

【お米マイスターと家電ライターがチェック】アイリスオーヤマの圧力IHジャー炊飯器「RC-PCA50」を徹底レビュー
公開日:2023.07.20
最終更新日:2023.12.22
日本のお米には多くの銘柄があり、それぞれ異なる味や食感があります。お米本来の美味しさを引き出すには、研ぎ方はもちろん、炊き方や水加減も大切です。今回はお米の銘柄ごとに炊き分け、自動で水の量を教えてくれるアイリスオーヤマの「圧力IHジャー炊飯器 5.5合 RC-PCA50」を、五ツ星お米マイスターに味、家電ライターに機能面を徹底レビューしてもらいました。
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お米マイスターと家電ライターが検証!

私たちにとって欠かせない主食となっているお米。毎日ご飯を食べる家庭は多いと思いますが、今使っている炊飯器は本当に「お米の美味しさ」を引き出せていますか? 日本では、コシヒカリやあきたこまちを代表とするブランド米から、品種改良を重ねて作られた新しい銘柄が続々と登場しています。せっかく美味しいお米を買ってきても、炊き方によってはお米の旨みや甘み、食感の特徴などを引き出しきれないこともあるのです。
そこで今回はお米の銘柄ごとに炊き分けができるアイリスオーヤマの炊飯器「圧力IHジャー炊飯器 5.5合 RC-PCA50-H(グレー)」を、五ツ星お米マイスターの小野寺さんと、家電ライターの倉本さんに実際に使ってもらいました。
そこで今回はお米の銘柄ごとに炊き分けができるアイリスオーヤマの炊飯器「圧力IHジャー炊飯器 5.5合 RC-PCA50-H(グレー)」を、五ツ星お米マイスターの小野寺さんと、家電ライターの倉本さんに実際に使ってもらいました。

株式会社Replow 代表取締役 小野寺理騎

家電ライター 倉本 春
白物家電やガジェットをはじめとしたモノ系情報を執筆する家電ライター。生活者の目線に立ったわかりやすいレビュー記事に定評がある。自宅には廊下に溢れるほど数多くの家電を常備。電気調理鍋、掃除機だけでもそれぞれ10台以上を所持している。
アイリスオーヤマの「圧力IHジャー炊飯器 RC-PCA50」とは
本物のかまどで炊いたような火力を再現

「RC-PCA50」は最大1.26気圧の圧力と、1130wの高火力で、かまどで炊いたような炊飯を再現できる炊飯器です。本物のかまど炊きの火力を再現し、粒立ちとツヤのあるお米が炊き上がる、 圧力IHジャー炊飯器。「かまど浸しモード」を使うと、実際のかまどでの浸し工程を再現してくれます。
50の銘柄にあわせた炊き分け機能を搭載

この炊飯器にはさまざまな特徴がありますが、特に注目したいのが「銘柄炊き分け」機能。お米は銘柄ごとに粒の大きさや水分量などが異なるため、銘柄によって旨みや甘みを引き出すための最適な火力や加熱時間が異なります。銘柄炊き分けでは「その銘柄の美味しさを引き出す」ための炊き方を実現しています。

銘柄炊き分けの方法は、「白米」あるいは「無洗米」を選択して「米銘柄」ボタンで銘柄を選択するだけ。本体には「こしひかり」や「つや姫」をはじめとした6銘柄が表示されていますが「こしひかり」なら「新之助」や「きらら397」など、ひとつの表示で複数の銘柄に対応します。そのため、炊飯器本体に表示されている銘柄だけではなく、全国50銘柄のお米の炊き分けが可能です。
アイリスオーヤマならでは! 水分量調整までできる「量り炊き」機能

銘柄炊き分けは他社の高機能炊飯器が搭載する機能ですが、「RC-PCA50」には嬉しい機能があります。それがアイリスオーヤマ独自の量り炊き機能です。炊飯器内に重量計が内蔵されていて、お米を投入すると、選択している銘柄にあわせた最適な水の量(重量)を教えてくれます。
「量り炊き」の使い方はいたってシンプル。本体で銘柄を選択した状態で「計量」ボタンをプッシュします。この状態で洗う前のお米を投入すると、お米の重さが液晶画面に表示されます。
「量り炊き」の使い方はいたってシンプル。本体で銘柄を選択した状態で「計量」ボタンをプッシュします。この状態で洗う前のお米を投入すると、お米の重さが液晶画面に表示されます。

