こたつとエアコンの電気代を比較！節約術と賢い使い分け方法も紹介

公開日：2025.12.08

最終更新日：2025.12.08

冬の電気代を節約したいなら、こたつとエアコンのどちらを使うべきでしょうか。こたつは消費電力が少なく経済的ですが、エアコンと上手に組み合わせることで、さらに快適かつ節約が可能です。この記事では、電気代の目安や両者のメリット・デメリット、効率的な使い分け方を詳しく紹介します。

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どっちが安い？こたつとエアコンの電気代を比較

家電にかかる1時間あたりの電気代は、以下の計算式で求められます。
消費電力（W） ÷ 1,000 × 電気料金単価（円/kWh）

ここでは一般的な値をもとに、こたつとエアコンの電気代を比較します。

こたつの電気代の目安

一般的なこたつの消費電力は 300～600W程度です。電気料金単価は契約している電力会社のプランによって異なりますが、全国家庭電気製品公正取引協議会の31円/kWhを目安に計算すると、1時間あたりの電気代は以下の通りです。

300〜600（W）÷ 1,000 × 31（円）＝ 9.3〜18.6（円）
参考：全国家庭電気製品公正取引協議会

ただし、メーカーが記載している消費電力は、スイッチを入れてからこたつ内部全体が暖まるまでにかかる値です。実際の使用状況によっては、1時間あたり2〜6円程度に収まるケースが多いようです。

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エアコンの電気代の目安

6〜10畳対応の一般的なエアコンの消費電力は 500〜800W程度。同じ計算式を用いると、1時間あたりの電気代の目安は以下の通りです。

500〜800（W）÷ 1,000 × 31（円）＝ 15.5〜24.8（円）

部屋全体を暖められる分、こたつよりも電気代が高くなる傾向があります。

1ヵ月あたりの電気代の比較

これまでの計算結果を参考に、こたつとエアコンをそれぞれ1日8時間、1ヵ月使用した場合の目安は以下の通りです。

■こたつの1ヵ月の電気代目安
9.3〜18.6（円/h）× 8（h）× 30（日）＝2,232〜4,464（円）

■エアコンの1ヵ月の電気代目安
15.5〜24.8（円/h）× 8（h）× 30（日）＝3,730〜5,952（円）

単純計算では、こたつの方が電気代を抑えられます。ただし、こたつのサイズや搭載されているヒーターによっては、エアコンとそれほど差が出ない場合もあります。使用条件を確認しつつ、それぞれの特徴を活かして使い分けることが重要です。

こたつとエアコンのメリット・デメリットを比較

こたつとエアコンにはそれぞれメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けられるようにしましょう。

こたつ・エアコンのメリット

■こたつのメリット　
・ピンポイントで足元を暖められる
・テーブルとしても使える
・部屋の空気が乾燥しにくい
・他の暖房器具より電気代が安い

■エアコンのメリット
・部屋全体を効率的に暖められる
・火傷などの心配がない

こたつは手軽に暖房効果を得られ、家族団欒の場としても活用できます。一方、エアコンは部屋全体を快適に保てるのが大きなメリットです。

足元を集中して暖めたい時は、ヒーターもおすすめです。

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こたつ・エアコンのデメリット

■こたつのデメリット
・部屋全体は暖められない
・設置スペースが必要
・つけっぱなしで寝てしまうと体調を崩す可能性がある

■エアコンのデメリット
・設置工事が必要
・本体価格や電気代が高め
・部屋の乾燥が気になる場合がある
・定期的なフィルター掃除が必要

こたつは手軽に使えますが、つけっぱなしには注意が必要です。エアコンはコストや手間がかかりますが、長時間でも安心して使用できます。

こたつとエアコンの効率的な使い分け・併用方法　

こたつとエアコンそれぞれの特徴を活かし、使い分け・併用することで電気代を節約できます。

お得に併用する方法

こたつとエアコンをお得に併用するには、設定温度や使うタイミングを意識しましょう。起床時や帰宅時など、冷えた部屋をすばやく暖めたい時はエアコンが向いています。ある程度部屋が暖まったら、エアコンの設定温度を下げてこたつを補完的に使用するのがおすすめです。こたつとエアコンを併用することで、設定温度が低くても快適に過ごせ、ランニングコストの削減が期待できます。

こたつとエアコンの電気代を節約するコツ

基本的にこたつもエアコンも、設定温度を下げるほど節電効果が高くなります。それぞれのポイントを押さえておきましょう。

こたつの節電方法

こたつの温度は「弱・中・高」で切り替えできるものが多く、弱いほど電気代が安くなります。初めは「高」で内部をすばやく暖め、暖まったら「中」や「弱」に切り替えると良いでしょう。使わない時はこまめに電源を切ることも大事です。いちいち切るのが大変な場合は、人感センサー付きを選ぶのもおすすめです。

エアコンの節電方法

エアコンの電気代は設定温度が大きく関わり、冬場は1℃下げれば約10％の省エネ効果が期待できる（※）と言われています。一般的に、冬の推奨設定温度は20～22℃が目安とされているので参考にしてください。下げ過ぎると体調を崩すおそれがあるので、無理しない程度に意識し、こたつとの併用を検討するのがおすすめです。

また、フィルターに埃が溜まると運転効率が下がり余分な電力を消費してしまうので、定期的な掃除も忘れないようにしましょう。

※参考：環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」

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