IRIS OHYAMA アイリスオーヤマ

検 索
MENU
  1. ホーム
  2. アイリス物語
  3. 第二十一話 中国でのアメニティライフ提案

アイリス物語

2018年は、アイリスオーヤマがプラスチック製品の下請け町工場として創業してから60年。
「アイリス物語」では、アイリスグループの歴史を連載でお届けします。

第二十一話中国でのアメニティライフ提案

IRISlife外観 IRISlife外観

2000年代に入り、中国の急速な経済発展には更に拍車がかかっていました。沿海部だけでなく内陸部でも高速道路や空港が整備され都市の近代化が進み、輸出の増加や外国企業の進出・投資等により国民の所得も上昇の一途でした。日本の高度経済成長期を思い起こさせる情景に、これからは中国の生活者の間でも“より豊かに、より快適に過ごしたい”という思いが高まると健太郎は考えました。
そこで2003年12月、健太郎は大連市の中心部に直営店「IRISlife」の1号店を開店。アイリスブランドの商品を販売し、中国の皆さんへの日本流のアメニティライフの提案を始めました。

“製造小売業”という新しい業態で中国市場の開拓に乗り出したのには2つの背景がありました。1つは、中国には日本でのホームセンター業界のように商流や商習慣が確立された流通チャネルがなかったこと。もうひとつは中国工場がプラスチックや金属、木など多種多様な素材の商品を取り扱いし、来店されるお客様の多様なニーズにもお応えすることができたということです。

衣類や家具等、業種を限定した製造小売業は前例がありますが、「IRISlife」のようにマスクやペットフード、家具、家電・照明まで自前で品揃えする製造小売業は他に類を見ません。「IRISlife」の展開は「デパートメントファクトリー」として今もなお発展を続ける中国工場の強みを活かした大きなイノベーションといえるでしょう。

蘇州工場 蘇州工場

1号店の開店セレモニーには大連市長もお見えになり、大きな期待を背負い「IRISlife」はスタートしました。当社の商品は中国国内では高価で、はたして生活者に受け入れられるだろうかという不安もありました。しかし、日本のメーカーの製品に対する信頼は厚く、またマンションの建設ラッシュ等を追い風に収納用品を中心に販売は好調に推移します。
その後、大連以外にも北京・瀋陽・上海など中国東北部の都市へと店舗網を年々拡大。2010年末には直営店とフランチャイズ店を合わせて100店舗体制を確立、翌年には中国国内向けの新工場として蘇州工場を立ち上げるに至りました。この蘇州工場の稼働により、中国内陸部や南部へも商品供給が可能になりました。

中国の通販サイト 中国の通販サイト

現在では中国国内でのインターネットの急速な普及を受け、実店舗の運営に加え、インターネット通販事業を強化しています。インターネット通販市場は日本の約5倍に当たる50兆円に達しており、経済成長の減速が報じられる中国にあっても、年5割程度のペースで拡大が続いています。
このようななかで当社では、流通やライフスタイルの変化にスピーディに対応するとともに、中国市場においてもより多くのお客様に商品をご購入いただける体制を着々と整えていっています。
健太郎が感じていたように、生活水準の向上に伴い余暇をより豊かに楽しみたいというお客様が増えており、かつての日本と同じように、ペット用品やガーデニング用品の市場創造を行うことが目下のテーマとなっています。

(第二十一話に続く)