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アイリス物語

アイリスオーヤマは、プラスチック製品の下請け町工場「大山ブロー工業所」として創業しました。
「アイリス物語」では、現在に至るまでのアイリスグループの歴史を連載でお届けします。

第十三話海外市場への進出

1992年には米国に、IRIS USA,Incを設立し、1994年にストックトン工場(カリフォルニア州)を竣工しました。

日本では、看板商品となったクリア収納ケースが激しい価格競争にさらされていました。あっという間にコピー商品が氾濫し、供給過多になっていました。需要と供給のバランスが完全に崩れ、投げ売り合戦が始まります。 「これでは、オイルショックの時の二の舞だ―。」そう考えた健太郎は価格が安くなければ駄目だという小売店からは手を引くことにしました。しかし、そうすると設備や金型が余り始めます。そこで健太郎はアメリカ市場への挑戦を決意します。「アメリカは家が広く、大きなクローゼットがある。しまうことに不満はないかもしれないが、探す不満は必ずある。」

ストックトン工場オープニングセレモニー ストックトン工場オープニングセレモニー

日本で余っていた償却が済んだ射出成型機と金型をアメリカに移し、初期コストを最小限に抑えながら、ストックトン工場が操業を始めました。

立ち上げメンバーは日本から派遣された10名の若手と現地採用の社員たち。派遣された社員たちは当初ほとんど英語が話せませんでした。それでも、彼らの頑張りにより現地採用社員とのチームワークや工場の生産性は徐々に高まります。

クリア収納ケースは海外の生活にも浸透した クリア収納ケースは海外の生活にも浸透した

ペット用品や園芸用品こそ生活様式の違いからやや苦戦をしたものの、クリア収納は1年も経たないうちに大ヒット。大手量販店との取引も始まり、1995年秋以降には、フル生産をしてもオーダーに追い付けないという状態になります。結果、ストックトン工場の操業からわずか2年で、アメリカ第二工場となるウィスコンシン工場の建設が決まるという、予想以上の成果を上げることができました。このIRIS USAの成功が海外展開の大きな第一歩となり、その後の中国・ヨーロッパへの進出に繋がっていくのでした。

※2026年現在、IRIS USAは、東海岸エリアの供給力強化のためペンシルベニア工場が竣工し、4工場体制となっています。
※海外では、アメリカ・中国・オランダ・フランス・韓国の5か国で18工場が稼働し、グローバル展開しています。

(第十四話に続く)

現在のIRIS USA
進出当初は日本から持ち込んだ金型による商品を展開していましたが、現在はアメリカ独自のライフスタイルに合わせた様々な新製品を開発しています。現在、ストックトン工場は操業を停止し、ウィスコンシン工場、最新鋭のテキサス工場の2工場体制となりましたが、2015年には50億円を投じ、アリゾナ州サプライズ市に新工場を設立します。新工場は今まで手薄だった西海岸市場向けの供給拠点として、また中国からの輸入基地として、LED照明事業やネット通販事業拡大のための戦略拠点とする計画です。