株式会社エースワン(エーマックス一宮店)様(高知県)
床清掃が空気も清浄!?
売上貢献も実現したその取り組みとは
- 清掃に手が回らない
- もっとキレイな環境にしたい
*「Whiz i アイリスエディション」は、ソフトバンクロボティクスの「Whiz i」に、業界ニーズに合わせたアイリスオーヤマ独自のオプションの追加を可能にしたDX清掃ロボットです。
清掃業者の契約時間を短縮
Whiz i アイリスエディション*導入前はほうきとモップなど、その手法は昔から変わらず時間給で、清掃員1人に対し毎日6時間分のコストがかかっていました。 将来予想される人件費UP、働き手減少による採用難を踏まえ、掃除、店舗運営を含めた生産性向上を模索していました。
どの小売店でも困っている商品や棚に積もるホコリ対策を
Whiz i アイリスエディション*で予想外の解決
本社からの店舗視察する際、度々注意を受けていたワインボトルなどの棚の下段の商品に積もるホコリが、Whiz iを導入してから全くと言っていいほど積もらなくなりました。
お話を伺った方
株式会社エースワン
店舗運営部課長(エーマックス 一宮(いっく)店 副店長)
小川 浩輔 様
施設・会社概要
株式会社エースワン
2021年に創業45周年を迎えた株式会社エースワン。高知県に本社を構え「エースワン」として13店舗、「エーマックス」として4店舗を運営し、売上の一部を地域社会に貢献、という社是を掲げ、四国3県で事業展開しています。
今回取材させてもらったエーマックス一宮(いっく)店はエースワン本社も併設している店舗です。
課題
- 店舗運営(清掃も含む)の生産性向上、品質向上
- たびたび指摘を受けていた陳列棚の下段商品に積もるホコリ
効果
- 清掃業者の床清掃時間を1時間カット、
店舗スタッフの作業もカバーし 全体の生産性が向上 - Whiz iを稼働させることで店内のホコリ問題が解決。
店内が明るく、お客さまの購買意欲促進に
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EC需要などが高まる中、小売業の生き残りをかけ清掃業者の生産性向上見直しのため命じられたのはお掃除ロボットの採用。 現在10店舗で当たり前に稼働しているWhiz iですが、当時は手探り状態で様々なロボットを探したそうです。値段・ケア・大きさなど希望に合うものがなかなか無く、ようやく出会えたWhiz i。 トライアル期間を経てわかってきたのは、床清掃の品質UPが、様々な副産物をもたらし1台4役もこなすということでした。そんな経験をされた店舗運営部課長で店舗の副店長でもある小川浩輔様に話を伺いました。
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トライアル期間中、当初の心配事はすぐに払拭されました
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トライアル中のお客さまの反応はいかがでしたか?
小川様
2021年2月よりトライアルを開始しました。当初はお客さまから「邪魔だ」などのクレームが入るのではないかと不安でしたが、そのようなクレームはゼロでした。 工夫していた点として、Whiz i に初心者マークを貼り付けていたためか、老若男女問わず温かい目で見守ってくれていました。写真を撮るお客さまや学生たちに囲まれるなど、地域の人気者になっていくのを感じました。
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Whiz i導入の省人化効果をどのような「目に見える効果」に変換しましたか?
小川様
Whiz iが床掃除をすることで、どの部分の生産性向上が図れるのか?その答えは“トイレの清掃回数”と“リサイクルボックスの回収回数”でした。
Whiz iを導入するトライアル前は、トイレ清掃は1日2回、リサイクルボックス回収は1日3回でした。特にリサイクルボックスの回収に関しては、従業員のケアが追いつかないこともあり、回収品が溢れ返って置き去りにされている日もありました。 しかしトライアル後は、トイレ清掃が1日5回、リサイクルボックス回収が1日3回と従業員による充分なケアができ、お客さまに対し満足なサービスを提供できるようになりました。
さらに本社社員が毎日30分ほど本社1階の清掃に充てていましたが、Whiz i導入後は、清掃業者が通常6時間かかる清掃業務を1時間短縮できたので、本社1階の清掃も対応してもらう事が可能となり、本社社員の仕事効率と合わせ双方の生産性が格段に向上したと思います。
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店舗の売上に貢献してくれる売り子
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Whiz i上のトレイに商品を乗せて稼働させていますが?
