インタビュー

設備の安全性確保とエンターテイメント性の充実は球場管理の両輪。 観客席の改修とLEDビジョン導入により観戦・プレー環境を整備

楽天モバイル 最強パーク宮城 様 (宮城県)

2026.8.27

株式会社 楽天野球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)コーポレート本部スタジアム部 部長 山縣大介 様

株式会社 楽天野球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)
コーポレート本部

スタジアム部 部長 山縣大介 様

楽天モバイル 最強パーク宮城

インタビュー概要

楽天モバイル 最強パーク宮城は、東北楽天ゴールデンイーグルスが本拠地とする野球場です。 1950年に宮城球場として開業、2004年に現在の東北楽天ゴールデンイーグルスが参入し、本拠地としました。2026年には楽天グループがネーミングライツを更新し、名称を「楽天モバイル最強パーク宮城」に変更。 これまで、観覧車やメリーゴーラウンドも設置され、家族で楽しめるボールパークへと進化を続けています。 改修を重ねて現在に至る楽天モバイル 最強パーク宮城は、今回、観客席シートとLEDビジョンを導入されました。導入の背景や使用感などについて伺いました。

施設概要

楽天モバイル 最強パーク宮城
宮城県仙台市内にあるプロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」の本拠地で、収容人数は31,220人。年間約70日は、東北楽天ゴールデンイーグルス一軍の試合が開催されています。市民にも開かれ、高校野球などアマチュアの試合にも活用されている野球専用球場です。

 株式会社 楽天野球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)コーポレート本部 スタジアム部 部長 山縣大介 様

重視するのは①品質、②コスト、③納期。
総合的に優れていたからアイリスオーヤマに決めた。

―毎年のように、アイリスオーヤマの製品を導入していただいています。その理由と経緯を教えてください。

山縣様

製品導入は大きな金額の投資になりますので、3つのポイントを重視しています。①品質、②コスト、③納期です。この3つのポイントを押さえながら複数社の製品比較と、プレゼンテーション方式で選考を行い、優れた製品を採択するという形で決定しています。御社の製品は、この3つのポイントにおいて総合的に優れていると判断したので導入を決めました。

―選考をプレゼンテーション方式で行っておられるのは、なぜですか。

山縣様

公共事業では入札という形式をとると思いますが、我々は公共事業ではないので価格がすべてではありません。そのため、総合的に判断でき、各社様の特徴や独自性も提案いただけるプレゼンテーション方式を採用しています。導入希望の製品に求める使用感やポイント、予算感、納期などをお伝えして複数社から相見積もりを取り、比較検討するという流れです。要件を満たしているかどうかだけでなく、これまでの取り組みの実績も踏まえて総合的に判断します。

―導入時や導入後の弊社サポート体制について、感想をお聞かせください。

山縣様

器具などの「モノ」は、ある程度の割合でどうしても不良品が発生しますし、やがては壊れます。ですから、不良率を最小限にしながら、メンテナンスに関する中長期計画をどう立てるかも重要です。お互いの事情をすり合わせた上で、「メンテナンスはこういう計画で行います」ということを、社内でも各社様とも決めていく必要があります。協力企業様とは、それができるかどうかも重視します。

御社は総じて、依頼者のリクエストに全力で応えようとするスタンスが強いですね。例えば、スペックや価格について「もう少し、こういうふうにしたい」とお話しすると、我々の要望の実現に向けてグッと寄せていただける。ありがたいです。御社の強みだなと感じています。

プロ野球の試合は一日一日が勝負。設備の安全安心を最重視。

―楽天モバイル 最強パーク宮城は、毎年、スタジアムの改修を行っています。スタジアム設備のリニューアルで重視しているポイントを教えてください。

山縣様

プロ野球の試合興行は一日一日が勝負なので、設備の安全安心を最重視しています。このスタジアムは1950年に宮城球場として開業した、歴史ある球場です。それだけに、劣化を防ぐための修繕更新改修は欠かせません。修繕更新改修したい箇所はあちこちあるのですが、大規模修繕更新や改修工事はオフシーズンに集中的に行うしかなく、計画的に順次着手している状態です。

―このスタジアムならではの改修・メンテナンスの難しさはありますか。

山縣様

まず、屋根がない屋外球場で海にも近いという、立地による改修・メンテナンスの難しさがあります。改修のハードルを上げている要因は屋外球場ならではの暑さや寒さ、風雨に加えて海風による湿気と腐食です。これらの環境下で10~15年は使用できる機器を導入し、維持管理することを目指しています。電気機器の場合は特に、納入業者さんにとってものすごくハードルが高い条件を提示しているでしょうね。

