

古米のおいしい炊き方を徹底解説|新米との違いや古いお米の活用方法
公開日:2025.07.17
最終更新日:2025.07.17
近年のお米の高騰の影響もあり、古米をどうにかおいしく食べたいと感じている方も多いのではないでしょうか。古米でも、少しの工夫でふっくらおいしく炊き上げることができます。この記事では、古米のおいしい炊き方やプラスαのテクニックを紹介します。
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古米とは?新米との違いは?

普段私たちが食べているお米は、収穫時期によって風味や食感に大きな違いがあります。一般に古いお米は古米と呼ばれています。はじめに古米の定義と新米との違いについて、押さえておきましょう。
古米の定義
古米とは、収穫から1年を超えて経過したお米のことです。一般的に、前年以前に収穫されたお米が当てはまります。保存状態によっては味や香りに変化が生じやすく、乾燥・パサつき・ニオイなどが目立つこともあります。
古米と新米の違い
古米と新米の違いは、水分量や香り、食感にあります。新米は水分をたっぷり含んでいるため、炊き上がりがふっくらもちもちで、豊かな香りが楽しめます。一方、古米は時間の経過とともに水分が抜け、乾燥気味になるため、香りが飛びやすく、パラっとした食感になるのが特徴です。
そのため、古米を美味しく食べるには、炊き方に工夫が必要です。
そのため、古米を美味しく食べるには、炊き方に工夫が必要です。
【基本】古米のおいしい炊き方

古米はそのまま炊くと「パサつく」「ニオイが気になる」と感じることがありますが、炊き方を少し工夫するだけで、ふっくらおいしく仕上がります。誰でもすぐに実践できる古米をおいしく炊くための3つの基本ポイントを紹介します。
1.やさしく研ぐ
古米は乾燥して割れやすいため、研ぎ方には注意が必要です。力を入れすぎず、指の腹で軽くかき混ぜるように研ぐのがコツ。ゴシゴシと強くこすると米粒が砕け、炊き上がりがべちゃっとする原因になります。
ぬか臭さを防ぐには、すすぎは2〜3回で十分。最後にしっかり水を切ることも押さえておくべきポイントです。
ぬか臭さを防ぐには、すすぎは2〜3回で十分。最後にしっかり水を切ることも押さえておくべきポイントです。
2.じっくり浸水させる
古米は新米に比べて吸水しにくい特徴を持っています。炊く前は最低でも30分、できれば1時間ほどじっくり水に浸けて、芯までしっかり水を含ませましょう。特に気温の低い冬場は、2時間程度を目安にしてください。浸水後に水を一度入れ替えると、雑味やニオイを軽減できます。
3.水分量はやや多めにする
古米は水分が抜けて乾燥しているため、炊飯時の水加減をやや多めにするのがポイントです。通常より約1割程度多い水分量が目安です。ただし水を多くしすぎるとべちゃっとした仕上がりになるため、最初は少しずつ調整をしてください。
プラスαの工夫で古米をおいしく炊く方法
古米をおいしく炊く基本の方法に加えて、さらにひと工夫加えるとよりおいしく炊き上がります。家庭にある調味料や素材を少しプラスするだけで、風味や食感が改善されます。酒やみりん、昆布などを使った、古米をもっとおいしくするための簡単なアレンジ法を紹介します。普段の炊飯にすぐ取り入れられるアイデアばかりなので、ぜひ試してみてください。
酒・みりんを入れて炊く

酒またはみりんを米1合につき、大さじ1杯加えると、米の臭みが和らぎ、ツヤと甘みが増します。アルコール分が気になるかもしれませんが、炊飯中に飛ぶため風味だけが残ります。
酒だけでなく、酒:みりん=1:1で加えるのも良いでしょう。その場合、白米1合に対し各小さじ1が目安です。
酒だけでなく、酒:みりん=1:1で加えるのも良いでしょう。その場合、白米1合に対し各小さじ1が目安です。
昆布・出汁パックを入れて炊く

米1合あたり5cm角の昆布、または出汁パック1袋を炊飯時に加えると、古米独特の嫌なニオイを抑えられます。また、出汁の旨味がご飯に移り、風味が格段にアップする効果も。中の昆布は炊き上がり後に取り出しても良いですが、刻んで混ぜても構いません。
サラダ油・オリーブオイルを入れて炊く

パサついた古米にツヤを出したいなら、サラダ油やオリーブ油を入れて炊いてみてください。米2合に対して食用油(サラダ油またはオリーブオイル)を大さじ1が目安です。米粒が油でコーティングされて、しっとりツヤ感のある仕上がりになります。
オリーブオイルなら風味がほんのり加わって、洋風のおかずにもマッチしやすくなります。
オリーブオイルなら風味がほんのり加わって、洋風のおかずにもマッチしやすくなります。
竹炭を入れて炊く

