グローブシップ株式会社 様(東京都)

ファシリティマネジメント業界のゲームチェンジャーを目指す
清掃ロボットと共に実現する、グローブシップ社の「FMDX」とは

ビルメンテナンス
  • 人手不足で困っている
  • 生産性をもっと高めたい
  • ほかの会社と差別化したい
  • もっとキレイな環境にしたい
グローブシップ株式会社 様

業界トップクラスの企業であるグローブシップ株式会社がWhizシリーズを導入

清掃ロボットの導入に消極的な業界のなかで、ビルメンテナンスサービスの大手であるグローブシップ株式会社がWhizシリーズの導入を加速。

トライアンドエラーによる機能改善を繰り返しながら、Whizシリーズを活用

グローブシップとソフトバンクロボティクスが手を組み、Whiz発売当初、導入テストを進める中で課題を抽出し、Whizの機能改善を実施。

Whiz シリーズの活用を推進するために専門部署を新設

現場任せにせず、専門部署からワークスケジュールを提供。積極的な活用をサポート。

お話を伺った方

グローブシップ株式会社 常務取締役 営業本部長
瀬本陽一郎 様

施設・会社概要

グローブシップ株式会社は本社を東京都港区に構え、グループ全体で19,000人の従業員を擁しています。主な事業内容はビルメンテナンスやファシリティマネジメント(FM)ソリューションサービス、工事業務、マンション管理事業、PFI・指定管理者関連業務、海外事業など多岐にわたります。オフィスや大型複合ビルなど全国の約5,400棟の施設にサービスを提供しており、年間のグループ売り上げは960億円と業界トップクラスです。

グローブシップ株式会社 様 外観

課題

  • 清掃業界の人手不足と高齢化に危機感を持っていた
  • お客様が求める清掃品質が上がっていると感じていた

効果

  • 専門部署がサポートをし、Whizシリーズを積極活用。人手不足をカバーした
  • Whizシリーズを使った清掃で生まれた余剰時間で、さらに高い清掃品質の提供ができた

ビルメンテナンスの「パイオニア」が清掃ロボットに注目した訳

グローブシップ株式会社 様の概要をお聞かせください。

グローブシップ株式会社 常務取締役 営業本部長 瀬本陽一郎 様
グローブシップ株式会社 常務取締役
営業本部長 瀬本陽一郎 様

瀬本様

グローブシップ株式会社の沿革は、昭和28年に前身の会社を設立し、その後合併などを経て、2015年に発足しました。当初は清掃事業からスタートし、そこから設備管理や警備などに事業を広げています。私たちはいち業者という立場からステージを変えるため、戦略的ファシリティマネジメント(SFM®=Strategic Facility Management)を実現し、お客様から選ばれるパートナーとなることを目指しています。

清掃ロボットが世の中に登場した時、どう感じましたか。

瀬本様

少子高齢化がどんどん進む中で、働く人材も当然減ってきていますし、また現場で作業される方々が高齢化しているという傾向もあります。その流れは今後も加速していくと考えると、清掃ロボットの活用は当然の方向性だと感じました。

ビルメンテナンス業界全体での受け止め方はどうだったでしょうか。

瀬本様

業界全体で考えると、ロボットなどのテクノロジーを入れるのに消極的な側面もあるかもしれません。しかし、実際にお客様から求められる基準は変化し続けています。
当社は業界のスタンダードを変えたいという想いのもと、新しい資機材への挑戦を常に行ってきたので、AIで自律走行するロボットは待ちに待っていたという状況でした。

Whizシリーズの導入経緯を教えてください。

瀬本様

当社への清掃ロボットの売り込みというのは、複数のメーカーからあり、私自身も立ち会って多くのロボットを相当丹念にテストしました。

その中でやはりWhizというのは、インパクトが段違いだったのです。
特に操作がすごくシンプルで、そのシンプルさが現場向きでした。また当時はソフトバンクロボティクスがWhizを販売していました。我々からすると「ソフトバンクというメジャーな企業が清掃ロボットか」というインパクトは相当大きかったですし、非常に期待感を抱いたことも覚えています。

globeship_whiz

お客様にも協力を仰ぎ、試行錯誤を繰り返した

お客様のところでもテストを行ったとお聞きしました。

瀬本様

当社の進め方としては、理屈よりもまず現場で実装しながら進めていくという手法が多いのです。そのため、お客様に協力いただき、ソフトバンクロボティクスと一緒に丸の内にあるビルで実際の導入テストをしました。
その際には、万が一にも人身事故が起きないように準備も念入りに行いましたし、テストの過程で分析したレポートも提出させていただいて、我々のいいところも悪いところも含めて情報提供するやり方で、お客様との信頼関係を築いていきました。
それはソフトバンクロボティクスに対しても同様で、言いづらいことでもどんどん言うようにしました。ソフトバンクロボティクスは他のメーカーと比べて、相当熱を入れてやってくれたので、共に意見を出し合いながらテストを行ってきました。

テストの際に気付いた課題などはありましたか。

瀬本様

当初はよくエラーが出ていました。A現場では問題なかったことがB現場で問題になったり、同じ建物内でもある床材では問題なかったのに別の床材だと動かなかったりなどです。我々の現場にソフトバンクロボティクスのエンジニアが来て、一緒に一晩中「何故だろう」と考えることもありました。一緒になって問題解決をするために、侃々諤々の議論になることもよくありましたね。
実際にビルメンテナンスの現場で、満足できる状態で稼働できるよう仕上げるのに1年以上の期間をかけました。

