こたつの電気代は本当に安い？他の暖房器具との比較と節約のコツ

公開日：2025.12.08

最終更新日：2025.12.08

こたつは他の暖房器具と比べて電気代が安く、気兼ねなく使えるのが魅力です。使い方次第で、さらに効率よく暖を取ることも可能です。こたつの電気代の目安や他の暖房器具との比較、節電のコツを詳しく解説します。

INDEX

＋1 Day 編集部

理想の暮らしをさがす、つくる。
“ちょっといい”生活のヒントが見つかるライフスタイルマガジン
家電好きなメンバーを中心に、DIY やアウトドア、ペット関連など、衣食住にまつわる理想の暮らしにちょっと近づくアイデアや商品情報が詰まったコンテンツをお届けします！

【種類別】こたつの電気代の目安は？

一般的なこたつに使われるヒーターは主に3種類あり、電気代が異なります。それぞれ電気代や暖まり方に特徴があります。

こたつのヒーターの種類

こたつには、一般的に以下の3種類のヒーターが使われています。

■石英管ヒーター
古くから使われる定番の熱源です。遠赤外線によりじんわりと体を温めます。内部全体が暖まるまで時間がかかる場合があります。

■ハロゲンヒーター
ハロゲンランプで熱を発生させます。即暖性に優れていますが、電気代がかさみやすい傾向です。

■フラットカーボンヒーター
薄いカーボンフィルムで熱を発生させ、内部を効率よく均一に暖めます。足の出し入れがしやすいのが特徴です。消費電力は少ないものの、本体価格が高めの傾向があります。

こたつの1時間あたり電気代目安

家電の電気代は、以下の計算式で求められます。
電気代（円） = 消費電力 (W) ÷ 1,000 × 使用時間（h） × 電気料金単価（円／kWh）

電気料金単価を31円（参考：公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会）とし、各ヒーターの一般的な消費電力を目安に、1時間あたりの電気代を計算すると次のような結果となります。

■石英管ヒーターの場合
消費電力の目安は300〜510Wほど。この場合、1時間あたりの電気代は
300〜510（W）÷ 1,000 × 1（h）× 31（円／kWh）＝約9.3〜15.8円です。

■ハロゲンヒーターの場合
消費電力は300〜600Wほどです。この場合、1時間あたりの電気代は
300〜600（W）÷ 1,000 × 1（h）× 31（円／kWh）＝約9.3〜18.6円です。

■フラットカーボンヒーターの場合
消費電力は150〜300Wほどです。この場合、1時間あたりの電気代は
150〜300（W）÷ 1,000 × 1（h）× 31（円／kWh）＝約4.6〜9.3円です。

製品によって差がありますが、こたつの1時間あたりの電気代はおおむね9〜18円が目安といえます。

こたつの電気代は安い？他の暖房器具との比較

次に、先ほど計算したこたつの電気代目安を元に、こたつの電気代は他の暖房器具と比べて安いのかを比較してみましょう。

エアコンとの比較

部屋全体を暖めたいときに活躍するエアコン。8畳の標準的なリビングに対応した製品の場合、消費電力は600〜900Wほどで、先の計算式にあてはめると1時間あたり電気代の目安は約18.6円〜27.9円となります。一般的なこたつより電気代は高くなりますが、冬場はこたつと併用して設定温度を下げることで電気代を抑えられます。

こたつとエアコンの効率的な併用方法については、こちらの記事を参考にしてください。

こたつとエアコンの電気代を比較！節約術と賢い使い分け方法も紹介 - ＋1 Day

冬の電気代を節約したいなら、こたつとエアコンのどちらを使うべきでしょうか。こたつは消費電力が少なく経済的ですが、エアコンと上手に組み合わせることで、さらに快適かつ節約が可能です。この記事では、電気代の目安や両者のメリット・デメリット、効率的な使い分け方を詳しく紹介します。

ホットカーペットとの比較

触れている部分からじんわりと温もりを感じられるホットカーペット。面積が大きいほど消費電力も高くなり、2〜3畳タイプではおよそ500〜750Wが目安です。この場合、1時間あたりの電気代は約15.5〜23.2円となります。足元を中心に暖めたい場合は、こたつの方が電気代を抑えやすいといえます。