米2合に対して竹炭を小枝状のもの5本ほど入れて炊く方法もおすすめです。竹炭がニオイや不純物を吸着してすっきりとした香りにしてくれ、古米の臭みを軽減する効果が期待できます。
竹炭には水質浄化作用やミネラル供給効果もあり、古米の雑味を抑えてご飯のおいしさを底上げしてくれます。炊き上がり後は取り出して洗っておけば、繰り返し使えて経済的です。
竹炭には水質浄化作用やミネラル供給効果もあり、古米の雑味を抑えてご飯のおいしさを底上げしてくれます。炊き上がり後は取り出して洗っておけば、繰り返し使えて経済的です。
古米の特徴を活かしておいしく食べるアイデア

古米は水分量が少なくパラっとした食感になりやすいため、その特性を活かした調理法を選ぶとおいしく食べられます。チャーハンや炊き込みご飯など、古米ならではの良さを引き出すレシピアイデアと、古米を食べるときのポイントを紹介します。
チャーハンやピラフにする
古米は水分が少なく、炒めるとパラっと仕上がる性質を持ちます。そのため、チャーハンやピラフにぴったり。べちゃっとしにくく、炒めたときに米粒が立ちやすいため、プロのような仕上がりが期待できます。
冷ご飯を使う場合は、レンジで少し温めてから炒めるとさらにほぐれやすくなります。具材の旨味もよく絡み、固まりにくいのでお弁当にもおすすめです。
冷ご飯を使う場合は、レンジで少し温めてから炒めるとさらにほぐれやすくなります。具材の旨味もよく絡み、固まりにくいのでお弁当にもおすすめです。
炊き込みご飯にする
味付けをする炊き込みご飯なら、古米特有のニオイやパサつきが気になりません。出汁や醤油、具材の旨味を米がしっかり吸い込み、香り豊かに仕上がるでしょう。米2合に対して具材200g程度が目安です。
古米は、ごぼうや鶏肉、きのこ類など、香りの強い素材との相性も抜群。多めに炊いて、冷凍保存しておくのも便利です。
古米は、ごぼうや鶏肉、きのこ類など、香りの強い素材との相性も抜群。多めに炊いて、冷凍保存しておくのも便利です。
保温せずに食べきる
古米は新米に比べて劣化が早いため、炊飯後はできるだけ早く食べきるのが理想です。長時間の保温は、乾燥やニオイの原因となり、食感も損なわれやすくなります。
どうしても食べきれなかった分は、炊きたてを小分けにして冷凍保存しておきましょう。ラップに包んで密閉し、1〜2週間を目安に使い切ってください。
どうしても食べきれなかった分は、炊きたてを小分けにして冷凍保存しておきましょう。ラップに包んで密閉し、1〜2週間を目安に使い切ってください。
おいしく食べられるアイリスオーヤマの備蓄米&精米機
古米をおいしく食べるには、品質の良いお米を選ぶことや、炊く直前に精米することも大切です。最後に、コスパと保存性に優れたアイリスオーヤマの備蓄米と、自宅で手軽に精米できる人気の精米機を紹介します。非常時の備えにもなるうえ、毎日のご飯もぐっとおいしくなるでしょう。
備蓄米 令和4年産 和の輝き 5㎏

「和の輝き」は、味・ツヤ・香りのバランスに優れた令和4年産の政府備蓄米です。長期保存に対応した備蓄用パッケージが特長。酸素吸収剤入りの密封包装で、未開封なら約5年保存できます。精米後すぐにパックしているため、炊き上がりもふっくらおいしく、非常時はもちろん普段使いにもおすすめです。
精米機/RCI-C5-C

自宅で気軽に使える精米機です。アイリスオーヤマが特許を持つ精米かご構造である「ディンプルメッシュ構造」によって、ぬか残りを抑え、旨みと栄養をキープしてくれます。かくはん式で酵素を守り、甘みのあるおいしい炊き上がりに。白米・無洗米・胚芽米など多彩な精米コースも魅力です。41銘柄対応で米の個性を引き出してくれます。5合まで連続精米でき、操作もお手入れも簡単です。
古米でも正しい炊き方を知っていればおいしく食べられる

古米は一見すると新米に劣る印象がありますが、正しい炊き方やちょっとした工夫で驚くほどおいしくなります。炊き方のポイントを押さえ、用途に合った調理や便利なアイテムを取り入れれば、備蓄米でも毎日のご飯がもっと楽しくなるはずです。賢く工夫して、お米を無駄なく、おいしく食べましょう。
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※価格は変動することがございますのであらかじめご了承ください。
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