

冷房(クーラー)と除湿(ドライ)の違いは?仕組みや使い分け方、電気代を解説
公開日:2023.04.04
最終更新日:2025.05.08
暑い夏に欠かせないエアコンには、冷房(クーラー)と除湿(ドライ)の機能がありますが、これらの違いをご存知ですか?それぞれの機能の違いを理解して使い分けることで、効率よく電気代を抑えることができます。梅雨や夏に向けたエアコンの上手な使い分け方を紹介します。
INDEX
- エアコンの冷房(クーラー)と除湿(ドライ)の仕組みと違い
- 【冷房】室内の温度を下げるのが目的
- 【除湿】室内の湿度を下げるのが目的
- エアコンの除湿の種類
- 弱冷房除湿
- 再熱除湿
- ハイブリッド除湿
- クーラーの冷房と除湿の使い分け方
- 【冷房】室温が高い時
- 【除湿】ムシムシする時
- 冷房と除湿の電気代はどうやって決まる?
- 同じ条件下における電気代は「再熱除湿が高い」
- 電気代は室温と設定温度で決まる
- 冷房と除湿を効率的に使用する方法
- サーキュレーターや扇風機を活用する
- エアコンのフィルターを掃除する
- アイリスオーヤマの冷房・除湿におすすめの商品
- ルームエアコン(音声操作)/IAF-4006GV
- エアコン 6畳 フィルター自動清掃/IAF-2207M
- 衣類乾燥除湿機7L/IJC-P70
- サーキュレーター扇風機/STF-SDC15TEC
- 冷房と除湿を使い分けて快適に過ごそう

+1 Day 編集部
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エアコンの冷房(クーラー)と除湿(ドライ)の仕組みと違い

エアコンの冷房と除湿は、基本的な動作の仕組みは似ていますが、「温度」と「湿度」のどちらを重視するかで異なります。目的に応じて使い分けることが、快適な室内環境づくりのポイントです。それぞれの目的と仕組みを見ていきましょう。
【冷房】室内の温度を下げるのが目的
冷房の目的は部屋の温度を下げることです。冷房運転を行うと、圧縮されて冷却された冷媒ガスが誘導管を流れ、熱交換器(フィン)を冷やします。その冷えた熱交換器を通して、室内の空気が冷やされて送風されることで室温が下がります。空気を冷やす過程で、空気中の水蒸気が結露して水滴となり、室外へ排出されるのも特徴です。
【除湿】室内の湿度を下げるのが目的
除湿(ドライ)は部屋の湿度を下げることを目的とし、弱冷房除湿、再熱除湿、ハイブリッド除湿などの方式があります。除湿運転では、まず湿度の高い空気を吸い込み、熱交換器で冷却して水分を水滴として取り除きます。この際に発生した水分はホースを通じて屋外に排出され、乾燥した空気が室内に戻されます。冷房と似ていますが、湿度のコントロールを重視している点が異なります。
エアコンの除湿の種類

湿度を下げるエアコンの除湿機能には、一般的な弱冷房除湿のほかに、再熱除湿やハイブリッド除湿があります。空気中の水分量を減らす仕組みは共通していますが、部屋に戻す空気の温度に違いがあるのが特徴です。それぞれの除湿機能について詳しく見ていきましょう。
弱冷房除湿
一般的なエアコンに備わっている機能で、温度が下がった空気をそのまま戻す方法です。湿度を下げるために弱冷房運転を続けると、体感温度が下がり、肌寒く感じることがあります。
再熱除湿
一部のエアコンに搭載されている機能で、温度を下げた空気を一度加熱してから室内に戻す方法です。加熱された空気によって、室温が下がりすぎないのが特徴です。ただし、空気を暖めるために消費電力が多くなり、電気代が高くなる傾向があります。
ハイブリッド除湿
弱冷房除湿や再熱除湿とは異なり、冷やした空気に室内の空気を混ぜて、温度を調整してから戻す方法です。室温に近い空気が送り出されるため、運転中も寒くなりにくいのがメリットです。また、部屋の空気を活用して調整するため、消費電力は比較的少ない傾向にあります。
クーラーの冷房と除湿の使い分け方

