2018
製品・ビジネスモデル部門 省エネルギーセンター会長賞
高効率LED照明
高効率電源と最適放熱技術による高効率LED照明
高効率かつ小型・軽量化を実現した高天井用LED照明およびLEDダウンライトである。
高天井用LED照明においては、自社開発した非絶縁型2コンバータ方式の高効率電源装置の採用による発光ロスの抑制と、ヒートシンクを従来のアルミ押出材から純アルミ板材に変更することに加え、サンドブラスト+アルマイト処理を施すことによる放熱効率の向上と軽量化を実施。
また、LEDダウンライトにおいては、リフレクターおよびディンプルカバーの最適設計により、光束ロスを低減させた。
これらの技術開発により、固有エネルギー消費効率は高天井用照明で200lm/W、ダウンライトで160lm/Wと業界トップクラスを実現した。
業界トップクラスを実現
従来の照明器具からリニューアルした場合、明るさを保ちながら大幅に消費電力を抑えます。
- *1 高天井用LED照明直付型電源内蔵タイプにおいて。2019年1月1日現在。当社調べ。 調光非対応タイプの場合。
- *2 lm/W…消費電力1Wあたりの光の量(光束・lm)。数値が高いほど省エネの効果が高くなります。
- *3 水銀灯400W(415W)タイプと高天井用LED照明HX-Rシリーズ HXR200-150N-W-B(75.0W)との比較。
- *4 コンパクト蛍光灯(FHT42W)とLEDダウンライト LAシリーズ 1600lm 5000K(10.0W)との比較。
放熱効果を高めたヒートシンク
純アルミ極薄放熱フィンを使用
軽量 約 2.2 kg
『純アルミ極薄放熱フィン』を採用し灯具を軽量化。施工性と耐久性に優れ、建築物への負担を軽減。
サンドブラスト + アルマイト処理
表面にサンドブラスト・アルマイト処理を施すことでフィンの表面積を増やし、放熱効果を高めました。
高効率電源を使用[電源内蔵]
電源損失を最小限におさえた、自社設計・自社開発の電源により高効率を実現しています。
7年で省エネ性能が約2.4倍に!
省エネ性能向上に加え、軽量化にも挑戦
以前から「LEDは小さくて軽いのに、器具になると、なぜこんなに重たくなってしまうのだろう」という疑問があり、器具の軽量化にチャレンジしました。高天井用LED照明においては、「当社従来品の質量半分!!」という目標を設定し、材料選定・表面処理など様々な試作と温度評価を繰り返し、ようやく納得のできる商品に仕上がりました。業界最高クラスの高効率による省エネ効果はもちろんのこと、 軽量化による建物への負担も大きく軽減できる商品です。
アイリスオーヤマ株式会社
LED開発部 マネージャー 笹嶋 潤