―アイリスオーヤマの製品は、そのご要望にお応えできていますか。

山縣様

もちろんです。観客席のリニューアルについては座り心地に加えて、屋外でも劣化しにくいことを重視しました。この球場は左右非対称で席種が多く、席種ごとにさまざまな種類のシートを使い分ける必要があります。楽天イーグルスはクリムゾンレッドカラーですが、赤系の色のシートは特に日焼けして色あせしやすいので、色もちも重視しました。LEDビジョンの導入では、屋外での使用に耐えられるかどうかがポイントでした。厳しい要件をかなり細かくお伝えしましたが、すべてクリアしていただきました。

観客席

アイリスオーヤマからの事例紹介と提案も観客席リニューアルの決め手に。

―先ほどお話にあった観客席のリニューアルについて、改修を実施することになったきっかけを教えてください。

山縣様

観客席については2019年以降、アイリスオーヤマさんの製品を導入しています(コロナ禍時期は除く)。20年以上前に導入したシートで、劣化してひびが入ったり、色があせたりしていたことから、改修そのものは導入の5~6年前から計画していました。お客様にはきれいなシートに座って、快適に観戦していただきたいですからね。アイリスオーヤマさんから、他のスポーツ施設への導入事例をご紹介いただいたこと、このスタジアムに導入する場合のご提案があったことも、御社の製品を導入する決め手になりました。

―選定に当たっては、座り心地や屋外での耐久性を重視したとのお話でした。具体的にお聞かせください。

山縣様

観客席にはいろいろなお客様が、いろいろな姿勢で座られます。どんな体格のお客様が、どんな姿勢で座っても安全性を確保できることが大切です。そのため、耐久性についてはシートの固定方法も重視しています。

座り心地については、野球の試合は3時間半くらい続きますから、リラックスして快適に座り続けていただけることが大切だと考えています。隣の席との間隔が保たれていて楽な姿勢で座ることができ、お尻が痛くならないシートで、ドリンクホルダーも重要です。導入時には実際に男女さまざまな年代、担当のスタッフに座ってもらい、感想を聞いて選定の参考にしました。アイリスオーヤマさんにはドリンクホルダーの付け方などの要望も出して、実現していただきました。

古いLEDビジョンをアイリスオーヤマ製品に更新。
安全性と映像の鮮明さに満足。

―LEDビジョンについて、既存のビジョンに加えて追加導入を決めた理由を教えてください。

山縣様

今回、右中間に大型LEDビジョン、その左横に広告用の縦型LEDビジョンを追加導入しました。いずれもアイリスオーヤマさんの製品です。このスタジアムに初めてLEDビジョンを導入したのが2008年のため、古くていつ故障してもおかしくない状態でした。パネル、基盤、電源というLEDビジョンを構成する重要な3つのパーツについては常に予備を用意し、不具合があったら交換しながら使ってきましたが、その予備の在庫もいよいよ調達が難しくなり、導入を決めました。

―LEDビジョンの導入に当たってこだわったポイントについて、具体的にお聞かせください。

山縣様

細かい条件をいろいろとお伝えしましたが、最もこだわったのがSMD(表面実装型LED)にしたいという点です。高精細なSMDによって、より鮮明な映像で演出効果を高めたいという狙いがありました。
*Surface Mounted Device(表面実装型LED) の略で、LEDチップを基板(PCB)表面に直接実装する方式・構造。高画質・高解像度・広視野角を実現できる。

―安全性に関するご要望にも、お応えできましたか。

山縣様

しっかりご対応いただきました。今回2つのLEDビジョンを設置した場所の基礎構造は、かつて、アイリスオーヤマさんとは別の会社が作ったものです。基礎構造の耐荷重といった安全性にかかわる構造計算などにも、かつて工事を行った会社を交えてコミュニケーションをとりながら取り組んでくださいました。我々も含めた3社が共通言語をもってコミュニケーションをとり、リノベーションするというのは、重要ですがとても難しいことです。ですが、施工を請け負うアイリス電工のご担当者が知見も技術も力量もお持ちの信頼できる方で、安心しておまかせできました。

―導入されたLEDビジョンで、実際に映像をご覧になった感想はいかがですか。

山縣様

古いLEDビジョンとは、映像の鮮明さが格段に違いますね。普通にテレビを見ているかのような鮮明さで、あまりにもきれいで驚きました。また、大型LEDビジョンと広告用の縦型LEDビジョンを近くに設置するのなら、せっかくなので1つの画面のように利用できるよう、当初の計画より近づけてほしいという要望を出して実現していただきました。これが大迫力で、映像による演出にも期待感が高まっています。

