プロジェクターの選び方。
選ぶ上での重要ポイントをご紹介
2023.5.16

用途によって異なるプロジェクター
プロジェクター市場の現状
オフィスやイベント、学校など、ビジネスシーンでは昔から馴染みの深いプロジェクターですが、近年はビジネス用の幅広いラインアップに加えて、家庭や個人でも気軽に使えるものが増えてきました。
また、従来のプロジェクター光源はほとんどが水銀ランプでしたが、近年は水銀ランプよりも光源寿命の長いレーザー光源が主流になってきています。
プロジェクターを探しているけれど種類が多すぎて何をポイントに探したらよいかわからないという方に、今回はプロジェクターの選び方のポイントとおすすめの商品をご紹介します。
家庭用とビジネス用の違い
― 家庭用プロジェクターの特徴
最近は自宅で過ごす時間が増えたことで、家庭でも手軽に使える家庭用プロジェクターの需要がぐんと高まりました。
家庭用プロジェクターは、自宅でも大画面で美しい映像を楽しめるよう高画質で設置がしやすいコンパクトな製品が多数販売されています。
家庭で使用する際は、映画など室内を暗くして見ることが多いため、映像の明るさ(輝度)は多少暗いものでも十分でしょう。

― ビジネス用プロジェクターの特徴
ビジネス用プロジェクターは、会議室や教室などの広い場所でも遠くからはっきりと見えることが重要です。
会議や授業中はメモを取ることもあり室内を真っ暗にすることができないため、明るい場所でも映像がくっきり投写される輝度の高いプロジェクターが必要になります。
また、現在最も普及しているプロジェクターの光源は「水銀ランプ方式」ですが、起動に時間がかかるため会議や授業が中断してしまうのがネックでした。それに比べて「レーザー方式」のものは、
電源オンからわずか数秒で安定した投写ができるのに加え、ランプ交換の手間やコストが少なく、断然おすすめです。
ビジネスで使用する場合は家庭用のものを選ぶのに比べて用途や設置環境、明るさなどより考慮して選ぶ必要があります。
そこで今回はビジネス用プロジェクターの選び方について詳しくご紹介していきます。

ビジネス用プロジェクター選びのポイント
ビジネス用プロジェクターを選ぶときにまず押さえておきたいポイントがいくつかあります。ここではビジネス用プロジェクターの選び方のポイントを解説していきます。
部屋の広さ、照明の明るさ


ビジネス用プロジェクター選びで最も重要なポイントは、映像の明るさです。
明るさは「lm(ルーメン)」という単位で表し、値が大きいほど明るい映像を投写できます。広い会場で大きなスクリーンに投写するためには、より明るさが必要になります。
プロジェクターを使う会場の規模や、室内の照明を暗くできるか等の条件から最適な明るさを選びましょう。

設置場所
ビジネス用プロジェクターを使用する際は、会議室、店舗など場所によって設置できる場所が違ってきます。投写したいスクリーンサイズとその投写距離を見て、設置条件に合っているか確認しておくのもポイントです。
投写距離はスクリーンから
プロジェクター本体までの距離を指します

プロジェクターの設置方法には据え置き方式、天吊り(壁掛け)方式などがあります。
1台のプロジェクターを移動させて、複数の部屋で使用することが多い場合は据え置き方式を、天井や壁に取り付けて常設する場合はスペースを取らない天吊り(壁掛け)方式を選ぶとよいでしょう。
会議などで頻繁に移動するかどうかもあらかじめわかっていると選びやすいでしょう。

