新生活を始める際、家電選びは暮らしやすさに直結します。毎日使うものなので、予算やスペース、生活スタイルに合った家電を選ぶことが大切です。特に一人暮らしや少人数世帯では、スペースパフォーマンス(設置場所を有効に活用する)を重視した「スペパ家電」が注目されています。狭い場所にも置けて、使い勝手がよく、快適に使える家電をチェックしておきましょう。
ここをチェック! 新生活家電の選び方
新生活をスタートするなら、まずは最低限の家電をそろえましょう。新生活の家電の選び方について解説します。
1.必要な家電をリストアップ
基本的な家電としては、冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジ、掃除機、炊飯器などを用意する方が多いです。生活スタイルに合わせ、さらにテレビやエアコンなども候補に入れます。最初は基本的なものだけを選び、あとから足りない家電を追加するようにしましょう。
2.本体サイズと設置場所を確認する
家電が部屋に収まるかどうか、設置スペースを事前に測っておきましょう。冷蔵庫やオーブンレンジなどは放熱スペースが必要な場合もあるので、少し余裕を持たせておくことが大切です。
3.機能をチェックする
予算と機能のバランスを考えながら選びます。高機能な家電が必ずしも使いやすいわけではなく、シンプルな家電の方が扱いやすい場合もあります。日々の生活で必要な機能と不要な機能を見極め、合ったものを購入しましょう。
一人暮らしにぴったり!アイリスオーヤマのスぺパ家電をレビュー
一人暮らしに最低限必要なのは、冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジ、掃除機、炊飯器といわれています。コンパクトなサイズの部屋が多い一人暮らしでは、スペースを有効に活用できる「スペパ家電」がおすすめです。アイリスオーヤマでは、一人暮らしに最適なスペパ家電を取り扱っています。今回はその中から、冷蔵庫と洗濯機をピックアップし、実際に使用してレビューしてみました。
自炊やお取り寄せをするならスリムでたくさん入る冷蔵庫がおすすめ
一人暮らしや少人数世帯では、キッチンが狭いことが多く、冷蔵庫もコンパクトなタイプを選びがちです。しかし、自炊やお取り寄せを楽しみ、食生活を充実させたいなら、少し大きめの冷蔵庫があると安心です。
IRSD-17A-BHは、スリム設計の冷凍冷蔵庫で、容量は170L。従来品と比較して約5cm幅がスリムになり、幅はわずか45cm。2Lペットボトル4本分のスペースがあれば設置できるため、狭いキッチンにもぴったりです。
スリムで高さのあるデザインのため、冷蔵室の扉も縦長で、たくさんの食材が収納できます。サイドポケットは特に収納力が高く、2段目には牛乳パックを収納可能。一番下のポケットには2Lのペットボトルが余裕で入り、750mLのワインも立てて収納できます。さらに、調味料もたっぷり収まるので、自炊を楽しむ方にも最適な冷蔵庫です。
冷蔵室の下段には便利な野菜ケースを搭載しています。このケースは、野菜から蒸発する水分で高い湿度を保ち、乾燥を防ぐ仕組みになっています。これにより、野菜の鮮度が長持ちし、自炊生活をより充実させることができます。
また、腰をかがめることなく、野菜をラクに出し入れできる使いやすい設計です。実際に、白菜1/8個、水菜、ナス、にんじん、椎茸などをパッケージごと収納しても余裕がありました。このクラスの冷蔵庫で野菜ケースを備えているモデルは少ないため、野菜をしっかり摂りたい方には特におすすめです。
冷蔵室の棚はガラス製を採用しており、ニオイ移りが少なく、汚れも簡単に拭き取れるのでお手入れもラクです。中央の棚は位置を調節できるため、収納する食材の高さに合わせてカスタマイズ可能。また、冷蔵室の一番上の段も手が届きやすい位置に設計されており、全体を無駄なく効率的に使うことができます。
棚はガラス製。清潔感があります。中央の棚は高さを変えられます
上部には7段階の温度調節つまみがあり、省エネ基準達成率は110%と高い水準で、電気代も抑えられます
