家電ライターが実際に検証!アイリスオーヤマのハイブリッド掃除機を使ってみた

家電ライターが実際に検証!アイリスオーヤマのハイブリッド掃除機を使ってみた

固定概念にとらわれない家電を次々に生み出すアイリスオーヤマ。中には「まさか、これとこれを合体させるとは…!」という斬新なアイデアの家電も多く、私たちの家事をラクにしてくれています。そんなアイリスオーヤマから、今年9月に登場した新コードレスクリーナー【充電式サイクロンスティッククリーナー SCD-S1P】もまた斬新でした。モードによっては運転音もうるさくないので、運転時間は最長120分!さっそく使ってみたので紹介します。

家電ライターが実際に検証!アイリスオーヤマのハイブリッド掃除機を使ってみた

家電ライター | 田中真紀子

最新家電情報をいち早く入手し、雑誌やウェブで紹介する家電ライター。自宅には、常時200を超える家電が並び、実生活で使用しながら主婦目線で執筆、提案しています!

2022年9月に新発売!【充電式サイクロンスティッククリーナー SCD-S1P】とは?

充電式サイクロンスティッククリーナー SCD-S1P
日々のお部屋の清掃に欠かせない掃除機。キャニスター型やロボット掃除機など多種多様ですが、最近は「コードレススティッククリーナー」をお持ちの家庭も多いのではないでしょうか?
電源コードの稼働範囲や階段の段差を気にせず、気が付いたらサッと掃除できる手軽さが人気ですが、中でも個人的に気に入っているのが、アイリスオーヤマの静電モップ(ハンディモップ)をセットしたコードレススティッククリーナー。

床の清掃はもちろん、掃除機がけしている途中で気になった、棚やテレビなどのホコリを、静電気を帯電させたハンディモップで掃除できる合理的かつ実用的なアイテムです。しかも、モップにこびりついたホコリは、充電台下に付属した除電プレートで引き離し、最後に掃除機で吸い取れるところも合理的。そんなアイリスオーヤマを代表する「コードレススティッククリーナー」から、【充電式サイクロンスティッククリーナー SCD-S1P】の使用感をお届けします。

運転音がうるさくなく、ゴミ捨ての手間も不要の「ちりとりモード」

掃除機をかける様子
ワントーンで統一され、すっきりおしゃれなコードレスクリーナーに付けられた名前は「daspo(ダスポ)」。一見、普通の掃除機に見えますが、なんと、ヘッド部分にゴミを溜める「ダストポケット=ダスポ」が搭載されています。通常、掃除機はモーターがゴミを吸引し、ダストボックスに溜まっていきますが、「daspo」にはそれとは別にヘッドにもダストボックスが搭載されているのです。
daspoのヘッド部分
ヘッドに少し厚みがあるのは、ダストポケットがあるため。といっても重いわけではありません。
この「daspo」に搭載された斬新な機能とは、ヘッド部分だけで掃除が完結する「ちりとりモード」。吸引はせず、ヘッドのブラシだけが回転することで床のゴミをかき取り、ダストポケットに溜めていきます。吸引モーターが駆動しないので、聞こえてくるのは少しのブラシモーター音と、ブラシが回転する音だけ。騒音レベルは約45dB(図書館内レベル)です。
掃除機でゴミを取り除く様子
さっそく「ちりとりモード」を試してみました。ハンドル部の「クリーン」と書かれたボタンを押すと、ブラシが回転を開始。どれくらいゴミが取れるか未知数でしたが、目に見えるゴミはあっという間に取り除けました。
掃除機でゴミを取り除く様子
ゴミを撒いて掃除したところ、一往復できれいに。
犬の近くで掃除機をかける様子
音が大きくないので、普段は掃除機がけを始めると逃げ出す愛犬も黙って見守っています。
実は、ブラシの回転だけでゴミを取る掃除機は、世の中にないわけではありません。ただ、アイリスオーヤマらしいのは、それを一般的なコードレスクリーナーと合体させたこと!これなら、周りに迷惑をかけないで掃除したいときも、しっかり掃除したいときも1台で済ませられます。
「でも、ダストボックスが2箇所あると、ゴミ捨ての手間が増えて面倒かも…」と一瞬思いましたが、「daspo」はそこも解決済みでした。「ちりとりモード」使用後に充電台に戻すと、ダストポケット内のゴミを本体が吸引し、本体内のダストボックスに集約してくれるのです。つまり、ゴミ捨ては1箇所でOKということ!
ダストポケット内のゴミ
ちりとりモードで掃除後、ダストポケットにはこんなにゴミが溜まっていました。
充電台に立てかけられた掃除機
充電台に戻すと自動で一定時間吸引され、ダストポケットも空っぽに。

