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アイリス物語

アイリスオーヤマは、プラスチック製品の下請け町工場「大山ブロー工業所」として創業しました。
「アイリス物語」では、現在に至るまでのアイリスグループの歴史を連載でお届けします。

第三十五話海外工場でも現地生産・現地販売

1992年、日本で大ヒットしたクリア収納ケースの現地生産・販売を目的として、アメリカにIRIS USAを設立しました。以来、ウィスコンシン工場とテキサス工場の2拠点で収納用品やペット用品を製造し、アメリカ、カナダ、メキシコなどへ出荷してきました。
 また、日本の商品を現地の文化やニーズに合わせてアレンジした商品も数多く展開し、アメリカ独自の商品として広く受け入れられました。さらに、インターネット通販事業も好調で、自社サイトのほか、大手EC事業者向けにも出荷を行っています。

クリア収納ケース、猫トイレ
クリア収納ケース、猫トイレ

IRIS USAはその後も順調に成長を続け、2016年にはアメリカで3工場目となるアリゾナ工場を竣工しました。
 アリゾナ工場は、フェニックス市に隣接するサプライズ市に位置しています。フェニックス市周辺は半導体関連産業の集積地として発展しており、優秀な人材を求めて多くの企業が進出しています。また、西海岸市場への物流拠点としても重要な地域であり、大手小売業の物流センターも数多く立地しています。
 アリゾナ工場の稼働により、アメリカ国内の物流ネットワークはさらに強化されました。加えて、日本や中国から輸出された貨物が到着するロングビーチ港にも近く、物流面での利便性が高いことも、この地への進出を決めた大きな理由の一つです。さらに、アリゾナ工場の稼働開始に伴い、家電製品や調理器具など取扱商品の幅も大きく広がりました。日本で高い評価を得た便利な商品を、より多くの北米エリアのお客様へ届けることができるようになり、まさにユーザーインの発想に基づく海外展開の拡大に繋がっています。

アリゾナ工場の竣工と同時期には、中国・広東省広州市に中国8工場目となる広州工場も竣工しました。
 広州市近郊は、中国国内でもEC市場が特に発展している地域です。広州工場の稼働により、中国でEC事業を展開する大連アイリスオーヤマ発展との連携が強化され、物流コストの削減や受注から納品までのリードタイム短縮が可能となりました。これにより、EC事業をより効率的に支える体制が整いました。
 また、2011年に江蘇省で竣工した蘇州工場と合わせ、中国国内向け商品の現地生産・現地販売体制が強化され、商品供給ネットワークはさらに強くなりました。中国国内の流通環境やライフスタイルの変化に迅速に対応することで、中国のお客様からも高い支持を得られるブランドを目指し、事業拡大に取り組んでいます。
 アイリスオーヤマは、これからも各国・地域のニーズに合わせた現地生産・現地販売を推進し、グローバル市場でのさらなる成長を目指しています。

アリゾナ工場、広州工場
アリゾナ工場、広州工場

(第三十六話に続く)