

圧倒的ゴミ除去力を持つコードレススティック掃除機が登場! その実力を家電ライターがいち早くチェック
公開日:2023.10.10
最終更新日:2023.10.10
他メーカーとはひと味違う着眼点で、ユーザーの心に刺さる製品を次々と開発してきたアイリスオーヤマ。過去には、棚や家具についたホコリを取るのに便利な「静電モップ」や、吸引せずヘッドブラシの回転だけでゴミを掻き取ることで夜中でも掃除ができる清掃モードなど、ユニークかつ実用的な機能がついたスティッククリーナーを販売してきました。今回はアイリスオーヤマ史上最強(※)の吸引力を誇る、新発売の「充電式サイクロンスティッククリーナー SUUZE(スウゼ)」の実力をじっくりレビューします。
※2023年9月現在。アイリスオーヤマ充電式サイクロンステッククリーナーにおいて。
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家電ライター|平島憲一郎
掃除機や調理家電、電動シェーバーなどシロモノ家電全般の新製品紹介やレビュー記事を雑誌やウェブに執筆。レビュー記事ではスポットが当たりがちな新機能だけでなく、地味ながら長く使用するうえで重要になってくる実際の使い勝手もじっくり吟味します。
2つのDCブラシレスモーターでゴミ除去力が大幅アップ!「SUUZE(スウゼ)」の実力は?!

これまでも便利機能を兼ね備えた掃除機を販売してきたアイリスオーヤマ。今回新たに発売するコードレススティック掃除機「SUUZE(スウゼ)」は、日々の掃除を快適に行える“軽さ”を維持しつつ、掃除機の基本である「ゴミ除去力」にこだわった商品です。
本体に加えてヘッド内部にもDCブラシレスモーターを搭載する「ツインドライブシステム」を採用していて、名前に「吸うぜ!」と入っていることからも、吸引力・ゴミ除去力への自信が伝わってきます。吸引力やゴミ除去性能についてだけでなく、操作性やお手入れのしやすさなどもチェックしていきます。
本体に加えてヘッド内部にもDCブラシレスモーターを搭載する「ツインドライブシステム」を採用していて、名前に「吸うぜ!」と入っていることからも、吸引力・ゴミ除去力への自信が伝わってきます。吸引力やゴミ除去性能についてだけでなく、操作性やお手入れのしやすさなどもチェックしていきます。
まず注目したいのが、本体とヘッドの両方にDCブラシレスモーターを搭載する「ツインドライブシステム」。ヘッドブラシのモーターパワーがアップしたことで、ブラシの回転力=ゴミを掻き出す力が従来モデルの約2.5倍(※)になりました。そこに毎分8万回転する小型軽量吸引モーターの力が加わり、フローリングの溝に入り込んだ微粒子ゴミやカーペットの毛の奥に入り込んだゴミもよりパワフルに除去できるようになったとのこと。
※当社基準に基づいた、カーペット清掃試験において、SCD-120Pとの⽐較
※当社基準に基づいた、カーペット清掃試験において、SCD-120Pとの⽐較

そこで、さっそく同機の吸引力をテストしました。まずはフローリングの上に、重曹、フェイクの髪の毛を置いて、それぞれのゴミの取れ具合を確認しました。同機には「LOW」「HIGH」「AUTO」「LONG」の4つのモードが用意されていますが、テストは基本的にすべて「AUTO」モードで行っています。

まずは重曹です。フローリングの溝に入ったゴミまで1ストロークでほとんど除去され、ヘッドを引き戻すときにほぼ100%吸引されました。
壁際のヘッドブラシが届かない場所の重曹は、付属のすき間ブラシを使うことで完全に取り切ることができました。

