アイリスオーヤマの国内工場は全て物流センターを兼ねています。日本全国に9工場を配置し、日本中の小売店を半径100~300km以内の「1日配送圏」におさめました。メーカーであれば、「いかに効率よくモノづくりができるか」を考えて工場立地を決めるのが一般的でしょう。生産効率だけを考えれば、全国に8つもの工場を持つ必要はありませんでした。しかし、お得意先様の立場で考えれば「売れたもの、欲しいものを迅速に供給できる」ことがより重要なはず。届けやすいところに工場をつくるという新発想で工場立地を決定しました。
国内最大級の自動倉庫群 各工場ではコンピューター管理の自動倉庫を用いて約15,000アイテムを在庫。お得意先様からの注文に応じ、商品が自動的に倉庫から運び出されます。自動倉庫のパレット数はなんと国内合計約350,000パレット。国内最大級の保管能力と正確な在庫管理、スピーディーな出荷でアイリスオーヤマの物流を支えています。
国内の自動倉庫の規模
…工場名…自動倉庫パレット数これほどまでに物流に投資しているのは「メーカーベンダー」という独自のビジネスモデルを志したから。メーカーと卸の機能を一体化させ、小売店様へ直接ご提案や納品を行う仕組みです。メーカーベンダーには、売り場を成立させる「品揃え力」、「店舗フォロー力」、そして何より「納品力」が必要でした。地方にも都市にも必要な商品を必要なだけ、すぐに納品できる物流体制を構築することでメーカーベンダーシステムが完成。商物流の重複や情報のロスをなくすとともに、流通コストを大きく改善し生活者ニーズに的確かつタイムリーに応えられるようになりました。