お米投入後にもう一度「計量」ボタンを押すと、液晶画面の表示が「最適な水の量」にかわります。あとは、釜のなかの米を洗米して、この水量表示が「0」になるまで水を注ぎ入れるだけです。
量り炊き機能は銘柄に合わせた水分量以外にもメリットがあります。ひとつめは「適切な米と水の量を投入できる」ということ。美味しい炊飯には炊飯器の火力調整のほかにも、正しい計量が重要です。
一般的に炊飯する際は、計量カップ等で米の量を計り釜の水位線で水加減を調整します。これらの計量方法はお米の入れ方や、目盛りを見る目線の位置などで計量にバラつきがでやすいのです。一方、「量り炊き」なら重量から正確に米と水の量が計測できるので、安定して美味しいご飯が炊飯できます。
ふたつめのメリットは「一合単位の炊飯である必要がない」こと。米の「重さ」から水の量を教えてくれるので、3.2合など中途半端に米が残った場合でも安心して調整してくれます。
一般的に炊飯する際は、計量カップ等で米の量を計り釜の水位線で水加減を調整します。これらの計量方法はお米の入れ方や、目盛りを見る目線の位置などで計量にバラつきがでやすいのです。一方、「量り炊き」なら重量から正確に米と水の量が計測できるので、安定して美味しいご飯が炊飯できます。
ふたつめのメリットは「一合単位の炊飯である必要がない」こと。米の「重さ」から水の量を教えてくれるので、3.2合など中途半端に米が残った場合でも安心して調整してくれます。
お米は銘柄によって水分量が異なるため、本来なら最適な水の量も銘柄によって変わります。しかし、一般的な炊飯器は内釜に刻まれた水位線にあわせて水をいれるため、どの銘柄でも水の量を同じになってしまいます。
この炊飯器は重量計を内蔵することで、この「銘柄ごとに異なる最適な水分量」という問題を解決していますね。
この炊飯器は重量計を内蔵することで、この「銘柄ごとに異なる最適な水分量」という問題を解決していますね。
普段お米を炊く時は、ざるで水切りしたあとに適切な量の水を量って入れています。「量り炊き」機能がついているため、水切りが不十分でも水を入れすぎる心配がないのは非常に良いですね。
ボタンを押すだけの「カロリー計算」で手軽に健康管理

炊飯後にカロリーと書かれたボタンを押してご飯をよそうと、よそった分のカロリーの目安を自動で計算する機能も搭載。茶わんごとにカロリーが計算できるので、健康を気にする方にぴったりな機能です。
カロリーを計算してくれると、食べ過ぎ防止にも役立ちますね。
いざ実食!さまざまなモードで食べ比べ

今回は「アイリスの生鮮米 五銘柄食べ比べセット」を使って、さまざまな条件でお米を炊き分けてもらいました。食べ比べセットは北海道産ゆめぴりか・山形県産つや姫・新潟県産こしひかり・秋田県産あきたこまち・宮城県産ひとめぼれを、食べきりやすい2合ずつのパックにしたもの。2合ずつなので、5日間毎日違う銘柄のお米を試すことができます。
ここでお米マイスターの小野寺さんに5つのお米の特徴を教えてもらいました。
ここでお米マイスターの小野寺さんに5つのお米の特徴を教えてもらいました。

ゆめぴりか | ゆめぴりかは「日本一美味しい米を」という北海道民の「ゆめ」に、アイヌ語で美味しいを意味する「ぴりか」を合わせて名付けられました。炊き上がりは、驚くほど艶やかで美しい外観。ねっちりとした粘りと濃厚な甘みが特徴的です。 |
つや姫 | 山形県を代表するブランド米で、その名の通りつやつやとした見た目が特徴。粒が大きく、柔らかめに炊いても、一粒一粒をはっきり感じ取れる確かな食感があります。噛みしめるほど、お米の甘みや旨みを感じることができます。 |
こしひかり | 常に作付面積シェア第1位を占める日本を代表するお米。炊いたご飯には光沢があり、香りも良く、弾力があり、粘りが強いのが特徴です。さまざまな料理と合わせやすく、おかずの邪魔をしないバランスの良さがあります。 |
あきたこまち | 香ばしい香りとしっかりめの食感で、根強い人気の品種です。柔らかすぎず粘りすぎず、バランスがよくあっさりとした印象があるため、食べ飽きしない安定感のあるお米です。 |
ひとめぼれ | ふっくらとよく炊けるお米で、食感は粘り強くもっちりとしています。丸みのある甘さが心地よく、飽きのこないやさしい味わいが特徴です。 |
そして小野寺さんに、山形県産つや姫を「通常の炊飯モード」と「銘柄炊きモード」で食べ比べてもらいました。
【通常の炊飯モード】
炊き上がりの艶がよく、よく炊けており大粒でもっちりとした噛み心地のつや姫を楽しむことができます。舌触りもよく、スッと消えるような喉越しも感じられます。
【銘柄炊きモード】
通常モードとの大きな違いは、粒立ちとシャッキリ感。蓋を開けた瞬間に粒立ちの良さがわかり、土鍋で炊いた際の「カニ穴」に近いものを感じました。キラキラとした外観で、粒の輪郭がしっかりと感じられ、程よい噛みごこち。
噛みすすめると上品な甘さがじんわりと口に広がります。つや姫の良さをぐっと引き出した炊飯ができていますね。
炊き上がりの艶がよく、よく炊けており大粒でもっちりとした噛み心地のつや姫を楽しむことができます。舌触りもよく、スッと消えるような喉越しも感じられます。
【銘柄炊きモード】
通常モードとの大きな違いは、粒立ちとシャッキリ感。蓋を開けた瞬間に粒立ちの良さがわかり、土鍋で炊いた際の「カニ穴」に近いものを感じました。キラキラとした外観で、粒の輪郭がしっかりと感じられ、程よい噛みごこち。
噛みすすめると上品な甘さがじんわりと口に広がります。つや姫の良さをぐっと引き出した炊飯ができていますね。
続いて、「通常の炊飯モード」と「量り炊きモード」で炊いた北海道産ゆめぴりかを比較してもらいました。「量り炊きモード」とは、銘柄炊きモードにおいて量り炊き機能を利用したメニュー。銘柄にあわせた炊飯プログラムを利用するだけではなく、銘柄にあわせて最適な水分量の調整ができます。