次は髪の毛。こちらはヘッドを引くまでもなく、前に押すだけの1ストロークですべて除去できました。

ヘッドが髪の毛に到達する前からどんどん吸い込まれていくのが印象的で、「パワフル吸引」も納得です。
次に同じゴミを使ってカーペットの上で吸引力テストを実施。ここでも「SUUZE(スウゼ)」の実力を大いに実感することができました!
まずはカーペット上に重曹を撒き、「AUTO」モードで1ストローク吸引。これで見た目だとすべてのゴミが取れたように見えます。ただし、手で触ってみるとザラザラとした感触があり、まだカーペットの毛の間に重曹の粒が残っていることがわかります。そこで「HIGH」モードで掃除を続けると、2~3往復でザラつき感がなくなりました。
まずはカーペット上に重曹を撒き、「AUTO」モードで1ストローク吸引。これで見た目だとすべてのゴミが取れたように見えます。ただし、手で触ってみるとザラザラとした感触があり、まだカーペットの毛の間に重曹の粒が残っていることがわかります。そこで「HIGH」モードで掃除を続けると、2~3往復でザラつき感がなくなりました。

次に髪の毛で吸引テスト。フローリングと違い、髪の毛はカーペットの毛に引っかかって残りがちですが、同機を「AUTO」モードで1ストローク掃除すると、ほとんどの髪の毛がなくなっていました。1ストロークの掃除で残った髪の毛は2本ほど。

残った毛も「AUTO」モードでヘッドを引きながら吸引することですべて除去できました。
大量の髪の毛を吸わせたため、一時ヘッドブラシに髪の毛が絡みついていましたが、あとで毛絡みを除去しようととりあえずそのまま掃除を続けていたところ、絡んでいた髪の毛がだんだん少なくなり、最後はすべての髪の毛がダストカップに集じんされてとても驚きました。一般的な掃除機は、ブラシに一度毛が絡むとだんだん絡まりが強くなり、自然に毛絡みが解消することはないのですが、これは同機のヘッドの大きなメリットだと実感。詳しくはこの後にも説明します。
このように、今回の吸引力テストでは特にカーペット上でのゴミ除去性能の高さが印象に残りました。コードレススティック掃除機の場合、強い吸引力を売りにしている製品でも、カーペットでのゴミ除去には苦労するものが多いですが、比較的購入しやすい価格帯の「SUUZE(スウゼ)」がカーペット上でこれだけのパフォーマンスを見せたのは驚きです。
基本の操作感がスムーズ&「ホコリ感知センサー」や「静電モップ」で掃除がより効率的に
続いて「SUUZE(スウゼ)」の操作性について見ていきます。いくら掃除機のゴミ除去能力が高くても、掃除機が重すぎたり扱いにくかったりすると、掃除自体が億劫になってしまいます。特に、部屋の中の気になる汚れをサッと掃除したい人にとっては、操作性は最重要ポイントと言っていいかもしれません。
本機の質量はヘッドや延長パイプなどを含めて1.7kgとまずまずの軽さ。自走式パワーヘッドを採用し、軽く押し引きするだけでヘッドをスムーズに動かせるのも嬉しいポイントです。
ヘッドの左右の首振りではやや“粘り”というか、程よい反発があり、なかなかスムーズに可動してくれます。モデルによっては首振りが軽すぎて逆に動きすぎるというか、動きを制御しにくい場合がありますが、本機はヘッドのコントロールがしやすいと感じました。ただ、首振り角度が大きくなりすぎると、首を振った方向に動かすときにやや突っかかりを感じました。
ヘッドの左右の首振りではやや“粘り”というか、程よい反発があり、なかなかスムーズに可動してくれます。モデルによっては首振りが軽すぎて逆に動きすぎるというか、動きを制御しにくい場合がありますが、本機はヘッドのコントロールがしやすいと感じました。ただ、首振り角度が大きくなりすぎると、首を振った方向に動かすときにやや突っかかりを感じました。

本体のサイクロン部~ダストカップ部分を床にベタ置きしてもヘッドが浮き上がらないのは、ベッドやソファの下などを掃除するのにとても便利。本機は高さ約8.5㎝のすき間まで本体そのまま入り込めます。