小川様
店内を常に走っていることを最大限活用するために、清掃だけではなく販促目的としてもWhiz iを活用しています。Whiz i上部に純正の販促用トレイを取り付け、ポテトチップスやオリジナルブランドのポップコーンなどの衝動買いされやすい商品を乗せて稼働させています。
視認性が高いので棚に置いていた時期よりもよく売れ、欠品になってしまった店舗もありました。Whiz iは清掃だけではなく、売上にも貢献してくれました。
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秋先に気付いた床清掃の想定外な効果
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商品や陳列棚に積もるホコリにも悩まされていたと伺いましたが。
小川様
Whiz i導入前、本社からたびたび指摘を受けていたのが陳列棚のホコリで、特に回転率の低い日用品や赤ワインのボトルなどに積もりやすい状態でした。普段からハンディモップなどを使って清掃はしていたのですが、気付けば積もっている状態で、正直やってもやっても追いつかない状況でした。
しかし、Whiz i導入後は、フロアがキレイになり床面の輝きが増すだけでなく、商品に積もるホコリ量が劇的に減少しました。 ホコリが付着しなくなることで商品鮮度が維持できるようになりました。これは小売業にとっては非常に大きな効果で、これまで具体的な解決策はハンディモップで取り除くか高圧スプレー缶で吹きかける以外にありませんでした。
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つまりWhiz iでの床掃除が、空気中に舞うホコリを減少させたということでしょうか?
小川様
個人的な思いですが、おそらくどの小売店もホコリには常に頭を悩ませているのではないでしょうか。お客さまが購入する際に、手に取った商品がザラザラしているとお客さまはそのスーパーに対して良い印象を持たないと思います。
店内のホコリは、人やカートが通過することで通路から巻き上げられるホコリが通路から巻き上がり、そのホコリが商品に着地、エアコンや冷蔵ケースのフィルターに吸い込まれているだろうと考えてます。ということは、頻繁かつ丁寧な床掃除が実は店内のホコリを間接的に減少させることになり、最終的には店内全ての掃除負担の軽減につながると思いました。
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空気中に舞うホコリを減少させたことはどんな目に見える効果をもたらしましたか?
小川様
店舗入り口すぐの風除室やレジ上のエアコンのフィルターは、店内でも特にフィルターが汚れる場所で、毎年エアコンシーズンが終わる時期に清掃するのですが、導入して初めての秋先、全くと言っていいほどホコリがついていませんでした。これは空気中に舞っていたホコリがなくなったのだと私は確信しました。
エアコンだけではなく、日配品(=日持ちのしない加工食品)の冷蔵や冷凍機の吸排気口には必ずと言っていいほどホコリがたまります。機器の故障の原因にもなる厄介な問題でしたが、こちらもなくなったと感じました。
床掃除をロボット化したことでこれらが一気に解決しました。床清掃の徹底が店内の空気中を含めたホコリを一気に軽減することが実感できました。これまでホコリ対策といえば、拭き掃除と空気清浄機ぐらいしか思いあたりませんでしたが、 床掃除ロボットの導入が実はホコリ対策になるというのは、正直想定外で大きな発見でした。丁寧な床掃除は店舗全体の清掃負荷低減に繋がり、Whiz iはそれを可能にしてくれたと実感しました。
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単純作業はロボットに任せ、時給の高いヒトには
より高度な作業を任せる時代 -
これからの小売業界でのロボットの存在とは?
小川様
個人的な思いですが、我々の業界だけでなく、すべての職種において広がっていくべきだと思います。日々増加するコストに対して生産性を上げるためには、単純作業はロボット、細かい作業はヒトと分けていくべきでしょう。
ロボットは単純作業しかできませんが、代わりにヒトより何倍も上手にその単純作業が可能で、時給換算すると非常に安いと思います。一方で 時給の高いヒトは、よりヒトにしかできない作業にシフトさせるべきです。
Whiz iの導入は一見床掃除だけをさせると思いがちですが、結果として①高品質な床清掃、②売り子、③ホコリ対策、④店舗全体の生産性向上 という一石四鳥もの効果を可能にしてくれたと実感しました。