2014年にはオランダ・フィリップス社と屋外照明および、産業用照明分野の販売において戦略的パートナーシップ契約を締結。
1年で元が取れるLED電球を開発 LED照明の開発に取り組むきっかけは2009年でした。鳩山由紀夫首相(当時)が国連演説で「2020年までに温室効果ガスを1990年比25%削減する」ことを宣言したのです。私たちは節電がより一層重要になると考え、世の中の白熱球をより省エネ性の高いLED電球に置き換えようと考えました。 当時、白熱球は100円程度。一方のLED電球は、6,000円程度とまだ高く一部の方々にしか普及していませんでした。白熱球を1年間使った際の電気代は約2,000円、私たちは何としても“1年間で元が取れる”価格、すなわち2,000円のLED電球を開発し市場を創造しようと決意しました。 素材から徹底的に見直し内製化を進め、業界初のプラスチックボディの採用などの創意工夫を重ねた結果、 ついに1,980円で販売できるLED電球の開発に成功。LED電球を人々の暮らしの中に急速に浸透させることができました。
大震災が事業を使命に変えた 翌2011年には東日本大震災が襲います。福島第一原発の事故や計画停電に直面し、節電は避けて通ることのできないまさに“国家的命題”になりました。震災後すぐに、会長の大山は工場のある中国・大連へ向かいます。工場稼働率に3割の余裕を持たせるフレキシブル生産体制を活かし、LED照明の生産ラインの増強を指示。また、家庭用・法人用照明とも製品開発を加速。2011年だけでも約1,000アイテムのLED照明を開発し、経営理念を実践しました。 現在では、日本のみならず海外にもネットワークを広げ、グローバルに照明のLED化を進めています。 これからも、世の中の先頭に立ちLED照明市場を牽引し、安心・安全な社会づくりに貢献することが、自らも被災企業である私たちの社会的使命と考えています。