我が家では空気清浄機の下まで入り込んで掃除することができました。
ハンドルの根元部分の裏にはゴム製の滑り止めが付いていて、本体を壁などに立てかけても安定して自立してくれます。掃除中に家具などををちょっと動かしたくなったとき、掃除機をサッと壁に立て掛られるのは便利です。
また、特徴的なのは「ホコリ感知センサー」の搭載。このセンサーの感度がかなり敏感で、パッと目ではキレイな床でも、わずかなホコリを見つけてランプの色が青から赤に変わり、「AUTO」モードの場合は自動で吸引力を上げてくれます。
この機能のおかげで床面をかなり丁寧に掃除機がけするようになり、また、床面すべてで青ランプが点灯するとより「キレイになった」という実感を得ることができました。
この機能のおかげで床面をかなり丁寧に掃除機がけするようになり、また、床面すべてで青ランプが点灯するとより「キレイになった」という実感を得ることができました。
本機にはアイリスオーヤマの掃除機ではおなじみのお役立ちアイテム「静電モップ」も付属。片手に「SUUZE(スウゼ)」、片手に静電モップを持って、棚や家具のホコリ取りと床掃除を同時にできるのは快適です。充電スタンドの帯電ケースから静電モップを引き抜くときにモップの繊維が帯電し、ホコリが吸着しやすくなります。
ホコリを取った静電モップを充電台下に入れて除電プレートで静電気を除去し、掃除機の電源を入れればそのままホコリを吸引してくれます。
ホコリを取った静電モップを充電台下に入れて除電プレートで静電気を除去し、掃除機の電源を入れればそのままホコリを吸引してくれます。
毛がらみしにくいヘッドブラシとサイクロンユニットでお手入れラクラク!

この掃除機でもうひとつ、特筆すべきなのは「お手入れのしやすさ」です。「吸引力テスト」のところでも触れましたが、特にヘッドブラシの毛がらみのしにくさは秀逸。ヘッドブラシの直径が大きく、またブラシ毛がヘッド全体に密集しておらずブラシ毛の“螺旋”の間隔が広いため、長い髪の毛やペットの毛が絡みにくくなっています。
さらに、ダストカップ内のサイクロンユニットも髪の毛が円筒部に巻きつきにくく、簡単にゴミ捨てできます。ゴミを捨てるときは本体からダストカップを外し、ダストカップからフィルターを外してゴミを捨てます。ワンタッチでゴミ捨てができる商品もありますが、円筒状のメッシュフィルターに髪の毛やペットの毛が絡むとそれを除去する手間がかかり、せっかくのワンタッチのメリットが半減。それよりはむしろ本機のほうがゴミ捨ての手間がかからないと言えます。

ちなみに、ダストカップやフィルター、回転ブラシの汚れを流水でサッと洗い流せるのも便利なポイントです。静電気でカップに貼りついて取り除きにくい微細なチリも簡単に洗い流すことができます。
価格もリーズナブルな実力派「SUUZE(スウゼ)」は、ひとり暮らし世帯やペットのいる家庭にもオススメ!

「SUUZE(スウゼ)」はモーター吸引に加えてヘッドブラシの回転パワーを強化することで従来品に比べてゴミ除去性能がアップしています。特にカーペット上でその性能の高さを実感できました。フローリングに関しては「AUTO」モードにしておけば、十分キレイにできました。
また、「AUTO」モードで約20分連続使用できるので、1~2部屋ならまるごと掃除が十分可能です。ヘッドブラシが毛がらみしにくいのも、特にペットを飼っている家には魅力的です。
また、「AUTO」モードで約20分連続使用できるので、1~2部屋ならまるごと掃除が十分可能です。ヘッドブラシが毛がらみしにくいのも、特にペットを飼っている家には魅力的です。
お手入れに関しても優秀で、特に毛がらみしにくいヘッドブラシとダストカップ(サイクロン部)は、面倒なお手入れを大きく軽減してくれます。
ゴミ除去性能が高くメンテナンスもしやすい、リーズナブルな価格のコードレススティック掃除機を探している人には「SUUZE(スウゼ)」はかなり“推せる”1台。気になる人は、ぜひ実際の操作性を家電量販店などで確認してみてください。
ゴミ除去性能が高くメンテナンスもしやすい、リーズナブルな価格のコードレススティック掃除機を探している人には「SUUZE(スウゼ)」はかなり“推せる”1台。気になる人は、ぜひ実際の操作性を家電量販店などで確認してみてください。
(※)2023年9月現在。アイリスオーヤマ充電式サイクロンステッククリーナーにおいて。