃棄してしまうパックごはんを回収し、ごはんとパック・フィルムを分別します。


↑ごはんは岩手県一関市の飼料加工場に運び、飼料化します。

↑廃棄するパック・フィルム部分は粉砕し、北海道の火力発電所の燃料となります。
②材料の混合・発酵
飼料加工場に運ばれたごはんは、牛たちがおいしく食べられるようにほかの材料と混合した後、2週間~3週間ほど発酵させて飼料化します。


↑他社から提供されたアイスのコーン、おから


↑2~3週間発酵させます(画像右:発酵飼料)
③給餌
飼料が完成!いよいよ牛たちに給餌されます。発酵飼料は牛たちに大人気です。


2022年では廃棄予定のパックご飯のうち約55%、2023年には約60%を活用することを目指しています。
アイリスグループは引き続き、SDGs達成を目指して積極的に取り組んでまいります。