観客席

これまでにLED照明や無線制御システムも導入。
コスト削減と省エネに貢献。

―楽天モバイル 最強パーク宮城 様には観客席やLEDビジョンの他にも、アイリスオーヤマのLED照明などを導入していただいた背景を教えてください。

山縣様

そうですね。室内練習場とブルペンに、LED照明と照明の無線制御システム「LiCONEX」を導入しました。これは2027年末に、蛍光灯の生産・輸入が終了することを受けての導入でした。楽天野球団全体でサステナビリティに取り組んでいますので、その一環でもあります。結果的に照明代のコスト削減になり、省エネにも貢献できています。

室内練習場
ブルペン

―さまざまな製品を導入いただく中で、導入時のスピード感や納期について感じたことがあればお聞かせください。

山縣様

いつも問題なくご対応いただいています。スタジアムの改修工事は11月末にファン感謝祭を終えた後、3月のシーズン開幕までの約4か月間で終わらせなくてはなりません。この間に工期が収まるように、我々は数年単位で綿密に改修計画を立てますし、納入業者さんにはスピード感を求めます。

スタジアムの改修に当たってはアイリスオーヤマさんだけでなく、複数社が出入りして異なる箇所の改修工事を行っています。資材の置き場所や工期についてお互いに譲り合っていただく難しさもあり、なかなか予定どおりには進まないものです。それでも、アイリスオーヤマさんにはうまく調整し、スピーディーかつ柔軟に対応していただきました。

―導入後のお客様、選手の方々からの反響はいかがでしたか。

山縣様

お客様からも球団メンバーからも好評ですよ。スタジアムの管理運営に当たっては①ファンの視点、②プレーへの影響、③法令遵守を重視しており、現時点で不満が聞こえてこないということは、これらの要件を満たすことができているのだと考えています。満足度は高いと思います。

目指すのはメジャーリーグのボールパーク。
ハード面でもソフト面でも進化する、最強のスタジアムに。

―今後のスタジアムのあり方について、構想や長期的なビジョンをお聞かせください。

山縣様

「宮城球場」としてスタートしたスタジアムのため、参入当初からずっと「ボールパーク構想」を持っています。目指しているのはメジャーリーグのスタジアムのように、野球ファンだけでなく、ファミリー層を中心に、あらゆる世代に楽しんでいただけるスタジアムです。そのために観覧車を設置したり、宿泊施設を併設したり、イベントを開催したりと様々な工夫をしています。2026年には球場のネーミングライツを取得して、「楽天モバイル 最強パーク宮城」という愛称になりました。「みんなで作る、みんなの最強パーク」という思いを込めています。

―外野側には、新たにホームランゾーンも設けましたね。

山縣様

レフト側ホームランゾーンは、従来よりも最大6m前方まで、観客席を広げました。オフィシャルスポンサーであるアイリスオーヤマさんにネーミングライツを取得していただいて、「アイリスオーヤマレフトホームランゾーン」という名称になっています。ピッチャーは大変だと思いますが、やはりホームランが出るとものすごく盛り上がります。ホームランボールがこのゾーンに入ったら、アイリスオーヤマさんの製品を抽選でプレゼントするイベントも開催しています。ファンの皆さまに喜んでいただきたいという思いで、アイリスオーヤマさんに提案して実現できました。

―ハード面でもソフト面でも、進化するスタジアムですね。

山縣様

設備の安全性確保とエンターテイメント性の充実は球場管理の両輪のため、設備の改修はこれからも毎年行っていきます。屋根がないスタジアムだけに夏の暑さは深刻で、7月からナイターを実施するなどすでに対策を始めていますが、ミストの設置など設備面での根本的な対策も必要です。ソフト面では、何度でも足を運びたくなるイベントなどの仕掛けを今後も企画していきます。野球ファン、地域の皆様、我々スタッフ、みんなで作り上げる最強のスタジアムにしていきたいです。

■施設所在地
 宮城県仙台市宮城野区宮城野2丁目11-6
■主な納入器具
 施設用観客席/LEDビジョン
■企業HP
 楽天モバイル 最強パーク宮城
 [公式 HP] https://www.rakuteneagles.jp/stadium/

掲載内容、製品、サービスは、
下記までお問い合わせください。

022-253-7095
〈受付時間〉平日9:00~17:00(夏季休業、年末年始期間を除く)

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