備蓄米が「まずい」と言われる理由とは?古米をおいしく食べる工夫も紹介

備蓄米が「まずい」と言われる理由とは?古米をおいしく食べる工夫も紹介

米価格の高騰を受けて注目が高まっている備蓄米ですが、「味が落ちるのでは」と不安に思う方もいるかもしれません。実は、備蓄米も工夫次第で十分おいしく食べられます。この記事では、備蓄米にまつわる背景や、よりおいしく味わうためのコツ、さらに風味をよみがえらせる精米機の活用法について紹介します。

備蓄米が「まずい」と言われる理由とは?古米をおいしく食べる工夫も紹介

+1 Day 編集部

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備蓄米とは?

倉庫に積まれたお米
備蓄米とは、災害などの緊急時に食糧を安定供給できるよう、政府が保管しているお米のことです。自然災害、不作などで食糧が足りなくなった場合に放出されます。保存期間はおよそ5年で、その後は新しいお米と入れ替えられ、古いお米は通常、主食用としては販売されません。

しかし、2025年のように米の価格が急騰した場合は、主食用として放出されることもあります。

「備蓄米はまずい」と言われる背景

器に入った白米と稲穂
巷で備蓄米が「まずい」と噂されるのは、長期保存により味や風味が落ちていると思われるためです。実際には、玄米の状態で温度管理して保管されているため、1年程度であれば劣化を感じないこともあります。(商品や保存方法によっては、それ以上の期間保存できることもあります。)

保管期間により劣化しているイメージがある

最大5年間保存される備蓄米は、保管期間が長いため品質が劣化している印象を持たれがちです。しかし実際は、玄米のまま密閉した袋に入れて酸化や虫害を防ぎ、温度管理した倉庫で保管されているため、劣化は最小限に抑えられています。

なお、お米が空気に触れて酸化するのは精米後で、玄米は精米に比べて1年ほど長持ちすると言われています。

古米はパサついているイメージがある

古米は乾燥によって水分が抜け、パサつきやすくなります。そのため、備蓄米も同様に味が落ちていると考える人もいるでしょう。保管期間の長い玄米でも、1年以上前の備蓄米であれば酸化して風味が低下している可能性はあります。ただし、浸水時間を延ばしたり、炊く際に調味料を加えたりといった工夫で、パサつきが軽減されることもあります。

備蓄米を食べて「まずい」と感じる原因

白米を食べる女性
購入した備蓄米を食べて「思ったような風味が感じられない」と感じた場合は、精米から時間が経っていたか、1年以上前のお米である可能性が高いでしょう。原料米の品質にバラつきがあったり、炊いてから時間が経っていたりすることも考えられます。

精米から時間が経っている

購入した備蓄米がまずいと感じた場合、精米から時間が経っているケースが多いです。玄米の状態で保管されている備蓄米は、精米してから店頭へ並びます。精米後のお米は空気に触れて劣化しやすく、1ヵ月程度で食べきることが推奨されています。精米から時間が経った備蓄米を食べた場合は、味や風味が落ちていると感じやすいかもしれません。

1年以上前の備蓄米を購入している

1年以上前の備蓄米を口にすると、味や風味に違和感を覚えることがあります。前年に収穫されたお米は「古米」、さらに1年古いと「古古米」と呼ばれ、年を追うごとに「古」が増えていきます。例えば、5年前のお米なら「古古古古古米」といった具合です。時間が経つほど、味や風味が変化している可能性も高くなります。

原料米の品質にバラつきがある

備蓄米には全国のさまざまなお米が使われ、複数の原料を混ぜるブレンド米として販売されるため、品種や等米の違いから、味わいや食感に違いを感じることがあります。普段コシヒカリなど、特定のブランド米を食べている場合、別の品種を口にすると味や食感に違和感を覚える可能性があります。

炊いてから時間が経っている

備蓄米を炊いてから時間が経っていた場合、冷めると味が落ちることもあります。お米に含まれるデンプンは、そのままだと消化しにくいベータ状態ですが、水を加えて加熱するとアルファ化して消化しやすくなります。ただし、一度アルファ化したデンプンでも、冷めると再びベータ状態に戻り、パサつきや風味の低下につながるのが特徴です。