電気ストーブとの比較

電気の力で熱を発生させ、スイッチを入れるとすぐに体を温められる電気ストーブ。部屋全体を暖めるのではなく、こたつのように足元や手元などの局所的な暖房に向いています。

一般的な消費電力は600～1,200Wほどで、1時間あたりの電気代は約18.6〜37.2円が目安です。短時間の使用や即時に暖まりたいときに便利ですが、長時間使用する場合はこたつの方が節約しやすいです。

電気代だけじゃない！こたつを使うメリット・デメリット

こたつは電気代が比較的安く、足元からしっかり温めてくれるのが魅力ですが、注意しておきたい点もあります。こたつを利用する上でのメリットとデメリットを紹介します。

こたつを使う4つのメリット

こたつを生活に取り入れることで得られるメリットは大きく4つあります。

① 電気代を抑えやすい
これまで見てきたように、暖房器具の中では電気代が安いのが特徴です。

② 体の芯からじんわり温まる
足元を温めることで血流が促され、体全体がポカポカします。冷え性に悩む方にはとくにおすすめです。

③ 空気を乾燥させにくい
送風しないため、空気が乾燥しにくく、汚れも付きにくいのもメリットです。

④ 家族団らんの場になる
家族でこたつを囲めば、自然とコミュニケーションが生まれます。

こたつを使う3つのデメリット

こたつのデメリットは、大きく3つ挙げられます。

① 部屋全体は暖められない
広い部屋や家族が多い場合、こたつだけで冬を乗り切るのは難しいでしょう。

② 設置スペースの確保が必要
テーブル型のため、設置するにはある程度の広さが必要です。

③ こたつから出づらくなる
こたつの心地良さと外の寒さとのギャップで、つい長居しがちになります。こたつをつけっぱなしにすることでかえって電気代がかさんだり、体調を崩したりするおそれがあるため注意が必要です。

一人暮らしにおすすめのこたつやレイアウト例を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

一人暮らしに最適なこたつとは？メリットや選び方、レイアウト例を紹介

日本の冬の代表的な暖房器具といえば、こたつを思い浮かべる方も多いのでは？家族で使うイメージがありますが、最近はコンパクトなデザインのものが増え、テーブルや机としても使えるので、一人暮らしでも重宝するアイテムです。この記事では、一人暮らし向けのこたつのメリットや選び方、レイアウトを紹介します。おすすめの商品もチェックしてみてください。

こたつの電気代をもっと安くする、節約のコツ

こたつを使用する際は、温度設定と布団に着目することでより電気代を抑えられます。こたつの電気代を節約するコツを紹介します。

暖まったら温度設定を下げる

電気代に大きく影響するのが温度設定です。すばやく暖まりたいときは「強」にし、普段は「中」や「弱」に切り替えることで、余分な電力消費を防げます。他の暖房器具と併用する場合も、温度設定を少し下げるだけで節約効果が期待できます。

布団やラグを活用する

こたつの暖房効率を高めるには、サイズの合った掛け布団を選ぶことが重要です。布団が小さいと、隙間から熱が逃げてしまうためです。和室でも床にラグやカーペットを敷くと保温性が高まります。フローリングの場合は、床とラグの間に断熱シートを敷くとさらに効果的です。

冬でも暖かく快適に過ごせるアイリスオーヤマのアイテム

寒い冬を快適に過ごすには、こたつの性能はもちろん座ったり寝転んだりする場所にもこだわりましょう。アイリスオーヤマでは、ふかふかで暖かいこたつ布団やラグなど、冬を心地良く過ごすためのアイテムを揃えています。

こたつ布団正方形 190×190cm／KKB-C1919

ふんわりとやわらかな触り心地と高い保温性を兼ね備えた、ソフトベロア素材とコーデュロイ生地のこたつ布団。リバーシブル仕様で、お部屋の雰囲気や気分に合わせて使い分けられます。しっかりと温もりをキープしながらも、体から出る汗を吸湿発熱し、繊維が吸着熱を発して表面はベタつかず、心地良い温もりが長く続きます。