暖房の電気代はつけっぱなし・こまめにオンオフのどっちが安い?節電になる使い方

暖房の電気代はつけっぱなし・こまめにオンオフのどっちが安い?節電になる使い方

エアコンの暖房は「電気代が高い」というイメージから、こまめに電源をオンオフしている方も多いのではないでしょうか。実は、短時間の外出や在宅時間が長い場合は、むしろ「つけっぱなし」の方が電気代を抑えられるケースもあります。「つけっぱなし」と「こまめなオンオフ」での電気代の違いや、無理なく節電できる暖房の使い方を紹介します。

暖房の電気代はつけっぱなし・こまめにオンオフのどっちが安い?節電になる使い方

+1 Day 編集部

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暖房の電気代はつけっぱなし・こまめにオンオフのどちらが安い?

エヤコンの風を手のひらで感じる女性
冬の暖房費を抑えるには、エアコンを「つけっぱなし」にするのか、それとも「こまめにオンオフ」にするのかを判断することが重要です。

以下の条件で1ヵ月の電気代がいくらになるのかを計算します。

【前提条件】
消費電力 × 使用時間 × 電気料金単価(31円/kWh)=1ヵ月の電気代
 ┗令和4年7月「新電力料金目安単価」である31円/kWh(税込)を基準として計算
   参考:公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会

エアコンの平均消費電力:約0.7kW
使用時間(つけっぱなし):1日10時間 × 30日間 = 300時間/月
使用時間(こまめにオンオフ):1日9時間 × 30日間 = 270時間/月
 ┗ 1日10回のオンオフ(オン5回/オフ5回)
 ┗ オフ時間があるため、つけっぱなしよりも1日の使用時間が1時間短い
 ┗ 起動1回につき0.2kWhの余分な消費が発生すると仮定

エアコンの暖房を「つけっぱなし」にした場合の電気代

「つけっぱなし」の電気代を「消費電力0.7kW」で計算します。

通常運転による消費電力:0.7kW × 300h = 210kWh
1ヵ月の電気代:0.7kW × 300h × 31円/kWh = 6,510円

つけっぱなしの場合、室温を安定させたまま運転できるため、立ち上がり時の負荷が少なく、余計な電力消費が起こりにくくなります。冬場など外気温が低い場合は、起動時に大量の電力を使うため、頻繁にオンオフするより効率良く運転できます。在室時間が長い場合や、30分程度の外出では、つけっぱなしにすることで電気代の増加を抑えやすくなります。

エアコンの暖房を「こまめにオンオフ」にした場合の電気代

「こまめにオンオフ」する場合の電気代を算出します。消費電力はつけっぱなしと同じく0.7kWで計算し、1日あたり5回のスイッチオン × 30日 = 150回と仮定します。

通常運転による消費電力:0.7kW × 270h = 189kWh
オンオフによる消費電力:0.2kWh × 150回 = 30kWh
合計消費電力:189kWh + 30kWh = 219kWh
1ヵ月の電気代:219kWh × 31円/kWh = 6,789円

起動時は室温や部品温度が低い状態から一気に加熱されるため、消費電力が増加します。そのため、頻繁にオンオフを繰り返すと余分な電力を使い、結果として電気代が高くなる傾向です。ただし、数時間~半日以上の外出時にはオフにすることで総消費電力量を減らせます。

エアコン以外の暖房器具の電気代

ベッドと暖房器具
暖房器具は種類によって消費電力や暖まり方が大きく異なります。消費電力が高いものは短時間でも電気代がかさみやすく、逆に低消費電力のものは長時間運転に向いています。下記は消費電力・電気代の目安をまとめた表です(電気代単価は31円/kWh(税込)で計算)。※消費電力は機種や設定によって変動します。
暖房器具 主な消費電力 1時間あたりの電気代 1日8時間×1ヵ月(30日)の電気代
エアコン 約800W 約24.8円 約5,950円
オイルヒーター 約1,200W 約37.2円 約8,930円
パネルヒーター 約900W  約27.9円 約6,690円
セラミックファンヒーター 約1,200W 約37.2円 約8,930円
ホットカーペット(2畳) 約500W 約15.5円 約3,720円
こたつ 約300W 約9.3円 約2,230円
エアコンは運転開始直後こそ消費電力が高めですが、設定温度に達すると消費電力が下がるため、同じ部屋全体を暖める器具の中では電気代が比較的安いのが特徴です。一方、オイルヒーターやセラミックファンヒーターは消費電力が高く、部屋全体を長時間暖めると電気代がかさみやすくなります。