さらに、5~6時間以上など、長時間保温するのも水分が抜けて、味や食感が損なわれる原因に。炊きたてをそのまま食べるのが理想ですが、多めに炊いた場合は、できるだけ早く冷凍保存するのが良いでしょう。

備蓄米をおいしく食べるための4つの工夫

炊き込みご飯とおかずの載った食卓
味や食感が気になる備蓄米でも、研ぎ方や炊き方を工夫するとおいしく食べられます。備蓄米をおいしく食べる4つのコツを紹介します。

① 割れないよう丁寧に研ぐ

備蓄米をおいしく食べるには、洗うときにお米が割れないよう、丁寧に研ぐのがポイントです。古米は水分量が少ないため、洗いすぎると割れて、炊いたときに食感が悪くなることも。水を3~4回入れ替えながら、粒が壊れないよう優しく研ぎましょう。時間をかけず、すばやく研ぐのもコツです。

② じっくりと浸水させる

備蓄米を研ぎ終わったら、少し多めに水を入れてじっくりと浸水させます。古米は水分が少ないので、水を通常の1~2割程度多めに入れ、浸水時間も長めにするのがおすすめです。浸水時間の目安は夏なら30分、冬は1~2時間程度。お米の中まで水分を浸透させることで、食感がやわらかくなります。

③ 炊く前に調味料や昆布を加える

炊く前に調味料や昆布を加えても、備蓄米がおいしくなります。炊飯時に、米1合に対して小さじ1~2杯の料理酒やみりんを入れると風味が増し、古米臭も軽減されます。

調味料だと味の変化が気になる場合は、昆布を入れるのがおすすめです。3~5cmの乾燥昆布を1枚入れて炊くと、昆布のうまみが全体に広がり、古米のくさみも和らげてくれます。

④ 炊き込みご飯やチャーハンにアレンジする

備蓄米を炊き込みご飯やチャーハンなどにアレンジすると、おいしく食べられます。お米自体にしっかり味付けすると、古米独特の味や食感が気にならなくなるためです。

特に備蓄米のパサつきが気になる場合は、チャーハンにするとべたつかずおいしく仕上がります。好みに合わせて、酢飯やオムライス、リゾット、ドリア、雑炊、パエリアなども試してみてはいかがでしょうか。

備蓄米をおいしくするアイリスオーヤマの精米機

アイリスオーヤマの家庭用精米機には、「白米みがき」モードが搭載されており、酸化が進んだ備蓄米のおいしさを取り戻すことが可能です。アイリスオーヤマが販売する備蓄米と併せて紹介します。

家庭用精米機/RCI-C5-C

家庭用精米機/RCI-C5-C
備蓄米をおいしく食べたい方におすすめの家庭用精米機です。白米の表面をみがき、酸化した部分を削り落とす「白米みがき」機能を搭載しています。酸化した備蓄米に使うと、米本来のツヤや白さ、香りやおいしさがよみがえります。

白米みがきモードの精米時間は約15秒~45秒のため、忙しいときにも手軽に使えるのもポイント。備蓄米以外にも玄米を購入した際に、自分好みに精米することも可能です。

備蓄米 令和4年産 和の輝き 5㎏

備蓄米 令和4年産 和の輝き 5㎏
アイリスオーヤマが販売する令和4年産の政府備蓄米です。国内産の複数原料米を100%使用。脱酵素剤を入れた新鮮密封パックで酸化を防ぎ、お米のおいしさを長持ちさせます。お1人様1点までの抽選販売です。

炊き方を一工夫して、備蓄米の「まずい」イメージを打ち消そう

食卓で笑顔を見せる少女
備蓄米に対して、風味が気になると感じる方もいますが、炊き方やちょっとした工夫で、日常でもおいしくいただけます。アイリスオーヤマの家庭用精米機などを活用すれば、備蓄米の魅力を引き出しながら、日々の食卓にも活かせます。ぜひ参考にしてみてください。
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