インタビュー

調色によるサーカディアンリズムの創出で
店舗スタッフの健康と快適性に配慮。
空間演出と節電も実現し、一石三鳥に

デイリーヤマザキ 浜松町クレアタワー店 様(東京都)

2025.10.30

山崎製パン株式会社 デイリーヤマザキ事業統括本部 営業本部開発部 開発課課長 村田一昭 様

山崎製パン株式会社

デイリーヤマザキ事業統括本部

営業本部 開発部 開発課課長 村田一昭 様

デイリーヤマザキ 浜松町クレアタワー店 様

お話を伺った方

山崎製パン株式会社
デイリーヤマザキ事業統括本部 営業本部開発部
開発課課長 村田一昭 様

山崎製パン株式会社 デイリーヤマザキ事業統括本部 営業本部開発部 開発課課長 村田一昭 様

インタビュー概要

デイリーヤマザキ 様は、山崎製パン株式会社 様が展開するコンビニエンスストアです。1977年に「サンエブリー」を、続く翌年には「ヤマザキデイリーストア」を開店。コンビニエンス事業を本格始動し、1999年にはブランドを「デイリーヤマザキ」へ統合。現在、全国に約1,300店舗(2024年12月)を構えています。デイリーヤマザキ 様の最大の特長は、ヤマザキグループの強みを生かした店内調理システムの導入です。焼きたてパンや手作り弁当といったフレッシュな商品を提供することで、他のコンビニエンスストアとの差別化を図っています。省エネやCO2削減など環境・社会貢献活動にも取り組むデイリーヤマザキ 様が、今回、照明の無線制御システム「LiCONEX LiTE」を導入した目的や背景、使用感などについて、お話を伺いました。

デイリーヤマザキ 浜松町クレアタワー店 様

施設概要

デイリーヤマザキ 浜松町クレアタワー店
浜松町クレアタワーの三階に店舗を構えるデイリーヤマザキ 浜松町クレアタワー店は、店内が広々として天井が高く、ゆったりと開放感があります。焼きたてパンや手作り弁当などが豊富に並び、併設のイートインスペースも充実しています。一息つきたいオフィスワーカーで常に満席という人気ぶりは、まさに本部直営の旗艦店舗です。

外光が入らない店舗でも、スタッフには健康的で、明るく働いてほしい

―浜松町クレアタワー店は、オフィスビル内の店舗です。照明について、オフィスビル店ならではの課題はありますか。

村田様

イートインスペースにしか窓がないために外光を感じることができず、店舗スタッフが一日の時間の移ろいを感じにくい点が課題でした。スタッフから体調不良を訴える声や不満が上がっていたというわけではありませんが、健康面などに配慮した対策をしたいと考えていました。

毎日たくさんの人が利用するイートインスペース
毎日たくさんの人が利用するイートインスペース

―今回、「LiCONEX LiTE」を導入した経緯を教えてください。

村田様

アイリスオーヤマさんが同じビルのテナント同士だったことがきっかけです。浜松町クレアタワー店のLED照明は、アイリスオーヤマさんの製品を導入していました。そのご縁もあり、調光だけでなく調色もできる無線制御システムをご提案いただき、導入を決めました。

―施工期間や、施工による店舗への影響については、いかがでしたか。

村田様

オフィスビル内の店舗という特性上、夜間や休日など閉店している時間があるため、店舗が休みになるタイミングを利用して工事をしてもらいました。アイリスオーヤマさんには親身になってもらい、全体的にとてもスムーズに導入できたので、何の不満もありません。

店舗の立地や客層によっても、好まれる照明は異なる

―デイリーヤマザキ 様の、照明へのこだわりについてお聞かせください。

村田様

店舗の立地や客層によって商品のニーズが異なるのと同じで、好まれる明るさや照明の色も異なります。例えば、若いお客様が多い店舗では白っぽい照明が好まれます。流行や地域性もありますし、ひと言でコンビニエンスストアといっても各社で違いがあります。弊社は、焼きたてパンや手作り弁当など食品を中心に販売していますので、立地や客層を考慮しつつも、少し暖かみを感じられる色の照明にこだわっています。食べ物がおいしそうに見える色、ということです。

―オフィスビル内の店舗でお客様の多くがオフィスワーカーの場合、どのような店舗環境が求められるのでしょうか。

村田様

オフィスビルの中で働いている方々は、忙しい日には一日中、まったく外に出ないこともあります。窓に近い席の方なら、外光の変化から一日の時間の変化を感じられるかもしれませんが、そうでなければ弊社の店舗スタッフ同様、時間の移ろいを感じられず、体内時計が狂ってしまう可能性もあります。ですから、一日の流れを感じていただける店舗環境が重要だと考えていました。

今回無線制御システムによる調光調色の提案受け入れを決断しました。決断の前提にはもちろん、カーボンニュートラルの観点から少しでも電気消費量を削減し、CSR*を実践していく必要があるという考え方が、当社としては最優先事項だという認識がありました。

* CSRはCorporate Social Responsibilityの略で、企業の社会的責任のこと。企業活動において自社の利益追求だけでなく、環境や次世代に配慮した行動や、顧客・従業員・地域社会などに対して責任ある行動を取ることを求める考え方。

―店内の照明が明るすぎることで発生する問題について、具体的に教えてください。

村田様

コンビニエンスストアには、コンビニエンスストアにふさわしい明るさや色温度があります。店内に入った際、過度な高輝度による不快感や反射グレアを抑えつつ、目に優しく疲れにくい明るさと色温度で、商品が魅力的に見える照明が理想的です。ところが、浜松町クレアタワー店の照明は照度が高すぎるうえ、光色も 6500K と白っぽいため、空間全体が冷たい印象になり、お客様もスタッフも疲れやすくなってしまっています。