続いて、冷房と除湿の上手な使い分け方を説明します。状況に応じて使い分けることで、快適に過ごせるだけではなく、電気代の節約にもつながります。
【冷房】室温が高い時
冷房は、真夏の気温が高い時など、部屋の温度を下げたい時に使用します。設定温度を下げすぎると電気代がかかってしまうため、26〜28℃程度に保つことで電気代を抑えることができます。
なお、地球温暖化対策の一環として、2005年から政府が提唱している「クールビズ」では、冷房の設定温度の目安は28℃とされています。
なお、地球温暖化対策の一環として、2005年から政府が提唱している「クールビズ」では、冷房の設定温度の目安は28℃とされています。
【除湿】ムシムシする時
除湿は、梅雨の時期のようにムシムシした時期に部屋の湿度を下げるために使用します。室内干しの洗濯物も、除湿機能を使えば乾燥時間の短縮が可能です。
湿度が低すぎると乾燥を感じ、インフルエンザなどのウイルスが活発化する一方、湿度が高すぎると汗が乾きづらく、カビが繁殖しやすくなります。理想的な湿度は40〜60%で、年間を通して50%程度に保つことが理想です。
弱冷房除湿は、冷やした空気を室内に送り込むため、ムシムシした暑い時に効果的です。再熱除湿は冷風を出さず、室内気温を下げずに除湿するため、肌寒い時に適しています。
弱冷房除湿は、冷やした空気を室内に送り込むため、ムシムシした暑い時に効果的です。再熱除湿は冷風を出さず、室内気温を下げずに除湿するため、肌寒い時に適しています。
冷房と除湿の電気代はどうやって決まる?

冷房と除湿、どちらの方が電気代が高いのか気になる方も多いでしょう。冷房と除湿の電気代について解説します。
同じ条件下における電気代は「再熱除湿が高い」
エアコンの使用環境や設定温度、設定湿度によって消費電力は変わるため、一概に冷房と除湿のどちらが高い・安いとは言えません。また、除湿の方式によっても電気代に違いが出ます。
弱冷房除湿モードは、弱めの冷房と消費電力がほとんど変わらないため、電気代を抑えやすいモードです。一方、再熱除湿は、一度冷やした空気を再度暖めてから室内に戻すため、その分電力を消費します。
消費電力の目安としては、「再熱除湿 > 弱冷房除湿 ≒ ハイブリッド除湿」となるため、同じ条件下であれば、再熱除湿よりも弱冷房除湿の方が電気代は安くなります。
弱冷房除湿モードは、弱めの冷房と消費電力がほとんど変わらないため、電気代を抑えやすいモードです。一方、再熱除湿は、一度冷やした空気を再度暖めてから室内に戻すため、その分電力を消費します。
消費電力の目安としては、「再熱除湿 > 弱冷房除湿 ≒ ハイブリッド除湿」となるため、同じ条件下であれば、再熱除湿よりも弱冷房除湿の方が電気代は安くなります。
電気代は室温と設定温度で決まる
実際にかかる電気代は、主に室温と設定温度の差によって決まります。この差が大きいほどエアコンの消費電力は増え、電気代が高くなる傾向にあります。
また、フィルターの詰まりなども空調効率を低下させ、電気代が高くなる原因になります。定期的なメンテナンスも節電につながります。
また、フィルターの詰まりなども空調効率を低下させ、電気代が高くなる原因になります。定期的なメンテナンスも節電につながります。
冷房と除湿を効率的に使用する方法

冷房と除湿を効率的に使うには、サーキュレーターとの併用やフィルターの掃除がおすすめです。気温によっては、エアコンの連続運転(つけっぱなし)が有効です。
サーキュレーターや扇風機を活用する
サーキュレーターや扇風機を活用するとエアコンを効率的に使用できます。冷たい空気は下にたまりやすいため、サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させることで、部屋全体の温度ムラを解消できます。その結果、エアコンの効率が向上し、冷房効果も高まります。扇風機はサーキュレーターほど循環能力は高くありませんが、体に風が当たることで体感温度が下がり、より涼しく感じることができます。
エアコンのフィルターを掃除する