掃除機としての吸引力も十分!静電モップのホコリ取りも1台で

もちろん「ちりとりモード」では十分に取りきれないゴミもあります。例えば、砂のように細かいゴミやカーペットの奥やフローリングの隙間に入り込んだゴミは、掃除機で吸い出した方が効率的。
普通の掃除機のように使用する際は「標準」「ターボ」「自動」モードを選びます。ほこりセンサーを搭載しているので、ゴミの量が多いと赤いランプが点灯し、きれいになると青いランプに変わります。「自動」モードはゴミの量によって吸引力が変わるので、おすすめです。ランプが赤から青に変わると、きれいになった実感が湧き、掃除のしがいを感じます。
青いランプがついた掃除機をかける様子
ヘッドも光るので、家具の隙間など見えにくい場所の掃除も捗ります。
また本体自体も1.9kgと使いやすく、ヘッドの動きもスムーズで使いにくさやストレスを感じることもありません。
掃除機がけの際は片手に掃除機、片手に例の静電モップを。これで掃除機がけついでに、ホコリ取りも行えます。「それなら市販のハンディモップでいいのでは」と思われる方もいると思いますが、やはり帯電→除電してホコリ取りまでできるのが、セットならではの魅力ではないでしょうか。
モップを取る様子
モップを帯電ケースから引き抜くと静電気が発生し、ホコリを吸着しやすい状態に。
ダストボックスをモップで掃除する様子
掃除後、モップを充電台下に入れると除電プレートでホコリが落ちやすくなるので、あとは掃除機の「標準」モードで吸引すればOK。
静電モップのホコリもダストボックスに溜まるし、ローラーヘッドやサイクロン円筒部にも髪の毛が絡まりにくいため、日常的なお手入れは、ダストボックスのゴミをポイッと捨てるだけ。面倒な手間が少ないのが嬉しいですね。

時間や状況を気にせず、家中お掃除できるハイブリッド掃除機

ソファを掃除機かける様子
その他、「daspo」には静電モップ以外に、さまざまな場所が掃除できるアタッチメントが付属しています。個人的に頻繁に使いたいと思ったのが、布団用パワーヘッド。布団はもちろん、ソファのゴミが気になったときに、サッと掃除できるのが便利です。家族が毎日座るソファは、ホコリや犬の毛や髪の毛、糸くずがつきやすいので、頻繁に掃除したい場所。
でも、やはり一番気に入ったのは「ちりとりモード」ですね。今までは、目の前のゴミに気がついても、時間帯や状況によっては掃除機がかけにくく、そのまま放置してしまったことも少なくありませんでしたが、これなら掃除機がけを先送りにしないですみます。
ソファの上に座る犬と掃除機
さらに、家でゆっくり過ごしている犬を怖がらせないですむのも愛犬家として嬉しいところ。「ちりとりモード」なら排気も出ないので、赤ちゃんが寝ていたり、換気ができないときの掃除にもおすすめです。大きな音が出ない掃除機と認識したのか、近くに置いても怖がらなくなりました。
一人暮らしで日中はなかなか掃除機をかけられない人も、小さな子どもやペットのいる家庭も、さまざまな人のニーズを叶える「daspo」。新たに掃除機の購入や買い替えを検討している方におすすめなので、家電量販店で一度お試ししてみてはいかがでしょうか。

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