現場で働く従業員に、Whiz の活用をどのように働きかけたのでしょうか。

作業風景

瀬本様

既存の現場では、従業員が最初からすんなり受け入れてくれるところはほぼなかったです。ロボットを導入するとどうしても、「自分の仕事が取られる」という反応になってしまうのです。だから現場の従業員に対しては、「Whizは仕事を奪うものではなく、パートナーであり相棒なのだ」と肚落ちするように、専門の部署であるロボットFM開発部(現・FMDX開発事業部)という部隊を作って調整することにしました。

他のビルメンテナンス会社でロボット導入がなかなか上手くいかないのは、これを行わないのが大きな理由の一つだと思います。Whizを買って、後は現場に任せてしまう。今まで人だけで清掃してきた現場は、ロボットをどう扱えばいいのか分からない。そうではなくて、人だけで行ってきたワークスケジュールを一旦、棚卸して、ロボットを相棒化させるワークスケジュールを作成しなければならないのです。

ロボットFM開発部の創設に際しては、新卒の社員や中途採用の社員など、従来の現場のやり方を知らない人材も多く配属しました。ロボットがいるのが当たり前な状態で考えてくれるメンバー構成にしたのです。狙い通り、ロボットFM開発部の働きかけで現場の人たちの意識改革ができたと思っています。

Whiz i アイリスエディション(以下、Whiz i)*の活用が、
ひとつ上の清掃品質を生んだ

Whiz iにバージョンが変わりましたが、どのように評価されていますか。

グローブシップ株式会社 常務取締役 営業本部長 瀬本陽一郎 様

瀬本様

吸塵力やバッテリーの持ち、あるいはセンサーの感度具合など、確実にアップデートしていると思います。Whiz iを動かすソフトウェアも他の機種のものより、AIによる障害物の回避行動などの精度も高く、成長も予想通りで信頼度も上がってきています。ソフトバンクロボティクスに加えてアイリスオーヤマが参画し、ハードとしての掃除機自体もしっかりと成長しているので、 我々とすると安心して使える状態になっていると感じます。

Whiz iを使った清掃に対して、お客様からの反応はいかがでしょうか。

瀬本様

Whiz iが床の清掃を行うことで人に余力ができるので、今までできなかったサービスを同じコスト内で提供できるようになりました。
例えば今までの床清掃ではできなかった、椅子の脚まで拭くことができるようになりました。また、最近であれば除菌業務にも注力できます。だからWhiz iを導入することによって生まれるバッファーを使うことで、清掃品質は上がるのです。

人手不足解消やコスト削減の観点ももちろんありますが、その上で、床の清掃に関してロボットクリーニングの方が美観や環境衛生上、より効果が高いということにお客様が気づいています。そのため、当社の取引先ではWhiz iを使った清掃を「是非やってほしい」というお客様が多くなってきています。

Whiz iはグローブシップを「お客様から選ばれるパートナー」へと後押ししていますか。

瀬本様

Whiz iの活用がいわゆるオーナー指定になるケースは増えてきていますが、全ての仕事を当社が引き受けるのではなく、これまで担当されてきた清掃会社さんにノウハウを提供する事業も始めています。現場がきちんと使いこなせるよう、ワークスケジュールを作るところまで当社がお手伝いをしたうえで、Whiz iを当社経由で導入いただくという形です。

そうすると、Whiz iの導入台数も増えていきますね。

瀬本様

Whiz iの導入は、月に10台ほどのペースですね。2022年10月現在で既に236台導入しており、そのうち95台は他社の清掃現場に提供しています。

DXでFMサービスのスタンダードを変える

Whiz iだけでなくDXツール導入で、どのような事業の広がりを構想していますか。

瀬本様

今期からロボットFM開発部をFMDX開発事業部に名称変更しました。今まで人だけでやっていたFMサービス全体のDX化推進が狙いです。
FMサービスの省人化と業務品質の向上を両立させる取り組みを一つの柱とした「GS VISION 2030」というものを、当社では掲げています。「GS VISION 2030」では、ファシリティマネジメント業界のゲームチェンジャーになることを目指しています。

DX化したファシリティマネジメントがもたらす効果で、少子高齢化対策や、環境問題、SDG’sの問題など、色々な社会問題を解決しながら品質も上げる、安全性も高めるということにチャレンジしようと思っています。

グローブシップ株式会社内

「GS VISION 2030」実現に、アイリスオーヤマやソフトバンクロボティクスはどのように貢献できるとお考えですか。

瀬本様

「GS VISION 2030」を実現する上で、非常に重要な欠かせないパートナーだと思っています。我々のDX事業の入り口を、ソフトバンクロボティクスやアイリスオーヤマに開けてもらったと感じています。 そういった意味ではもう随分とご協力をいただいていますが、我々としては今後も一緒に成長していきたいと思っています。

ありがとうございました。

*「Whiz i アイリスエディション」は、ソフトバンクロボティクスの「Whiz i」に、業界ニーズに合わせたアイリスオーヤマ独自のオプションの追加を可能にしたDX清掃ロボットです。

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