「量り炊きモード」では、潤いのあるツヤ感が美しく、しっとり柔らかく炊けています。ゆめぴりかのように低アミロース米の場合は、水加減を間違うと、ベチャベチャになってしまうことがあります。
「量り炊きモード」は適切な水加減をわかりやすく計量することができるため、柔らかすぎず、粘り気も絶妙な具合で炊き上がっています。
もちろん通常の炊飯モードでも決して悪い仕上がりではありませんが、炊飯する日によって水の増減が発生する可能性があるため、毎日美味しく最適な状態でご飯を食べるには、ピッタリの機能だと感じました。
「量り炊きモード」は適切な水加減をわかりやすく計量することができるため、柔らかすぎず、粘り気も絶妙な具合で炊き上がっています。
もちろん通常の炊飯モードでも決して悪い仕上がりではありませんが、炊飯する日によって水の増減が発生する可能性があるため、毎日美味しく最適な状態でご飯を食べるには、ピッタリの機能だと感じました。
「圧力IHジャー炊飯器 RC-PCA50」で美味しく健康的な食事を

熱伝導性と蓄熱性のバランスがとれたこだわりの極厚火釜で、釜全体を一気に加熱して炊き上げる「圧力IHジャー炊飯器 RC-PCA50-H」。「銘柄炊き」や「量り炊き」などの多彩なモードでお米本来の美味しさをさらに引き出してくれます。美味しさだけでなく健康にもこだわり、カロリーも計算してくれる優れもの。
日本はさまざまなお米の銘柄が存在する、まさに「お米の国」。お気に入りの銘柄を見つけるだけでなく、炊飯器もこだわって選んでみてはいかがでしょうか。
日本はさまざまなお米の銘柄が存在する、まさに「お米の国」。お気に入りの銘柄を見つけるだけでなく、炊飯器もこだわって選んでみてはいかがでしょうか。
【番外編】料理も作れる便利な調理モードも搭載!

「圧力IHジャー炊飯器 RC-PCA50」はご飯を炊くだけではなく、便利な調理モードも搭載しています。
そのうちのひとつが「低温調理」。食材をあらかじめ常温に戻し、調味料と混ぜ合わせてチャック付きの密封袋に入れます。空気を抜いた後に水を入れた内釜に入れてセットするだけ。
そのうちのひとつが「低温調理」。食材をあらかじめ常温に戻し、調味料と混ぜ合わせてチャック付きの密封袋に入れます。空気を抜いた後に水を入れた内釜に入れてセットするだけ。

40~75℃までの温度で、最大8時間までの加熱設定ができます。煮込み調理モードも搭載していて、ごはんもおかずも両方作れる万能調理器としても活躍します。
我が家では牛肉ブロックを低温調理用の袋にいれてローストビーフを作りました!ローストビーフは低温調理後にフライパンで焼き目をつけて完成。オーブンのような「加熱しすぎ」がないので、安心して調理を任せられます。
高校・大学で稲作を専攻。JAやお米の通販企業にて、お米・生産者の新規開拓や販売促進に関する事業やお米の食育イベントや輸出事業、お米コンテスト企画など幅広い企画に参画。2020年に独立。全国各地、毎年100軒以上の生産者を訪問し、年間200種類以上のお米を食味鑑定しながら、美味しいお米を作る生産者を発掘し、売り上げ拡大へ向けた支援等を行っている。