エアコンのフィルターや内部のホコリをこまめに掃除することで、風量が十分に確保され、快適さを保ちながら節電にもつながります。ホコリが付着したフィルターは空気の流れを妨げ、風量が低下して余分な負荷がかかり、電気代増加の原因に。さらに、フィルターの目詰まりは異常音やニオイの原因にもなります。
また、ホコリはカビの繁殖を促し、エアコンからカビの胞子が空気中に放出される可能性があります。フィルターを洗うだけではカビの繁殖を完全に防げませんが、エアコンを使用する頻度や時期に応じて、2週間に1度の掃除を目安に行いましょう。
※内部の熱交換器やファンの掃除は専門業者に依頼するのが安心です。
また、ホコリはカビの繁殖を促し、エアコンからカビの胞子が空気中に放出される可能性があります。フィルターを洗うだけではカビの繁殖を完全に防げませんが、エアコンを使用する頻度や時期に応じて、2週間に1度の掃除を目安に行いましょう。
※内部の熱交換器やファンの掃除は専門業者に依頼するのが安心です。
アイリスオーヤマの冷房・除湿におすすめの商品
ここからは、冷房や除湿に関するおすすめの商品を紹介します。効率的に冷房や除湿を行うためのサーキュレーターも紹介しているので、参考にしてみてください。
ルームエアコン(音声操作)/IAF-4006GV

エアコンが停止していても、室温や湿度が上昇すると自動で冷房運転を開始する「みはりモード」を搭載したエアコンです。熱中症リスクが高まる高温多湿を防げるため、子どもや高齢者の部屋にも最適です。音声操作リモコンが付属しており、声での操作が可能です。手がふさがっている時や、手元にリモコンがない時でも操作できるのが嬉しいポイントです。
エアコン 6畳 フィルター自動清掃/IAF-2207M

部屋の湿度と温度を検知して自動で冷房運転を行う「みはりモード」や、睡眠時間に合わせて心地よい温度調節をする「快適おやすみタイマー機能」により、いつでも快適な室内を保ちます。自動清掃機能でダストボックスに汚れを集めてくれるため、掃除機で吸い取るだけとお手入れが簡単です。専用アプリをスマホにインストールすれば、外出先からでもエアコンを操作できるため、留守中の温度管理も可能です。
衣類乾燥除湿機7L/IJC-P70

コンプレッサー式のため、少ない消費電力でしっかり除湿できるコンパクトな衣類乾燥除湿機です。最大で約7.3Lの除湿が可能で、室内干しはもちろん、ジメジメとした梅雨の時期にも活躍します。手動ルーバーは上下90度の範囲で調節でき、洗濯物の位置に合わせた送風が可能。さらに、市販のホースを接続すれば連続排水ができるうえ、24時間操作がないと自動で電源が切れる「切り忘れ防止機能」も搭載されています。
コンパクトサイズなので、押し入れやクローゼットなどの除湿にもおすすめです(※使用時は通気スペースを確保してください)。
コンパクトサイズなので、押し入れやクローゼットなどの除湿にもおすすめです(※使用時は通気スペースを確保してください)。
サーキュレーター扇風機/STF-SDC15TEC

サーキュレーター・扇風機・衣類乾燥・換気の1台4役をこなす多機能サーキュレーター扇風機です。扇風機のやさしい風と、サーキュレーターのパワフルな送風力を兼ね備えています。
上下・左右の動きを組み合わせた立体的な首振り「3Dランダム送風」により、部屋の隅々まで風を届けられます。特許取得済みのスパイラルグリルが直進性の高い風を発生させ、より効率的な空気循環を実現。上下・左右ともに3段階で首振り角度を調節できるため、洗濯物の高さに合わせた送風にも対応。重さは約2kgと軽量で、持ち運びやすさも魅力のひとつです。
上下・左右の動きを組み合わせた立体的な首振り「3Dランダム送風」により、部屋の隅々まで風を届けられます。特許取得済みのスパイラルグリルが直進性の高い風を発生させ、より効率的な空気循環を実現。上下・左右ともに3段階で首振り角度を調節できるため、洗濯物の高さに合わせた送風にも対応。重さは約2kgと軽量で、持ち運びやすさも魅力のひとつです。
冷房と除湿を使い分けて快適に過ごそう

エアコンの冷房は「気温を下げる」、除湿は「湿度を下げる」といったように、それぞれ使用目的が異なります。快適に過ごすためには、温度と湿度のバランスを意識しながら、上手に使い分けることが大切です。
また、使用方法によって電気代も変わるため、サーキュレーターを併用したり、フィルターをこまめに掃除したりすることで、効率よく運転できます。冷房と除湿を上手に使い分けて、快適な毎日を送りましょう。
また、使用方法によって電気代も変わるため、サーキュレーターを併用したり、フィルターをこまめに掃除したりすることで、効率よく運転できます。冷房と除湿を上手に使い分けて、快適な毎日を送りましょう。
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※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。
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