法人事業の基盤を拡大 スポーツ施設事業に本格参入
当社は、法人事業の基盤拡大を図るためスポーツ施設市場に本格参入します。スポーツ向け人工芝やスタジアムチェア、LEDサイネージ(看板)などを中心に初年度30億円の販売を目指します。
当社は、2010年より法人向けLED照明事業に参入し、新商品開発力とメーカーベンダー(製造業と卸業の融合形態)による広範囲の販売ネットワークを活用して国内シェアを獲得してきました。昨年には、LED照明を通じて開拓した建築現場に対する建築内装資材の製造・販売など、事業領域の拡大に積極的に取り組んでいます。
今回本格参入するスポーツ施設市場は、ラグビーワールドカップ2019日本大会、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会といった世界規模のイベント開催を契機とした、スポーツを通じた経済活性化への取り組みが進み、スポーツを核とした周辺産業との融合など、新たな市場の創出が期待されています。その一方で施設の老朽化や未整備が課題になっており、企業の新規参入が進まない等の懸念を指摘する声もあります。
このような環境を踏まえ、これまではLED照明を中心にスポーツ施設の照明の課題解決に取り組んできましたが、本格参入を機にスポーツ施設向けの製品ラインナップを強化し、当社グループ会社の総合力を活かした「ワンストップソリューション」でスポーツ施設における商流の簡素化とシナジー効果の最大化を図ります。
■スポーツ施設事業 概要
- 設立
- :2019年4月
- 事業計画
- :30億円(初年度)
- 製品ラインナップ
- :人工芝(競技場向け、多目的グランド向け、ゴルフ練習場向け)
LED照明(スタジアム・アリーナ向け、LEDサイネージ)
内装設備(スタジアムチェア、各種施設用家具)
当社は、地域のスポーツ文化振興を通じて、地元宮城県を中心に東北を元気にしたいという想いから、メインスポンサーとして「ベガルタ仙台」、「東北楽天ゴールデンイーグルス」を応援しています。今回、新規参入するスポーツ施設事業を通じて、日本のスポーツ産業の活性化に貢献するとともに法人事業の基盤拡大を図ります。
<人工芝>
グループ会社のアイリスソーコー株式会社(本社:仙台市)は人工芝のゴルフ練習用マットで国内トップシェアを占め、大分県の工場で人工芝を製造しています。このたび、サッカー場や野球、テニスコート向けなどのラインアップを拡充することで、さまざまな種目と施設に対応します。また、当社は地盤工事以外の整備事業全般を担い、完成後の補修メンテナンスも請け負います。
<LED照明>
当社の強みである高効率という付加価値を追求したスタジアムやアリーナ向けのLED照明に加えて、景観演出用LED照明、LEDサイネージの提案を強化することで、効果的な演出とプロモーションを展開します。特にスタジアム照明については、高効率のLED照明を採用することにより、既存照明と比べて電気代を約7割削減※することができます。また、電圧も低いため自家発電の電源で点灯可能になり、インフラ工場などの初期投資額も大幅に抑えることができます。
<内装設備>
当社の商品開発の特長である「消費者視点(ユーザーイン)」の発想で、競技環境や施設環境の快適な空間づくりを提案します。特にスタジアムチェアについては、当社の強みとなるブロー成型技術のノウハウを活かすことで、コスト削減だけでなく、快適性と機能性を実現しています。
※ 一般的な水銀灯の投光器(1000W)とLED投光器HW-Fとの比較
(更新日:2019/03/25)