東日本大震災から10年を迎えて
2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年を迎えるに当たり、謹んで追悼の言葉を申し上げます。この震災により多くの尊い命が失われ、未だ行方不明の方々がおりますことは哀惜の念に堪えないことであり、心から哀悼の意を表します。
震災発生当時、宮城県仙台市に本社を置く当社も、本社はもとより本部機能を置く角田I.T.P.(宮城県角田市)など各所で被災しました。本部機能や工場復旧を急ぐ一方、生活必需品を数多く取り扱うメーカーとして必要物資を被災地に届けました。
また、震災後は社業を通じて社会貢献する「ジャパンソリューション」として、LED事業、精米事業、家電事業に取り組み、現在はアイリスオーヤマの主力事業に成長しています。
しかしながら、いまだに震災被災地や原発事故被災地には「復興」という意味での多くの課題が残っています。身をもって震災を経験した企業として、日本の農業が抱える課題(農業者の高齢化と減少、担い手の不足、耕作放棄地の増加など)を解決するため、精米事業を通じた農業発展と福島沿岸地域での耕作面積100haを目指し福島での農業再生を支援します。また、アイリスプロダクト南相馬工場の新設による産業の回復による人材雇用への貢献や自然災害に備えた飲料水事業を通じて地域ごとに異なる課題に対して真摯に向き合い、将来にわたり課題解決に寄与し続けます。
最後になりましたが、改めて東日本大震災により犠牲となられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに御遺族の皆様方にお悔やみを申し上げ、追悼の言葉といたします。
アイリスオーヤマ株式会社
代表取締役社長 大山晃弘
(更新日:2021年03月11日)