据え置き

天吊り

壁掛け
接続方法
プロジェクターに映像を送る際は、出力元のデバイスによって接続方法が変わります。
一般的に普及しているのはケーブルを使用した有線接続ですが、会議など複数人でパソコンにつないで使用することが多い場合は、ケーブルをつなぎ変える必要のない
ワイヤレス接続が便利です。
お使いのデバイスや使用頻度に合わせて接続方法を事前に確認しておきましょう。
■有線接続とワイヤレス接続のメリット・デメリット
有線 ![]() |
|
---|---|
接続方法 | × ケーブルの長さに制限がある |
通信の安定性 | ○ 安定している |
見た目 | × ケーブルが煩雑で見た目が悪い |
ワイヤレス ![]() |
|
接続方法 | ○ 接続が簡単、複数人で共有できる |
通信の安定性 | × 電波環境によって遅延が発生 |
見た目 | ○ 見た目すっきり |
有線 ![]() |
ワイヤレス ![]() |
|
---|---|---|
接続方法 | × ケーブルの長さに制限がある | ○ 接続が簡単、複数人で共有できる |
通信の安定性 | ○ 安定している | × 電波環境によって遅延が発生 |
見た目 | × ケーブルが煩雑で見た目が悪い | ○ 見た目すっきり |
ビジネス用プロジェクターをシーンで選ぶ
ビジネス用プロジェクターを導入するときは、空間の広さと映像の明るさ、また、どんな使い方をするのかを念頭に置いて選びましょう。 ここでは、使用シーンに合わせて最適なプロジェクターをご紹介します。
オフィス
― 大会議室
広い大会議室(100人程度)で使用する際は、大画面に投写するため明るさ5,000lm以上の高輝度モデルをおすすめします。
また、WUXGA対応なら画面解像度が高く高画質な映像を投写できるため、遠くからでもExcelなどの細かい表が鮮明に見えます。
さらに、ワイヤレス接続ならプロジェクターを天吊り設置していても離れたところから簡単に資料を投写できるため、スマートな進行が可能となります。
※100人以上収容できる空間なら明るさ8,000lm以上のモデルを推奨します。

― 中会議室
中会議室(10~30人程度)で使用する際は、明るさ5,000lm程度のモデルがおすすめです。
5,000lmの明るさがあれば部屋を真っ暗にしなくてもくっきり投写できるので、メモを取ったり、相手の顔を見ながら打ち合わせしたりできます。
プレゼンテーションで使用する機会が多い場合は、至近距離から投写できてプレゼンターの影が映り込みにくい超短投写タイプがおすすめです。

― 小会議室、打ち合わせスペース
小会議室(10人程度)で使用する際は、明るさ4,000lm程度で持ち運びができるコンパクトなモデルが便利です。
4,000lm程度の明るさがあれば大型スクリーンへの投写も可能な明るさなので、普段は小会議室で使用し、必要に応じて広い部屋で大画面投写するなど幅広く使うことができます。
打ち合わせスペースのような場所に設置するなら、投写したい場所の真上や真下に設置できる超短投写タイプがおすすめ。
狭いスペースでも大画面に投写でき、室内照明がついたままでも十分な明るさを保てるため鮮明に投写できます。
また、電子黒板機能※を使うと映像に自在に書き込めるため、より効果的なプレゼンテーションが行えます。
※当社製品では超短投写タイプのみ対応

教育現場
― 体育館
体育館のステージのような大画面に投写する場合には、明るさ5,500lm以上の高輝度モデルであれば館内照明をつけたままでも鮮明な映像を投写できるでしょう。
短焦点モデルのプロジェクターなら投写距離が短いのでステージ上に設置しても至近距離から大画面への投写ができます。
さらに、あらかじめワイヤレス投写にしておくとケーブルをつなぐ手間も省けて準備が簡単です。

― 教室
学校の教室に設置する場合は、スクリーンのそばに立っても人の影ができにくい超短投写モデルがおすすめです。
超短投写タイプはオプションで電子黒板機能を使うことができるので映像に文字を書き込みながら授業ができ、より効果的でわかりやすい授業が行えます。

映像演出
― イベント会場、ホール
イベント会場やホールなど大きな明るい会場には、明るさ10,000lm程度の高輝度モデルをおすすめします。
また、映像作品などを美しく展示するなら、画面解像度が高く高画質な映像を投写できるWUXGA対応モデルがおすすめです。
常設タイププロジェクターなら投写距離の違うレンズが9種類あるため、さまざまな位置に設置できます。

― ショールーム、店舗
外光の入り込むショールームや店舗など、その場の照明を暗くできない場所なら明るさ5,500lm以上のモデルがおすすめです。
また、短焦点モデルなら設置場所が限られていても比較的狭いスペースにも設置でき、大画面で投写が可能です。壁はもちろん、床やガラス窓にも投写できるのでスクリーン投写以上にさまざまな場所へ映像を写すことができます。

まとめ
いかがでしたか?プロジェクターを選定するうえでは、ご利用の用途と空間をしっかりとイメージしたうえで機種を絞り込んでいくと、ご希望に近い機種にたどり着けると思います。
アイリスオーヤマでは、お客さまのご要望を聞いたうえで最適な機種と設置方法、導入までのプロセスをご提案します。詳しくは下記までぜひ一度お問い合わせください。
掲載内容、製品、サービスは、
下記までお問い合わせください。
022-253-7095
〈受付時間〉平日9:00~17:00(夏季休業、年末年始期間を除く)