若者世代の育成
宮城県仙台市では、東日本大震災の被災地復興支援プロジェクト「カタールフレンド基金※1」による助成と協賛企業による「仙台子ども体験プラザ」を運営しています。
仙台市では、仙台版キャリア教育「仙台自分づくり教育」を学校教育の重点の一つとしており、この施設では、子供たちが未来を切り開く力を育むと同時に社会と経済の仕組みを学習することを目的として、
小学校5・6年生と中学生を対象に二つの体験型経済教育プログラムを実施しています。小学生のプログラムは、地元で知名度の高い企業を中心に八社の協賛で設置された企業店舗のブースの集まるフロアを“街”と見立て、その中で各企業の店舗運営の体験を通じて、経済や社会の仕組みを学ぶことができます。このブースにかかる設営費用/体験就労で得た給料で購入できる食品や文具などの商品の提供/ボランティアの派遣は、参加企業の有志により賄われています。
当社は、市内の小学生向けのプログラム運営に寄与しており、ブース設置に関わる費用のほか、体験で使用される米の提供、サポートスタッフの派遣を行っています。リアルな経営体験(販売・発注・外勤など)を通じて、お金や社会の仕組みを学べるほか、責任感・リーダーシップ・コミュニケーション力の重要性に触れることができます。当社は、このプログラムへの参加を続けることにより若者世代の育成と地域発展に貢献すると考えています。


これまでのプログラム体験児童数及び実施校数
実施年度 | 実施校数 | 参加児童数 | 参加ボランティア数 |
---|---|---|---|
H26年度 | 41校 | 2,780人 | 594人 |
H27年度 | 122校 | 8,507人 | 1,672人 |
H28年度 | 120校 | 8,162人 | 1,738人 |
H29年度 | 114校 | 7,991人 | 1,650人 |
H30年度 | 121校 | 8,602人 | 1,870人 |
R元年度 | 119校 | 8,546人 | 1,663人 |
累計 | 44,588人 | 9,187人 |
※:R2年度以降の開催は、新型コロナウイルス流行により未定となっております。
プログラムについて
- 内容
- ブースに再現された店舗・事業所で働く体験等を通じて、社会と自分との関わり、経済の仕組み、お金とは何か、仕事とは何かなどを学びます。
- 対象
- 市内の小学校5、6年生(一部実施していない学校もございます。)
- 全授業時数
- 15時間(事前8時間、「仙台子ども体験プラザ」6時間、事後1時間)
-
「カタールフレンド基金」
カタールフレンド基金は、2012年1月に設立された、東日本大震災の被災地復興を支援するカタール国の基金。復興が本格化する2012年1月から2014年12月までの3年間にわたり、「子どもたちの教育」「健康」「水産業」の3分野を支援するプロジェクトを対象に、総額で約80億円の資金の助成を行うもの。復興支援の第一弾として、宮城県女川町・女川魚市場買受人協同組合の水産加工施設整備事業に20億円の支援を決定(2012年4月)。その後、支援対象事業の公募に、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本が代表提案者、仙台市及びいわき市が共同提案者として応募し、2012年11月に「スチューデントシティ、ファイナンスパーク」事業が採択された。いわき市では、2014年5月、「いわき市体験型経済教育施設」としてオープンしている。