デイリーヤマザキ 浜松町クレアタワー店 様
デイリーヤマザキ 浜松町クレアタワー店 様

店舗内を6つのゾーンに分け、それぞれ6つの時間帯で調光調色を設定

―問題解決に向けて、どのような調光調色プランを設定したのか教えてください。

村田様

まず、店内を売場中央、レジ上、イートイン、バックヤードなど6つにゾーン分けし、それぞれの場所にふさわしい明るさと色温度、経済性を考慮して設定しました。例えば、お金を扱うレジ上は手元がきちんと見えるよう少し明るく白っぽく、バックヤードは明るさを抑えつつも白っぽく見えやすい色、イートインは暖かみのある落ち着いた色と明るさ、という感じです。

調光調色グループ

調光調色スケジュール

―サーカディアンリズムのスケジュール設定について、プランへのこだわりをお聞かせください。

村田様

開店前・閉店後のほか、午前、昼、夕方、夜など6つの時間帯に区分し、それぞれの時間帯とゾーンにふさわしい色温度を設定しました。実際の外光の色の変化に合わせて、照明の色温度も変える工夫をしています。具体的には、朝から午前中は5000Kで脳も体も目覚めるような明るく白っぽい光、夕方から夜には3000~3500Kで落ち着いた気持ちになれる暖かみのある光になるよう意識しました。

浜松町のデイリーヤマザキの店内。朝から午前中の5000Kの光、夕方からの夜の3000~3500Kの光。
店内の様子。午前中は5000Kで清潔感を演出、夕方からの夜にかけて3000~3500Kにし、血圧や脈拍数、体温の上昇、食欲増進をねらっている。

―明るさについては、どのような調光プランを設定しましたか。

村田様

調色だけでなく、調光もとても細かく設定しました。開店前と閉店後には明るさを35~40%に抑える一方で、日中の売場中央では40~50%に調光しています。バックヤードの調光率は終日35~40%ですが、手元がよく見えて作業しやすい4000~5000Kの光色なので暗さは感じません。逆にイートインスペースの明るさは、一日を通して30~50%に保ちつつ、2700~3500Kの暖かい光色に調色しているので、ゆったりとした気持ちで過ごしていただけると思います。

―サーカディアンリズムの導入以外に、こだわったポイントはありますか。

村田様

照明による売場演出を取り入れた点が、こだわりポイントです。浜松町クレアタワー店は店舗面積が広いので、その広さを生かして、平置きで焼きたてパンを販売するスペースを設けています。このゾーンにはスポットライトを設置して、終日、パンがおいしそうに見えるい光色の照明を当てています。アイリスオーヤマさんのご担当者によると、「パンの焼き色が際立つ色」だそうです。

浜松町のデイリーヤマザキの店内。

LICONEX LiTEなら、照明一つで季節感まで演出できる

―照明による売場演出には、どのような効果があるとお考えですか。

村田様

同じお客様でも、時間帯によって欲しいもの、食べたいものが変わります。朝なら軽い朝食、お昼はしっかりランチ、夜はお酒とおつまみ、といった具合です。照明で一日の時間の流れを感じてもらうと同時に、それぞれの時間帯で最も欲しいであろう食べ物がおいしそうに見える演出を照明で実現できれば、売り上げアップにつながると考えています。季節ごとに店舗の雰囲気を変えるのは予算も人手もかかるので難しいのですが、LiCONEX LiTEなら、照明一つで季節感まで演出できます。いろいろな使い方ができるので、今後の活用方法に期待感が高まっています。

―店舗スタッフやお客様からの反応について、お聞かせください。

村田様

店舗スタッフからは導入直後、「開店前の照明が暗い」という意見があったので、設定を変更して少し明るくしました。その他の反応は、スタッフからもお客様からも今のところまだありませんが、少しずつでも疲れにくさや快適な店舗環境を感じてもらえたらと思っています。

―日々の操作や設定変更については、いかがですか。

村田様

面倒なことは何もありません。店舗スタッフからも、不満や苦情はありません。タブレットやスマホで手軽に操作できますし、調整や変更も手軽でとても簡単です。その手軽さもメリットだと感じています。

導入後、照明の消費電力を50%程度削減。省エネに

―省エネの効果は出ていますか。

村田様

省エネの効果はしっかり出ています。LiCONEX LiTE 導入前と比べて、店舗全体の明るさを 25~60% に抑えたことで、導入初月から節電効果が顕著に表れています。調光調色のおかげで暗さは感じませんが、電力使用量の削減という意味ではてきめんですね。

24時間営業を基本とするコンビニエンスストアは、節電をはじめとする省エネ対策を厳しく求められる業界です。弊社でも照明のLED化、配送の効率化によるCO2削減など、あの手この手で省エネに取り組んできました。LiCONEX LiTEの節電効果については今後、年間を通して季節ごとに注視する必要があるとはいえ、すでに数字に表れて効果を実感できています。

浜松町のデイリーヤマザキの店内。

■デイリーヤマザキ 浜松町クレアタワー店 様
[所在地]東京都港区浜松町2-3-1 浜松町クレアタワー3階
[店舗面積]366.713㎡(三階全体)
[主な納入器具]無線制御システム「LiCONEX LiTE」、LED一体型ベースライト、ダウンライト、スポットライト

掲載内容、製品、サービスは、
下記までお問い合わせください。

022-253-7095
〈受付時間〉平日9:00〜17:00(夏季休業、年末年始期間を除く)

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