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2018

省エネ事例部門 資源エネルギー庁長官賞[節電分野]

省エネ取組事例

ホームセンター ダイシン 13店舗

省エネ大賞
物流倉庫の新しい省エネ「ラック専用LED照明」ラックに直接取り付ける照明 ラックのレイアウトを変更しても照度が変わる心配がありません。

店舗におけるLED照明の無線制御等による
電気使用量の削減

宮城県内でチェーン展開するホームセンターにおける節電の取組事例である。一般的にホームセンターにおけるエネルギー使用は約7割が照明であり、特にホームセンター店舗の特徴である、店舗面積が広く売り場ごとの来客密度の差が大きい、頻繁にレイアウトが変更される、従業員数が少ないといった点に対応可能な新たなLED無線制御システムを、メーカである親会社とともに開発した。

このシステムは、売り場レイアウト変更に細かく対応可能な個別制御方式、時間帯ごとに調光率設定が可能なスケジュール機能、様々なレイアウトでも無線信号を到達可能とするマルチホップ方式といった特徴を有し、この制御システムの導入と高効率型LEDへの更新取組により、LED化済みだった13店舗全体での使用電力を平均29%、累計628千kWhの節電を達成した。

ムダな照明を削除し大幅な省エネ

[13店舗合計の消費電力比較] ※2018年7月末時点

[13店舗合計の消費電力比較]
タブレットで簡単制御

・タブレットから無線で照明制御ができます。
・無線のため大掛かりな配線工事なしで導入できます。

人感センサー内蔵

人が近づくと点灯し、離れると自動で待機状態となり、より省エネができます。

LiCONEX

タブレットやスマホから無線で照明を調光。

  • ■照明を1灯ごとに制御し、適切な明るさに調節。ムダを減らして大幅な節電が可能。
  • ■時間帯に合わせて自動調節するスケジュール設定、明るさ/人感センサーとの連動が可能。
  • ■壁があっても安定した通信ができる通信プロトコル「メッシュリンク」を採用。
  • ■無線方式のため、信号線の配線工事なしで導入できます。

売場のレイアウト・スケジュール制御

無線調光で売場と通路を細かく明るさを調整し、商品の視認性を確保します。時間帯で照明を制御し、電気代の無駄を無くします。

売場のレイアウト・スケジュール制御

開発者インタビュー

自動で照度を調整するスケジュール設定で、
店内の明るさを最適化。消費電力が52%削減*できました。

2018年6月に発売した『無線調光システム LiCONEX』。タブレットやスマートフォンから照明の明るさやON/OFFを1灯ごとに制御できます。用途や時間帯に合わせて照明を調節することで、空間の快適性を保ち、さらに消費電力の無駄を削減できます。実際、どの程度節電できるか、ホームセンターに設置して効果を検証しました。今回、LiCONEXを設置したのは、宮城県内でホームセンターを展開するダイシンの桂店です。LiCONEX導入後の効果・感想を、株式会社アイリスプラザ ダイシンカンパニーの長谷 聡 総務部長にお聞きしました。

— 実際、LiCONEXを導入された効果はいかがでしょうか。

長谷 部長 営業時間中は、調光制御で売場の照度を70%、通路は50%に抑えています。時間帯ごとに適切な明るさに調整することで、照明にかかる消費電力を以前使用していたLED照明の約半分、蛍光灯からは約80%削減できました。照度を抑えても、店内は明るくなったと感じております。実際にお客様からも明るい雰囲気になったとお褒めの声をいただいております。

— 導入にかかった施工期間・負担はいかがだったでしょうか。

長谷 部長 照明器具の都合で、給電方法を変更しましたが、信号線の配線工事の必要はなく、営業時間終了後の工事のみで導入できました。ランプ交換とソフトの設定は1日で終了しました。

— 今後、LiCONEXに期待することをお聞かせください。

長谷 部長 天候や季節に合わせて明るさが自動で切り替えられる設定ができるとうれしいですね。お客様に満足していただく売場づくりを進める上で今後も期待しております。

* 照明にかかる消費電力。従来のLED照明使用時との比較。

ダイシン

ダイシンは、宮城県内で計15店舗を営業するホームセンターです。昭和50年、東北最初のDIYホームセンターとして開設しました。お客様の要望に即した小回りと迅速性、住まいの不便を気軽に相談できる身近な店をモットーとして地域貢献に努めています。

照明にかかる年間電気料金の比較

株式会社アイリスプラザ
ダイシンカンパニー 総務部長 長谷 聡

ダイシンカンパニー 総務部長 長谷 聡

開発者インタビュー

無線技術を照明に応用

LED照明の高効率化は非常に急速に進み、2011年と比べると電気代が半分以下になっています。 単純にLEDを入れ替えるだけでも大きな節電効果があるのですが、もっと節電するためには、もっとLEDを普及させるにはどうしたらよいか?と考え、前職で培った無線技術を照明に応用する事を考えました。LiCONEXは無線なので施工も簡単、照明のために考えたシステムなので、制約も少なく、幅広い建物に対応できる優れものです。今後も照明の開発を通してLEDの普及と日本の省エネに貢献していきます。

アイリスオーヤマ株式会社 
LED開発部 部長 尾形 大輔

LED開発部 部長 尾形 大輔
  • 2012年 LEDシーリングライト
  • 2015年 LEDシーリングライト
  • 2016年 LEDシーリングライト
  • 2017年 メタルサーキットシリーズ
  • 2018年 高効率LED照明
  • 2018年 省エネ取り組み事例
  • 2019年 ラック専用LED照明
  • 2020年 LiCONEXシステム
  • 2021年 LED交換キット
  • 2022年 GX53口金ランプ