さらに、冷凍室は3段の引き出し式で、収納力も抜群です。上段は浅めの設計で、アイスクリームや小分け冷凍したごはんを入れるのに便利。中段は冷凍食品を立てて収納できるため、見やすく取り出しやすい構造です。下段は奥にモーターなどの機器が配置されているため奥行きはやや狭いものの、大きな氷の袋などが収納できる十分な容量を備えています。これなら、まとめ買いした食品の保存も安心です。
引き出し式は、必要な段だけを開けることができるため、他の段の温度変化を抑え、省エネ効果が期待できます。省エネ基準達成率は110%を誇り、環境にもお財布にも優しい冷蔵庫です。
なお、冷蔵方式は直冷式でファンを使わない方式のため、静音性に優れています。ワンルームなど、寝る場所と冷蔵庫が近い間取りでも安心です。
カラーはナチュラルホワイト・ナチュラルブラックの2色が用意されており、インテリアに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。クローゼットのようにも見える、スタイリッシュなデザインも魅力です。
コンパクトで使い勝手のよい全自動洗濯機
まとめ洗いにちょうどよい7.0kg対応の縦型全自動洗濯機。その特徴は、コンパクトなサイズ感です。一般的な7kg対応の縦型洗濯機よりも一回り小さく、幅527mm、奥行き539mm、高さ850mmと省スペース設計。設置場所を選ばず、さらに高さが低いため、洗濯物の出し入れがしやすい点も魅力的です。使いやすさと省スペースの両方を兼ね備えています。
フタは折りたたみ式で、専用の洗濯機用ラックを使用しても干渉せず、快適に作業できます
※取っ手部分のカラーに関して、実際の商品と色合いが一部異なる場合がございます
黒カビが発生しにくいステンレス槽を採用し、清潔な洗濯環境を保てる設計です。洗濯コースは、標準、すすぎ1回、お急ぎ、おしゃれ着、つけおき、毛布、槽洗浄、槽乾燥の8種類を備えています。
実際に醤油をこぼしたシャツを標準コースで洗濯してみました。洗剤と柔軟剤を簡単に投入できる引き出し式の「洗剤投入ケース」も便利でした。
洗濯後、シャツの汚れはスッキリと落ちており、どこが汚れていたのか全くわからないほどきれいに仕上がりました。
特に便利だったのが「部屋干し」モードです。このモードでは槽が回転しながらしっかりと水分を飛ばし、部屋干し時間を短縮。乾きが遅いと気になる生乾きのニオイも抑えることができます。
「部屋干し」モードは、各コースの脱水後に30分、60分、90分、150分から選択可能。風乾燥を行うため、ヒーター乾燥のように完全には乾きませんが、水気を飛ばして干し時間を短縮できます。試しに30分を選択し、シャツやブラウス、バスタオルを洗いました。
シャツ4枚、バスタオル、ハンドタオルを洗濯後、「部屋干し」モードを試してみました
通常の洗濯モードでは、洗濯時間が37分、洗濯物の重さは874gでした。一方、「部屋干し」モードを使用すると、洗濯時間は67分に延び、洗濯物の重さは828gに軽くなります。46g軽くなったことで、しっかりと脱水されていることがわかります。「部屋干し」モードは最大150分まで設定でき、さらに水分を飛ばしたい場合には長めに設定すると効果的です。
「部屋干し」モードで874gから828gに。水分が飛んでいます。
お手入れは簡単です。糸くずフィルターを外すとホコリなどが入っているので、それを捨てるだけなのでラク。
コンパクトながら、必要なコースがしっかりそろっており、性能も十分でした。洗濯容量が7kgあるため、一人暮らしはもちろん、世帯人数が増えた場合でも長く愛用できそうです。
一人暮らしの家電は省スペースで操作がしやすく、コスパのよいものを選ぶ
新生活を始めるにあたって、限られたスペースを有効活用するためには、省スペース設計の家電がおすすめです。また、シンプルな操作性や手入れのしやすさは、日々の生活を快適にしてくれます。さらに、初期費用だけでなくランニングコストも考慮し、長く使える製品を選ぶことが大切です。自分にぴったりの家電を選び、快適な新生活をスタートさせましょう。