エアコンの暖房の電気代を節約する使い方

20度設定でエアコンをつける手元
エアコンの暖房は、使い方次第で電気代を大きく節約できます。以下の方法を組み合わせることで、快適な室温を保ちながら消費電力を抑えられます。

こまめなお手入れで暖房効率を上げる

フィルターは約2週間に1回、室外機の周囲は季節ごとに掃除するのが目安です。フィルターや室外機にほこりがたまると空気の流れが悪くなり、暖房効率が低下します。掃除をして効率が上がれば、同じ室温でも消費電力が減り、電気代の節約につながります。

「設定温度20度」「風量・自動」で使用する

室温は20℃前後を目安に設定し、風量を自動にすると運転のムダが減り、省エネ効果が高まります。設定温度を1℃下げるだけで消費電力を約10%削減できるといわれています。

部屋の断熱性を高める

窓は暖められた空気が逃げやすいため、断熱性に注目しましょう。カーテンや断熱フィルムを使うことで窓からの冷気を防ぎ、暖気の流出を抑えられます。

サーキュレーターで暖気を循環させる

暖かい空気は天井付近にたまりやすいため、サーキュレーターで部屋全体に空気を循環させましょう。これにより暖房効率が向上し、設定温度を上げずに快適に過ごせます。

サーキュレーターと暖房の併用について詳しく知りたい方は、以下記事も参考にしてみてください。

他の暖房器具と併用する

こたつやホットカーペットなど、身体や足元を直接暖める器具と組み合わせると、エアコンの設定温度を下げても快適さを維持できます。さらに、長時間の全力運転を避けられるため、結果的に電気代の節約にもつながります。

アイリスオーヤマおすすめの暖房器具

冬の寒さ対策には、手軽で効率的に部屋を暖められる暖房器具が欠かせません。アイリスオーヤマの暖房器具は、性能とコストパフォーマンスのバランスが良く、さまざまなライフスタイルに対応できるのが魅力です。おすすめの暖房器具を紹介します。

エアコン 10畳 工事費込み 2.8kw /IRA-2806R

白を基調としたリビングで笑い合う男女
シンプルで使いやすいスタンダードモデルのエアコンです。リビングはもちろん、寝室や子ども部屋など、どんな部屋にもおすすめの1台です。

「いたわりエコモード」により、冷やしすぎ・暖めすぎを防ぎつつ消費電力を抑制。リモコンと本体の2か所に搭載されたセンサーで室温を細かく管理できるため、リモコンを手元に置くことで体感に近い快適な温度を実現します。

上下左右ルーバーで効率良く空気を循環し、さらに、冷房や除湿を10分以上運転した後は、自動で内部清浄を行い清潔さを保てます。

エアコン 6畳 フィルター自動清掃 2.2kw/IAF-2207M

ナチュラルなリビングで過ごす家族
フィルター自動清掃機能付きで、お手入れがラクなエアコンです。ダストボックスを取り外して掃除機で吸い取るだけで簡単に清潔を保てます。リビングや寝室、子ども部屋など幅広い空間に対応。リモコンと本体の2か所に搭載された温湿度センサーで室温をきめ細かく管理し、エアコンから離れた場所でも体感に近い快適な温度を実現します。

スマホアプリで外出先から遠隔操作が可能で、帰宅前の冷暖房ONや切り忘れ防止、家族の温度管理にも便利です。また、スマートスピーカー対応で音声操作も可能です。アプリの節電モードを使えば電気代をリアルタイムで確認できます。上下左右ルーバーで効率良く空気を循環させ、冷房や除湿運転後は自動で内部清浄を行います。

暖房のつけっぱなしと電気代の関係を知って節約しよう

リビングでエアコンをつける女性
エアコンの暖房は、つけっぱなしとこまめなオンオフで電気代のかかり方が異なります。短時間の外出ならつけっぱなしの方が効率的ですが、長時間の外出時はオフにした方が電気代を抑えられます。さらにフィルター掃除や断熱対策などを組み合わせれば、暖房の電気代を節約できるでしょう。

就寝時の暖房の使い方は、以下の記事も参考にしてください。
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※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。

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